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朝の環境認識 2021年11月30日

おはようございます。
オミクロン株で荒れた先週末でしたが、昨日は少し落ち着きを取り戻したみたいです。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

オミクロンの感染は、アフリカ・欧州に加え、カナダやオーストラリア、香港など世界的に広がりを見せ、感染力はデルタ型より強いとの懸念もあります。各国は感染対策強化し、日本も全世界からの外国人の新規入国を原則停止すると表明しました。ただし、完全にシャットダウンするわけではなく、新規入国でない場合の海外からの入国者は1日3500人を上限に認められます。オミクロンに関してはなお不透明なところがありますが、極端な警戒はいったん和らいだのかもしれません。

バイデン米大統領は、オミクロンについて「現時点でロックダウンは考えていない」とし「懸念する理由であるがパニックになる理由ではない」との考えを示して、遅かれ早かれ米国でも見つかる可能性があるとしています。
オミクロンに関しては、殆どが軽症との報告ですので、ワクチンの有効性が確認できれば、ウィズコロナで乗り切れるという考え方かもしれません。
但し、英国では海外への渡航歴がない人からオミクロンへの感染が発見されて市中感染の可能性があるとのことですので、オミクロン関連で相場が不安定になるかもしれないということは念頭に置いておいた方がいいかもしれません。

利上げ期待は、オミクロンへの警戒から少し弱まっています。このことが欧米株価を下支えした要因かもしれません。金融政策はオミクロンの動向で左右される可能性もありますが、高インフレ懸念は根強いため、金融政策の方向性は感染拡大で緩和継続という判断とはならないかもしれません。

経済指標では、米中古住宅販売成約指数は、10月は持ち直すし今年の最高を記録しています。全米不動産業者協会(NAR)はコロナ禍で広い住居が求められている中、低い住宅ローン金利と堅調な雇用の伸びが今年の住宅需要を支えていると指摘し、中古住宅販売は今年、600万戸を超える見通しで、そうなれば15年ぶりの好調な年になると述べています。

◆今日の予定

今日は、パウエルFRB議長、イエレン財務長官が上院でCARES法に関しての公聴会での証言が予定されています。
先行公開された冒頭発言の原稿では、オミクロン関連では、雇用と経済活動にダウンサイドリスクをもたらし、インフレの不確実性を高めており、ウィルスへの強い懸念が高まると、就職する意欲が薄れる可能性があり労働市場の改善が遅れ、サプライチェーンの混乱が激化する可能性があるとしています。
インフレに関しては、サプライチェーンの混乱で生産者は旺盛な需要を満たすのが困難とし、エネルギー価格や家賃価格の上昇も影響しているとしています。また、来年にかけて需給の不均衡が解消し、インフレ率は大きく低下すると予測する一方で、インフレ率を押し上げる要因は来年も続き、労働市場の改善で賃金も上昇する見通しを示し、高インフレが人々の負担となるため、経済・労働を支えて高インフレの定着を防ぐと示しています。
議員との質疑応答で、政策運営に関してより具体的な言及があるかも知れませんので、注目して見ていきたいと思います。

今日は、MSCIのリバランスがあり、日本株は新規採用が2銘柄、除外が15銘柄もあり、日本株式市場から2000億円超が流出と試算されています。

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最高値を更新し続ける米国などに比べて、日本の相対株価パフォーマンスが悪化しているのが要因とされています。大引け時の株価の動きとそれに連動した為替の動きには注意が必要かもしれません。

経済指標では、米国の11月CB消費者信頼感指数が発表されます。
10月実績は113.8で予想を上回っており、労働市場の見通しが改善したことが上昇の要因とみらています。11月については、インフレ進行の影響がさらに強まることから、消費者信頼感はやや悪化する可能性があるとの予測で、事前予測では110.4となっています。
その他、豪の住宅建設許可件数、第三四半期経常収支、中国の製造業・非製造業PMIの発表で豪ドルに影響を及ぼすのか見ていきたいと思います。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足基準
昨日は、151.00-151.50間のレンジの動きでした。
紫MAは下向き、青MAはやや下向きとなっています。
基本は、紫MAまで上がってくれば戻り売り狙い。利確目標は151.50、151.00付近。
月末のゴトウビですので仲値の円の動き、MSCIリバランスに呼応した円の動きには注意して見ていきたいと思います。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足基準
昨日は欧州時間の中盤からドルが買われる動きとなり、1.3350付近から下げて終えています。
紫MAは水平、青MAは下向きで、レートは紫MAの下にあります。1.3300付近には4時間足の茶MAもあるため、ここでサポートされる可能性が高いかもしれません。
紫MAまで上がってくれば戻り売り狙い。利確目標は1.3300、青MA付近。
紫MAを上に抜けて、紫MAが水平から上向きに変わるのであれば押し目買い狙い。利確目標は1.3350付近。
長くポジションを持つというより、確実に20~30pipsの利確を目指したいところです。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足基準
昨日の早朝に大きく動きましたが、それ以後は1.8650-1.8700間のレンジの動きとなっています。
紫MA、青MAは上向きでレートは紫MA上にあります。
この位置で、押し目となるのであれば紫MAを根拠に押し目買い狙い。利確目標は1.8700付近。
紫MAを下に抜けて、向きが水平に変わりつつ戻りを付ければ戻り売り狙い。利確目標は1.8600、青MA付近。

◆ドル円 USDJPY

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9時時点 1時間足基準
昨日の午前中に113.80-113.80間で上下し、その後、上昇して終えています。
紫MAは下向き、青MAはやや下向きですので、上値が重たい印象です。
紫MAまで上げてくれば、戻り売り狙い。利確目標は113.50,113.00円付近。
買いの勢いが強い場合には、紫MAを上に抜けて紫MAの向きが水平に変わるようであれば押し目買い狙い。利確目標は青MAまで。

◆まとめ

オミクロンに関する警戒感は今日も引き続き和らいでくるかもしれません。朝の段階では、ドル円・クロス円ともに上昇してきていますが、仲値での動きやロンドンフィキシングの動きなど月末の特殊要因に注意しながらエントリーポイントを探って行きたいと思います。
基本は、テクニカル的根拠が整うまで待って、根拠があるところで積極的に仕掛けていきたいと思います。

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