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朝の環境認識 2021年12月10日

おはようございます。
今月も10日をすぎて残り僅かになってきました。今日の相場はどう動くのでしょうか。

◆トレード手法


スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

フィッチ・レンディングは、中国恒大集団を恒大地産などの子会社も含め「一部債務不履行(RD)」に引き下げ、佳兆業集団も同様にRDに引き下げています。
フィッチは、中国恒大集団に対して今週に30日間の猶予期限が終了した先月の利払いについて確認を求めたところ回答が無かったため、支払われていないと判断した模様です。
フィッチは一部債務不履行(RD)とは、「発行体が債務不履行などの状態になったが、破産申請などの清算手続きを開始しておらず、事業を継続していることを示す」と定義しているとしています。
中国恒大集団側は、長期にわたる債務再編プロセスと国有化の可能性を伴う債務不履行を公式に発表していません。
ここからは債権者は資金回収に向けた闘いが始まることになりますが、中国恒大集団に新設されたリスク管理委員会を支配するのは広東省当局者であり、中国当局は海外のドル建て債保有者を、住宅所有者や従業員、個人投資家、サプライヤー、中国の銀行を含めた優先順位リストの最下位近くにほぼ間違いなく置くことになることが想定され、192億ドルのドル建て債保有者は大幅な債務減免要請に見舞われそうです。

米新規失業保険申請件数は、1969年以来、52年ぶりの低水準に減少しパンデミック前の水準も下回っています。
大幅減については、祝日前後の季節的なゆがみで調整が難しくなったと指摘もありますが、より変動の少ない4週間移動平均は21万8750件と、昨年3月以来の低水準となっています。
企業が強い需要に対応するため人材確保に努めていることから、申請件数は年初から減少傾向にありますが、物価上昇とコロナ禍で、企業活動と雇用のペースは複雑化しており、深刻な労働力不足な中で労働市場は引き続きタイトな状況が浮き彫りとなっています。

◆今日の予定など

今日は、米国の消費者物価指数(CPI)が発表されます。
事前予測では先月を上回る予測となっており、予測通りなら1982年以来の伸びとなる見込みです。

直近の指標から、物流の停滞、人手不足などの供給制約にエネルギー高の中でも、個人消費などの需要は強く、インフレ圧力が想定されています。
バイデン大統領も昨日にCPI発表を前に声明を発表し、今回発表される11月のCPIにはエネルギーコストを含む一部の物価低下が反映されていないと述べていることから、予測通りの高い数値が示されるのかもしれません。
来週はFOMCが開催されますので、テーパリング加速議論を後押しする結果になり、来年の利上げ観測が一段と強まる可能性もあります。
発表後は、テーパリング加速を警戒した株価の動きなどに注意が必要かもしれません。

欧州では、EUと英国のブレグジット協議が今日も予定されています。年末も控えてそろそろ決着かとも思われますが、ここ数週間の協議では平行線が続いており、協議の方向性がどうなるか注目しておきたいところです。
また、昨年のクリスマスパーティーや新たな行動制限「プランB」の発表で追い込まれた感じが高いジョンソン首相が、勢いで第16条を発動するなどと発言して荒れる動きになることは一応警戒しておいた方がいいかもしれません。

◆ポンド円 GBPJPY

概況

昨日は150.00を挟んだレンジで推移しており、調整の動きとなっています。
各時間軸でのMAの動きは次の通り。
4時間足:紫MAは下向き 青MAは下向き
1時間足:紫MAは下向き 青MAは下向き
5分足 :紫MAは水平からやや下向き 青MAは下向き
4時間足では下降トレンドが継続中ですが、1時間足では三角保ち合いとなっています。青MAとの乖離も埋まってきたので、次の展開に向けて動き出すかどうか注意して見ていきたいところです。

今日の方針

9時時点 1時間足基準 150.031
紫MAまで上がってくれば、紫MAを根拠に戻り売り狙い。利確目標は149.50、149.00付近。
上に抜ければ、青MAまで上がってくるのを待って、青MAを根拠に戻り売り狙い。利確目標は150.00、149.50付近。

◆ポンドドル GBPUSD

概況

昨日は1.3200を挟んだレンジで動きとなっています。
各時間軸でのMAの動きは次の通り。
4時間足:紫MAは下向き 青MAは下向き
1時間足:紫MAは下向き 青MAは下向き
5分足 :紫MAは上向き 青MAは上向き
4時間足、1時間足は下降トレンドが継続中で、1時間足はレートと紫MAの乖離が埋まって来ています。
昨日の5分足では、1.3160付近から安値を切り上げながら上昇してきているので、下位足からのトレンドの転換となるのか、上位足のトレンドが勝るのか売り買いの攻防を見極めることになります。

今日の方針

9時時点 1時間足基準 1.32230
紫MAとレートが絡む動きとなっています。
レートが紫MAの上で推移し、紫MAが水平から上向きに変われば、紫MAを根拠に押し目買い狙い。利確目標は1.3250、1.3370付近。
レートが紫MAの下で推移し、紫MAが下向きのままであれば、紫MAを根拠に戻り売り狙い。利確目標は1.3200、1.3150付近。
青MAまで上がってくれば、青MAに引き付けてからの戻り売り狙い。利確目標は1.3250、1.3200付近。

◆ポンドオージー GBPAUD

概況

昨日は、1.8400付近からボトムを付けて上昇し1.8500付近まで戻して終えています。
各時間軸でのMAの動きは次の通り。
4時間足:紫MAはやや下向き 青MAは水平
1時間足:紫MAは下向き 青MAはやや下向き
5分足 :紫MAは上向き 青MAは上向き
4時間足では下落トレンドではなく青MAでサポートされて、紫MAとの乖離を埋める動きになるかもしれません。4時間足でWボトムを形成する動きになるか注目です。
1時間足の紫MAとレートの乖離も埋まってきたので、この位置での攻防を注視して見ていきます。

今日の方針

9時時点 1時間足基準 1.85005
紫MAは急角度の下向きため、基本は売り狙い。
紫MAまで上がってくれば、紫MAを根拠に戻い売り狙い。利確目標は1.84500、1.84000付近。
買うのであれば、紫MAの向きが水平から上向きに変化してほしい。

◆ドル円 USDJPY

概況

昨日は、113.82付近から113.50付近に下落の動きとなっています。
米国10年国債の利回りも一時1.50%を割った局面もあったことから、ドルの上値が重い展開となっています。
各時間軸でのMAの動きは次の通り。
4時間足:紫MAは下向き 青MAは水平
1時間足:紫MAは水平からやや下向き 青MAは下向き
5分足 :紫MAは下向き 青MAは下向き
1時間足の青MAを意識した動きで推移しており、紫MAも下向きに変化してきていることから上値が重たい展開となるのか注視していきたいと思います。

今日の方針

9時時点 1時間足基準 113.475
今のレートから、紫MAまで上がってくれば紫MAを根拠に戻り売り狙い。利確目標は113.20、113.00付近。
青MAまで下げて来て、下抜け後に青MAに戻りを付ければ青MAを根拠に戻り売り狙い。利確目標は113.00付近。
買うのであれば、紫MAが水平から上向きに変わってからの押し目を買いたい。

◆まとめ

来週は中銀ウィークとなっており、当面の金融政策を見通すことになると思われます。米、英ともにインフレ率が上昇しているので利上げに向かう動きになると思われますが、過剰流動性で市場に溢れた資金が、金融引き締めでどこに向かうのかが為替の強弱を決める動きになるかもしれません。


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