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朝の環境認識 2021年12月7日

おはようございます。
冬らしくなってきましたね。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

昨日はオミクロンへの警戒感が少し和らいだみたいですね。
米国株式主要指数、欧州株式は反発し、原油価格も上昇してリスクオン気味の動きとなっています。
南アの主要医療施設の初期データでは、感染者数が急増したものの比較的軽症で、入院者数の急増は見られなかったとのことでから警戒感が和らいできています。
しかしながら、感染者は増加傾向にあるたニューヨーク市長は、民間セクターへのワクチン義務化を呼び掛け、飲食店や娯楽、ジムなど屋内施設の利用者に際しては、12月27日以降は接種を完了していなければ利用できないとするワクチン規則を強化を表明しました。具体的にどの様に執行するかは明らかにしていませんが、市中感染が拡がっており警戒感が強まっています。

昨日発表された全米産業審議会の雇用動向指数は、10月の113.03から114.49に上昇しています。

雇用動向指数は引き続き堅調に推移しており、今後数ヶ月間の雇用増加の見通しは明るいとし、11月の雇用者数の伸びが期待外れだったことは、新しいトレンドというよりもむしろ異常値と言えるかもしれないとの見解を示しています。
コメントでは、現在の軌道では、今後の雇用増加の多くは、レストラン、ホテル、エンターテイメント、個人向けサービス、旅客輸送など、まだ再開されていない分野からもたらされるはずとし、これらの産業は比較的労働力を必要とするため、強い雇用成長を維持するためには、これらの産業のさらなる回復が鍵となるとし、現在、米国の失業率は4.2%まで低下していますが、2022年末には3.0%に近づき、70年ぶりの低水準になると予測しています。
一方で、米国の生産年齢人口の低迷やベビーブーマー世代の離職などにより、労働力の供給が労働者の需要を満たすことが難しくなり、今後、パンデミックによる労働力供給の混乱が完全に収まったとしても、当面、労働市場は逼迫した状態が続くと思われ、雇用者は、採用難と退職率の高止まりが賃金上昇圧力になると想定すべきと纏めています。

◆今日の予定など

豪RBA政策金利の発表が行われます。
事前予測は据え置きとなっており、政策金利の発表事態で市場に影響を与えることはなく、同時に発表される声明文の内容に注目が集まります。
前回11/2のRBA政策金利決定会合では、2024年4月償還債(3年物国債)の利回りを0.1%とする政策(イールドカーブコントロール:YCC)の打ち切りを発表し、利上げに関しては、「インフレ率見通しが2~3%のRBAの目標レンジ内にあること」としています。
前回の発表直後からYCCの打ち切りを発表したにも関わらず、豪ドルは下げに転じています。
直近の豪の経済状況は芳しくなく、2021年第三四半期GDPは予想よりも上回っていますが、前期比-1.9%とマイナス成長になっています。
雇用状況も、10月の豪雇用統計によると、就業者数は前月比4万6300人減少し、失業率は5.2%に悪化しています。
第三四半期GDPも10月の雇用統計も、ロックダウンの影響を受けている期間でもあるので、マイナス影響は織り込み済みの内容ですが、下げ止まりの兆候は見えていません。
また、市場ではRBAがニュージーランド(NZ)と韓国の中銀に追随し、数カ月のうちに利上げに踏み切るとの予想もありますが、そもそも、NZ中銀と韓国中銀とRBAの政策に違いがあり、NZ中銀と韓国中銀は、インフレ定着前に引き締めを実施する手法であるのに対して、RBAは利上げ前に実際の数値が持続的なトレンドを示すことを望んでいます。(RBAは、過去に何年にもわたり物価の伸びが目標を下回ったことを受けて戦略を変更しています)
前回の会見でロウRBA総裁は、「インフレが持続的に2~3%の目標レンジ内で推移すること」との見解を示し、「インフレが持続的に2.5%に戻るのを目にしたい」とも述べています。
ロウ総裁は、来年2月の会合でQEプログラムを再検討すると繰り返し述べていることから、今回の会合では、材料視されるようなものが出てくる可能性は低いと思われますが、利上げ時期が遠のくような発言があれば、豪ドルがさらに弱くなる可能性もあります。

中国恒大集団のデフォルト懸念は、未払いとなっているドル建て社債の利息の支払い最終猶予期限は、米東部時間の6日中(日本時間7日午後2時まで)であり、期限まで利払いができなければデフォルトになります。
中国恒大集団は資金の確保は保証できないとしており、デフォルトを回避できるかは不透明な状況です。
中国の広東省政府は、中国恒大集団に監督チームを派遣し、リスク処理や社内管理の強化に当たるとして、関与を強める意向を表明していますが、今日の14時までに利払いができるかどうか注目となります。

◆ポンド円 GBPJPY

9時時点 1時間足基準 
昨日のポンド円は反発し、150.50付近まで戻しています。
紫MAは水平、青MAは下向きとなっており、今の位置から青MAとの乖離を埋める動きになるか注目です。
基本は、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。利確目標は151.00、151.50付近まで。
青MAまで上がってくれば、戻り売り狙い。利確目標は紫MAまで。
青を上に抜ければ見送りです。
紫MAまで下げてきて、紫MAの向きが下向きに変われば紫の下抜け後の戻り売り狙い。利確目標は149.50、149.00付近。

◆ポンドドル GBPUSD

9時時点 1時間足基準
昨日のポンドドルは反発しており、一時1.3280付近まで上昇し、その後1.3260付近まで下げて終えています。
紫MA、青MA共に下向きですので、売りが優位な展開ですが、昨日は先週金曜日の安値は更新していません。この位置で反発の動きになるかどうか注視していきたいと思います。
基本は、紫MAまで上げてくれば戻り売り狙い。利確目標は、1.3200付近。
上に抜けた場合、青MAまで待って、充分に引き付けてからの戻り売り狙い。利確目標は紫MAまで。
青を上に抜ければ見送りです。

◆ポンドオージー GBPAUD

9時時点 1時間足基準
ポンドオージーは、1.8900付近から反落し1.8800付近まで下げて終えています。
紫MA、青MA共に上向きで、レートは紫MAの下にあります。1.8800-1.8900でレンジを形成して足場を作る動きになるか注視していきます。
紫MAが上向きの場合、紫MAの上で押し目を作れば押し目買い狙い。利確目標は1.8900付近まで。
紫MAが水平から下向きに変われば、紫MAで戻り売り狙い。利確目標は1.8750、1.8700付近まで。
青MAまで下げてくれば、充分に引き付けてから押し目買い狙い。利確目標は1.8750、1.8800付近まで。

◆ドル円 USDJPY

9時時点 1時間足基準
ドル円は、112.50-113.50のレンジの動きとなっています。
紫MAは上向き、青MAは下向きですので、今の位置からレンジ下限へ向けて動くのか、上昇するのかを注視していきたいと思います。
基本は、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。利確目標は113.50、114.00付近。
青MAまで上げてくれば、充分に引き付けてから戻り売り狙い。利確目標は113.50、113.00付近。上に抜ければ見送りです。
紫MAまで下げてきて、紫MAの向きが水平から下向きに変われば、レートが紫を下に抜けてから戻り売り狙い。利確目標は112.50付近。

◆まとめ

今の相場はリスクに過敏に反応して、リスクオフ・リスクオンが繰り返される振り子の様な相場となっています。
思い込みに惑わされず、目の前のチャートに素直に向き合ってテクニカル的根拠に沿ったトレードが必要かもしれません。



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