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朝の環境認識 2021年10月25日

おはようございます。
朝が少しずつ寒くなってきましたね。今日の相場はどうなるでしょうか?

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分

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◆昨日の動き

パウエルFRB議長が、「供給面の制約は悪化している」と話し、インフレに関して一定の懸念を示唆。11月2-3日に開くFOMCでテーパリングを正式発表するという強いシグナルを発したことにより、米国債券市場は、金融政策の正常化が早まるとの懸念から債券売りが強まる場面があり、米長期金利が上昇しドル買いが入る展開になりましたが、その後、「利上げは時期尚早」と発言し、早期利上げを否定すると一転ドル売りが優勢になりました。
また、パウエル議長がインフレの長期化の可能性を警告したことにより、隠避先通貨が買われ、円が主要10通貨の中で値上がり率トップとなり、ドル円・クロス円は下落しています。

中国恒大集団は、9月23日に期限を迎えていたドル建て債の利払いを30日間の猶予期間の期限ギリギリで行い、ひとまずデフォルトは回避されています。しかし、今後も10月29日、11月6日、11日と利払い期限は到来します。中国本土での不動産事業での売上は大きく減少し、また、資産売却も進まない状況ですので、引き続き警戒は必要かもしれません。24日には、広東省内の6都市で進めている10件以上の住宅プロジェクトについて、中断していた工事を再開したと明らかにしましたが、直ぐに完成して引渡しができる訳ではなく、また、工事業者への支払、国内債権の支払なども続きますので、資金繰りは相当厳しいはずです。
その状況下で、中国恒大集団の許家印会長は、10年以内に主要事業を不動産開発から新エネルギー車に移行させる方針を示しました。中国恒大集団の子会社が開発を進めている電気自動車はまだ量産化できておらず、開発には相当の資金も必要となるはずですが…
現在の債務整理もままならない状態ですので、実現は困難だとも思えますが、引き続きウォッチしていきたいと思います。

最もインパクトがあったのは、EUが「英国が北アイルランド議定書第16条に違反した場合Brexit貿易協定を終了することを検討する」「EUは英国に対して、英国の法律文書を交渉の基礎として使用することはできないと通知」とのヘッドラインです。
このヘッドラインが出た直後に、ポンドドル、ポンド円は一気に40pipsの下落となりました。
ここ数カ月、北アイルランド議定書に関しては、英国・EU間で丁々発止のやり取りが続いており、EU主要5カ国の代表は10月18日、EUのマロス・セフコヴィッチ副委員長(EUのブレグジット交渉担当者)に会い、起こりうる貿易戦争のための緊急時対応策を提示するよう要求しました。フランス、ドイツは従来も英国の対応を批判していましたが、伝統的な英国の同盟国であるオランダが最も声高に主張し、イタリアとスペインがこれを支持しました。
これにより、EUは最後通告的な声明を英国に伝えましたが、これを受けて英国がどう受けるか注意していきたいと思います。

日本では、昨日、静岡で参議院補欠選挙が行われ、自民候補が敗れて野党候補が当選しています。山口での補欠選挙では、自民候補が当選しており1勝1敗ですが、静岡は岸田首相が2回も応援に入っての敗北していますし、衆院選に関する報道各社の序盤情勢調査で自民は公示前勢力(276議席)の維持が難しいとの分析が相次いでいますので、これを売りの材料にして株を売る動きには注意が必要かもしれません。

◆今日の予定など

今日は、市場に影響を与える経済指標の発表はありません。

今週も原油価格が円の重しになりそうです。
原油価格の高騰には今週も要注意。サウジアラビアの石油担当相は、北半球の冬が通常よりも寒いが、ガス火力発電から石油発電に容易に切り替えることができないこと、2022年に世界の石油在庫が「大幅に増加」する可能性があること、コロナウィルスの影響で世界的な旅行はまだ抑制されていることから、石油需要は限定的になるとの予測から増産には積極的ではなく、OPEC+の日量40万バレルの増産目標も、一部の加盟国で生産枠に達していないため石油市場はひっ迫気味になっています。OPEC+の最大産油国のイラクは、2022年前半に1バレル100ドルに達するとの見解を出しています。円にとっては1バレル90ドルを超えると、消費税が+1.7%増税されたのと同じ負担になる試算になりますので景気に与える影響も大きくなります。

引き続き、EUとのBrexit・北アイルランド議定書のニュースには注意が必要です。23日に発表された英国の声明では、明日に英国のフロスト担当大臣がEUのシェフチョビ委員会副委員長が会合を行う予定。EU側は、英国が第16条が発動した場合、法的および報復的貿易措置で対応する用意があると述べていますが、23日の英国の声明では、この第16条については発動する可能性を否定していません。今日は、英国・EU間で英国海域での漁業免許の取り扱いについての協議が行われる予定です。漁業交渉に関しては、仏が今月末までに英国海域での操業について明確にしたいとの意向が強くあるので、結果によっては、Brexit全体の問題に波及する可能性も注意したいところです。

このBrexit問題が、BOEの利上げ判断にどの様に影響を及ぼすか?マーケットコンセンサスは、今年中に利上げを行うのか、来年になるのか、利上げ後に直ぐに緩和するか複数のシナリオが出始めています。ベイリー総裁はインフレ警鐘で早期利上げを示唆しましたが、金融政策委員会(MPC)のマン、テンレイロ両委員は利上げを急がない姿勢を示しており、BOEの利上げ判断に注意したいと思います。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足基準

先週金曜日のポンド円は、リスク回避の円買いとEUのBrexit貿易協定破棄を検討のニュースを受けて大きく下落しました。
紫MAは下向き、青MAは上向き。
現在は、青MAでサポートされているが、ここからどう動くか?

まずは、青MAを根拠に押し目買い(MAGIC41)狙い。
売りが強い場合には、青MAの向きに注意して売り(MAGIC41)も検討。
紫MAまで上げてくれば、売り(MAGIC32)狙い。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足基準

ポンドドルも、先週金曜日は大きく下落しています。
紫MAは下向きだったのが水平に、青MAは上向き。
少し方向感は見出しにくく、紫MAと青MAの間でレンジの動きになるか。

まずは、今の位置から紫MAまで上げてくれば戻り売り(MAGIC32)狙い。
戻りが強い場合には、紫MAの向きを確認して買い(MAGIC31)。
今の位置から青MAまで下げた場合には、押し目買い(MAGIC42)狙い。
下抜けた場合には見送り。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足基準

先週金曜日のポンドオージーは、豪ドルの影響で上下する動きで、夜に入りドル売りの影響で上昇しましたが、その後、とEUのBrexit貿易協定破棄を検討のニュースを受けてポンドに売りが入ったため下落しており、方向感に欠ける動きでした。
紫MAは水平から上向きになりつつあり、青MAは下向き。

このまま、紫MAに絡む動きで推移すれば、
紫MAでの根拠を確認してから買い(MAGIC31)狙い。
売りが強まれば、紫MAの向きに注意して売り(MAGIC33)も視野に入れておきたい。
青MAまで上げてくれば、戻り売り(MAGIC42)を狙いたい。

◆まとめ

米国と英国それぞれの中央銀行の金融政策の方向性を探る展開になるかもしれません。少し、神経質な動きになるかもしれません。
こういう時こそ、ルール通りのエントリーが必要となりますので、注意していきたいと思います。

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