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朝の環境認識 2021年12月2日

おはようございます。
相場は神経質な動きになっていますね。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

米国でもオミクロンの感染が発見されました。
オミクロン株の感染者がカリフォルニア州サンフランシスコで確認されました。南アフリカから11月22日に帰国した旅行者で、米国での感染確認は初となります。

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世界各国でオミクロン型の市中感染が広がっているとの見方が強まってきていまいす。韓国では西アフリカのナイジェリアから帰国した人から国内で感染した例が見つかり、英国やドイツではアフリカ南部などへの渡航歴がない人の感染が明らかになっています。オミクロン型は疑い例を含めすでに20を超す国・地域で確認されており、各国が水際対策を強化する前に入り込んでいた可能性が高まっています。
ここに米国も加わったため、このニュースが流れて、インフレ懸念も重なり、昨夜のNY市場は一気にリスクオフの動きなっています。

パウエルFRB議長は、一昨日に引き続き下院公聴会で証言を行い、「物価安定は金融当局の2大責務の一つであり、もう一つは最大限の雇用確保だ」とし、「現在のようにこれら2つの責務が対立してしまうような状況では、両者のバランスをしっかり取っていく必要がある。現在起きている高インフレが定着しないよう、当局として手段を講じていくことを約束したい」としています。
テーパリングの加速はなんとなく想定内となってきそうですが、問題は利上げ時期がどうなるのか?オミクロンの感染が発見米国でも発見され、ワクチンの有効性などが未だ不明なため、これが米国経済に与える影響を考慮して利上げの判断となるかもしれません。来年は、来年は中間選挙の年でもあり、バイデン政権の政治的な判断も関与してくるかもしれません。

雇用に関しては、昨日はADP雇用統計が発表されました。
11月の米民間雇用者数は、引き続き順調な拡大を示した。米求人件数は過去最高近辺にあるが、少しずつ職が埋まっている状況が示唆されています。

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企業と求職者との間のスキルのミスマッチや活発な転職、新型コロナウイルス感染拡大に伴う各種要因を背景に、雇用主は依然として人材確保に苦慮しており、ADPが集計する民間雇用者数の合計はコロナ禍前をなお大きく下回っています。オミクロン変異株の出現も労働参加率の改善に対するリスクとなる。
ADPのチーフエコノミストは「コロナ禍の影響をより受けやすいサービス業者が、今年の雇用増をけん引した。オミクロン変異株が向こう数カ月、雇用回復ペースを鈍らせる可能性があるかどうかはまだ分からない」とオミクロン株に対する警戒感を示しています。
11月の米労働省雇用動態調査(JOLTS)では、有効求人数が1040万件、自発離職者が440万人に対して、ADP新規雇用者が53.4万人となっているため、労働市場は引き続きひっ迫しタイトな状況です。
一昨日の消費者信頼感指数でも仕事が豊富にあるとの回答比率は58%と過去最高を記録しており、消費者のインフレ懸念から、積極的に好条件の仕事に転職する動きも出てくる思われるので、引き続き人件費高騰は続くのではと思われます。金曜日の雇用統計は、新規雇用者数以上に、労働参加率と平均賃金にも注目が必要です。

ISMが発表した11月の製造業総合景況指数は61.1となり、前月の60.8から上記しています。

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生産指数は7ヶ月ぶり高水準を回復し、新規受注も活動拡大のペースが高まっています。雇用指数も7カ月ぶり高水準となり、人材採用ペースの加速を示唆されていますが、製造業界も他の業界と同じく優秀な人材の確保に苦戦していることも明らかになっています。
原材料不足や投入価格の高騰、輸送ボトルネックといった課題も浮き彫りになっています。

◆今日の予定など

今日は、市場に影響を与える経済指標の発表は予定されていません。明日の雇用統計発表を待つ動きになると思いますが、オミクロン関連のニュースで市場が動く可能性もあるので警戒は必要です。

OPEC+の会合が開催されます。オミクロン株や米国の備蓄放出が原油市場に与える影響を精査し、原油供給を増やすか、もしくは制限するかを判断する見通しです。需給の緩みへの警戒感が強まっており、継続してきた毎月の増産を停止すべきだとの論調も浮上しているため、今日の結果には注意が必要かもしれません。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足基準 149.898
昨日は、151.50円付近から一気に149円台後半まで一気に下げています。
紫MA、青MA共に下向きでので、引き続き売りが強い展開かもしれません。
基本は、紫MAまで上げてくれば戻り売り狙い。利確目標は、昨日の安値付近(149.50円)

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足基準 1.32794
昨日は、NY市場後半からドル買いが加速して1.3350から1.3260まで下がています。
紫MA、青MA共に下向きとなっています。
基本は、紫MAまで上げてくれば戻り売り狙い。利確目標は、1.3250、1.3200付近。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足基準 1.86842
昨日は、東京市場で下げて始まりましたが、青MAでサポートされ反発して終えています。
紫MAは下向きから水平になり、青MAは上向きです。基本は買い目線ですが、紫MAの向きがはっきりしないためレンジの動きになるかもしれません。
基本は、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。利確目標は、1.8700、1.8750付近。
紫MAの向きが下向きに変われば、紫MAを下抜けてからの戻り売り。利確目標は、1.8600付近。

◆ドル円 USDJPY

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9時時点 1時間足基準 112.840
昨日は、NY市場に入ってからリスクオフの円買いの動きとなり、113.00円を割って終えています。
紫MA、青MA共に下向きですので、基本は戻り売り狙い。
紫MAまで上げてくれば戻り売り狙い。利確目標は、113.00,112.50付近。

◆まとめ

昨日の米経済指標の結果も決してネガティブではない状況でしたが、市場の反応は然程大きなものではありませんでした。
市場のメイントピックスはオミクロン株の影響かもしれません。
今日も引き続き、オミクロン関連のニュースには注意が必要かもしれません。

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