見出し画像

朝の環境認識 2021年11月9日

おはようございます。
昨日は、ポンドに底堅い動きがありました。今日はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分

私のトレードは「MAGICトレード」を基本としてます。
MAGICトレードについては、こちらをご確認ください。

相場の本質が学べる無料オンラインスクールが始まりました。
テクニカル分析とファンダメンタルズの考え方、など幅広い内容でスキルアップができます。
ご興味のある方は、一度、覗いてみてください。

◆昨日の動き

昨日は特に大きな指標の発表もなく、FOMCを終えてFRBメンバーの発言が相次いでいます。

クラリダ副議長は、FRBの利上げの条件は来年に達成される可能性があると述べています。
インフレ率はこれまでのところ、FRBが掲げる長期目標である2%を「緩やか」な状態を超えてオーバーシュートしているとし、労働市場については、経済の回復が進むにつれ失業率は来年末までに3.8%に低下すると予想され、パンデミック前と比べた420万人の「雇用ギャップ」は解消するとの見方を示しています。
また、昨日発言した他のメンバーもインフレ率の高進を懸念しつつ、労働力不足は22年には落ち着くのではとの見方が多かった気がします。
テーパリング開始を発表し、早ければ来年見込まれる利上げへの準備を進める中、このような議論が今後数ヶ月は続くことになるのでしょうね。

雇用に関しては、全米産業審議会の雇用動向が発表され、今後、労働市場がさらに回復し、パンデミックに関連する労働供給の制約が緩和されるため、労働力の参加は今後数か月で増加する可能性があるとし、失業率は、2022年に自然失業率に戻る可能性が高いとしています。

画像1

現在、求人倍率は過去最高の水準にあり、これを解消するため企業は、引き続き賃上げを行うと思われ、これがインフレに大きく影響を与えています。しかし、年末までには人手不足が解消され、求人倍率が下がると予想されています。
求人倍率の安定によって、賃金インフレの上昇圧力が収まるか、それとも賃金インフレが常態化するのか今後の推移をみる必要があります。

画像3

ニューヨーク連銀のインフレ・成長率調査。
10月の1年後のインフレ期待値の中央値は、0.4%ポイント上昇して5.7%となりました。これは、2013年6月に開始されたこの調査の過去最高を更新しまし、3年先のインフレ期待値(中央値)は、10月時点で4.2%と横ばいとなっています。家計収入の1年先の伸び率予想の中央値は、9月の3%から10月は3.3%に上昇し、これも過去最高を更新しています。

タイトルなし

1年先の収入の伸びの予想(中央値)は3.3%で9月の3.0%から上昇しこちらも過去最高。1年後のガス価格上昇の予想値は中央値で9.4%と9月の5.9%から大幅に上昇しています。
短期的には、消費者のインフレ期待は高まっているのかもしれません。

市場は、米国株式は好調を維持し、金も小幅続伸しています。
為替では、ドルと円が売られてリスクオン気味になっているのでしょうか。
豪ドルも底堅い動きでしたが、ポンドも久ぶりに強い買いが入り、ポンド円、ポンドドル、ポンドオージーは上昇して終えています。

◆今日の予定

今日は、米国の生産者物価指数(PPI)の発表があります。サプライチェーンの混乱と労働力不足がインフレ率を押し上げる圧力になっていますので、まずは上流のPPIの状況を把握し、明日発表される川下の消費者物価指数(CPI)を推し量る材料になるかもしれません。

昨夜、クオールズ理事が、12月末で退任する意向を表明しています。
パウエルFRB議長の任期満了に伴う次期総裁の選任もそろそろ発表されるか注目です。バイデン大統領は先週火曜日、「かなり早く」候補者を発表すると述べていました。ブルームバーグを含む各紙は、パウエルFRB議長とブレイナード理事が木曜日にホワイトハウスでバイデン大統領と個別に面会したと報じています。これまではこの時期には、誰がFRB議長に指名されるかは公表されていたので、このニュースには注意したいと思います。

原油価格に関しては、バイデン政権がSPR戦略備蓄の放出を決めるのでは
とエネルギー長官が発言しているため注意が必要かもしれません。深夜に発表されるEIA月報の需給予測などを参考に決定するかもしれないとの情報です。原油価格が落ち着いてくれば、インフレ圧力も軽減されるかもしれません。

昨日に引き続き、ドルが売られる展開となればポンドドル、ポンド円は引き続き続伸の期待もできそうです。但し、ポンドはBrexitに関する動きには注意が必要です。

◆ポンド円 GBPJPY

画像4

9時時点 1時間足
昨日のポンド円は反発して上昇しています。茶MAでサポートされていたので、反発するタイミングを計る展開でした、
紫MAは下向き、青MAは下向きですが、レートは紫MAの上にあります。
ここからは紫MAの向きに注意して、エントリーの判断をしていく事になるかもしれません。
買うのであれば、紫MAが下向きから水平に近づき買いパターンを確認してからの買い(MAGI31)狙い。
売るのであれば、紫MAで売りパターン(MAGIC33)となれば狙いたい。
紫MAの角度が下向きで急ですので、昨日に引き続き5分足MAの動きに注意しながら判断することになります。
4時間足では、大きく上昇するチャートパターンになりつつあるので、1時間足の紫と青を埋める動きになるか注目です。

◆ポンドドル GBPUSD

画像5

9時時点 1時間足
ドルが大きく売られたこともあり、ポンドドルは大きく上昇しています。
逆三尊が効いた形ともなっています。
紫MAは下向き、青MAも下向きとなっていますが、ポンド円同様にレートは紫MAの上にあります。
紫MAの向きに注意しながら紫MAまで下げてくれば買い(MAGIC31)狙い。この場合、紫MAの向きは水平になっていて欲しいところです。
売るのであれば、紫MAで押し戻りを確認して(MAGIC33)狙い。
1時間足の紫MAが反転するには時間が掛かりますので、ここから大きく動くのではなく、レンジを形成しながら反転のタイミングを計る展開になるかもしれません。
何れにせよ、5分足のMAの動きに注意しつつエントリー判断をしていきたいと思います。

◆ポンドオージー

画像6

9時時点 1時間足
ポンドオージーも上昇していますが、紫MAを上抜けた後は、紫MAと青MAの間でのレンジの動きとなっています。
紫MAは下向き、青MAも下向きですがレートは紫MAと青MAの上にありますので、このまま、紫MA、青MAをサポートとして押し目買いとなるのか、それとも再びレンジ下限に向けて下落するのか今日の動きに注もしたいです。
狙いは、今のレートから青MAまで下げてくれば押し目買い(MAGIC41)狙い。紫MAまで下げることも想定して、紫まで下げてくれば押し目買い(MAGIC31)。
紫を下抜ければ、売り(MAGIC33)も想定。
4時間足では三角持ち合いの形になっていますので、ここから動く際には上下に細かく振れてから、次の大きな動きになるかもしれません。
振り回されやすい展開になるかもしれませんので、5分足のMAの動きを見ながら損切の判断は迷わず行った方がいいかもしれません。

◆まとめ

相場の先を読むことは簡単にできることではありません。
ですので、環境認識を行う際には考えられるシナリオを想定しています。
その中で、エントリー判断を行う際に、買いと売りでどちらに優位性があるかを考慮してエントリーを行うようにしています。
今日も慎重に判断しながら取り組んでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?