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朝の環境認識 2021年11月19日

おはようございます。
今月も残りすくなくなりました。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

昨日発表された11月のフィラデルフィア連銀業況指数は39.0と、前月の23.8から上昇し、市場予想の24.0を上回り今年4月以降の高水準となりました。
内訳では、全体の業況が良くなったとの回答が41.8%、悪化したとの回答は2.8%、変わらずが55.4%。一方、6カ月先の見通し指数は総合で28.5となり、前24.2から上昇し、改善するとの回答が45.2%、悪化は16.7%でした。
他の地域でも製造業の景況感は改善しており、米国全体の景況感は上向きになってきているのかもしれません。

日本では、2022年度税制改正で、住宅ローン減税を見直す方向で検討するとの報道がありました。低金利を受け、支払う利息よりも控除額が大きくなっているのを修正するため、所得税や住民税の税額から差し引ける金額を、現在のローン残高の1%から0.7%に縮小させる考えです。会計検査院が19年の報告で、住宅ローン減税を活用した人の8割近くが、支払う利息より控除額が大きかったことを問題視し、「必要のない人が住宅ローンを組む動機付けになっている」と指摘していたとのことですが、不動産業界に長く携わり、この制度の導入時から見ていますが、必要のない人が住宅ローンを組むことは無かったとは思います。住宅ローン減税は、住宅・不動産市場を支えている制度でもあるので控除縮小は、物価高・収入源が見られる日本では不動産取引を原則させる可能性もあります。また、住宅ローン借りている人の多くは変動金利を選択しており、いまは控除の方が多くても、金利が上がれば、控除よりも利息が増えることも今後起こりえます。この先暫くは、政策金利の上昇は想定していないということなのですかね。

◆今日の予定など

今日は、英国小売売上高の発表があります。
先月は、前月比0.2%減と減速し、新型コロナウイルスの流行で消費が低迷していることが浮き彫りとなり、物流の混乱の影響で消費が失速している結果となっています。
生産者物価指数、消費者物価指数が上昇しており、これが実際の消費にどの様に影響しているのかで英国の景況感が見えてくると思います。

EU離脱の北アイルランド問題では、英国のエコノミストが第16条を発動すれば、供給不足を増幅させ、持続的なインフレ圧力を引き起こしかねず、BOEの利上げのタイミングにも影響を及ぼすと思われます。
北アイルランド議定書には英国またはEUによる一方的停止を認める第16条が盛り込まれており、英政府は物流の停滞などを理由に発動の可能性をちらつかせており、EU側の報復措置が輸出と投資を妨げ、ポンド相場のさらなる打撃になりかねないとエコノミストは警告しています。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の欧州グローバルマーケッツ・リサーチによると、第16条の包括的な拒絶の場合には、ポンド相場の5%急落を即座に招く恐れがあるとしています。
英と仏・EU間で折衝は続けていますが、この問題に対する英側の対応には注意が必要です。

原油価格では、、WTI 原油先物価格が79 ドル付近で推移しており、戦略石油備蓄(SPR)の追加放出を検討している米国が、日本、インド、中国などにも戦略石油備蓄の放出を検討するように要請していることで、時間外のWTI 原油先物価格の動向にも注意が必要です。原油価格の動向で資源国通貨とドルの動きに影響を及ぼすかもしれません。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足
昨日は小幅に上昇して終えています。
紫MAは上向き、青MAは水平から上向き。買いが優位な展開ですが、一昨日の高値からは切り上げてきており、上値が重い印象もありますが、今のレートは、1時間足の紫MA、4時間足の青MAにサポートされて上昇しているので、このままサポートされるのかどうか。
1時間足では、今のレートから紫まで下げてくれば押し目買い狙い。
利確目標は、一昨日の高値の154.50円付近まで。
紫MAが水平から下向きに変わり、紫MAで戻り目となれば戻り売り狙い。
利確目標は、昨日の安値の153.50円付近、ここを抜ければ青MAまで狙いたい。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足
昨日はドルの動きに呼応して上下する展開。
紫MAは上向き、青MAは下向きから水平になり、紫MAが青MAをゴールデンクロスしそうです。
1時間足では、今のレートから紫&青MAまで下げてくれば押し目買い狙い。
利確目標は、昨日の高値の1.3500付近、ここを抜ければ1.3550付近まで狙いたい。
紫MAの向きが下向きとなり、紫&青MAで戻り目となれば戻り売り狙い。
利確目標は、1.3450付近、ここを抜ければ1.3400付近まで狙いたい。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足
昨日は、茶MAがレジスタンスとなり反落しています。1.8500-1.8600のレンジを形成する動きになるのか。
紫MAは上向き、青MAも上向き。今は、想定レンジの中間で三角持ち合いになっています。極力、レンジの下限・上限に引き付けてからエントリーしたいと思います。
1時間足では、今のレートから紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。
利確目標は、1.8500付近、抜ければ1.8600付近まで。
売るのであれば、紫MAまで下げて来て、紫MAが水平から下向きに変化し、紫MAで戻り目となれば戻り売り狙い。
利確目標は、1.8400付近まで。
5分足で保ち合いのブレイクを狙うのであれば、5分足の紫MAと青MAの向きとプライスアクションに注目して狙いたい。

◆まとめ

直近のインフレ率が出揃い、米・英はインフレ率が高くなってきています。
これに伴い、米・英は実質金利(名目金利ー期待インフレ率)は低下し、米・英は実質金利のマイナスが大きくなってきています。
実質金利のマイナスが大きくなれば、利上げ期待が強くなるため、利上げ期待が強い国の通貨は買われやすくなります。
この視点で見れば、中長期的にはドル円、ポンド円はロングポジションを取りたいと思っていますが、買うのであればしっかり押し目を付けたところ狙いと思うので、ポンド円の1時間足青MAまで下げてくれば、積極的に買いポジションを持ちたいと思っています。

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