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朝の環境認識 2021年11月22日

おはようございます。
11月も残りわずかです。今週も頑張って行きましょう。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆先週金曜日の動き

先週金曜日は、英国小売売上高の発表がありました。
2021年10月の小売売上高は、前月比0.8%増加し(前月は0.2%減)、パンデミック前の2020年2月の水準を5.8%上回り、非食品店は、中古品店、玩具店、スポーツ用品店などのその他の非食品店(7.2%)や衣料品店(6.2%)が伸びたため、10月の販売数量は4.2%増と、主要小売業の中で唯一増加しています。衣料品店の販売数量は、パンデミック前の2020年2月の水準を0.5%しか下回っておらず、一部の小売店ではクリスマス商戦の早期化が売上を押し上げている模様です。自動車用燃料の販売数量は、9月に大きく伸びた後、最近の平均的水準に戻ったため6.4%減少し、2020年2月の水準を5.0%下下回り、フードストアの販売数量は、0.3%減少したものの、2020年2月のコロナウイルス流行前の水準を3.4%上回っています。小売店のオンライン販売の割合は27.3%に低下し、2020年3月(22.5%)以来の低い割合となりましたが、パンデミック前の2020年2月の19.7%を大幅に上回りました。

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同日発表された、GFKが発表する消費者信頼感指数では、事前予測の-18に対して-14と4カ月ぶりに上昇しています。
GFKによると、今回の上昇は、買い物客の需要を測る主要購買指数が7ポイント上昇したことが一因となっており、ブラックフライデーやクリスマスに向けた支出の増加につながる可能性があるとしています。その一方で、消費者の個人的な感覚はあまり良くなく、クリスマスなどのイベントが終了した後は、2022年にかけて厳しくなると予測しているとの見解を示しています。
10月の小売統計に加え、11月のGFK消費者信頼感指数も改善しており、英国の足元の景気は悪化していないことを示唆しているかもしれません。

オーストリアが11月22日からロックダウンを全国的に実施すると発表し、隣国ドイツもシュパーン保健相が、国内の新型コロナウイルス感染状況が極めて深刻なため、ワクチンを接種した人も含めてロックダウンを排除できないと述べたことにより、欧州全域の経済悪化を懸念して金融市場が動揺し、ユーロを中心に欧州通貨が全面安の展開になりました。
その後、マース独外相が、ドイツ全土のロックダウンの可能性について否定したとの報道が伝わると、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退しユーロを買い戻す動きになりました。
感染が再拡大する中、欧州では複数の国が経済活動の制限措置を導入しています。その範囲は、オーストリアの完全封鎖から、オランダの部分的な封鎖まで様々となっており、また、ドイツ、チェコ、スロバキアの一部では、予防接種を受けていない人を対象に制限を課しています。
各国の措置は、昨年の全面的なロックダウンほどの影響は及ぼさないとみられるものの、特にクリスマスに小売業や接客業が打撃を受けた場合、第4・四半期の回復に影響を与える可能性があり、特に、ドイツで完全なロックダウンが実施された場合はより深刻な事態になるとみられています。

英国のEUとのBrexitに関する問題に関しては、英国のフロスト担当大臣がEUのセフコビッチ副委員長との協議後に、自身のTwitterで声明を発表しています。

声明では、「英国・EU間で医薬品などを中心に協議を行っているが、双方のギャップが残っており、引き続き協議を行う」とし、「北アイルランドの政治的、経済的、社会的な安定性を確保するためには、現場の現実的な問題を大幅に軽減する必要がある」、また、「解決策が見つからない場合、英国政府は北アイルランドの人々に対する責任を果たすために、北アイルランド議定書第16条のセーフガード手続きを利用する用意がある」と述べて、11月26日にロンドンでセフコビッチ副委員長と再協議を行う予定としています。

◆先週の為替の動き

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先週1週間の通過強弱では、利上げ期待が高まっているポンド、ドルが強く、RBA総裁の発言で利上げ期待後退した豪ドルは弱く、ユーロはECBの利上げが23年2月以降に後ずれする予測と欧州全体のコロナウィルス感染再拡大が懸念材料となって週を通して売られています。
円はあまり大きな動きはありませんでしたが、金曜日にリスクオフによる円買いで大きく動いています。
ポンドは、商品先物取引委員会(CFTC)が発表する主要な先物のみのポジション状況でショートポジションが前週比で - 19,506と増加しています。今週はポンドの動きに少し注意して見ていきたいと思います。

◆今日の動き

今週は、25日が米国市場は感謝祭のため休場、26日も短縮取引で実質的には祝日と同じ状況のため、週後半のドルはあまり動きがないかもしれません。
今週は、主要国のPMIが発表され、製造業・サービス業の景況感が確認できます。再びコロナ感染者が増えている欧州各国のPMIは特に注目です。

パウエルFRB議長の任期満了に伴う人事問題については、サキ米大統領報道官が19日の記者会見で、「大統領が決断を下し、来週早々にはもっと詳細を伝えられるだろう」と述べ、週明けの発表を示唆していますので、今日から24日までの関連ニュースには注意が必要です。
現時点では、パウエル議長の再任となるか、ブレイナード理事への交代となるかは不明です。
ブレイナード理事はパウエル議長よりハト派であり利上げに慎重になるのではとの見方から、利上げ時期が遅れるとの観測があります。仮に、ブレイナード理事が次期FRB議長になれば、利上げ観測が後退し、短期・中期国債を中心に米金利が低下する可能性があります。
但し、インフレの動向が不透明であり、実際の政策運営も不確実です。FRB議長の影響力は大きいですが、政策決定は他の幹部らの多数決で決まるため、利上げ時期については不確実性が残ります。仮に、現時点でのインフレ動向が続き利上げが遅れると、インフレがさらに加速する可能性があります。こうなれば、株式市場・10年債などの長期金利、ドルの反応は読みづらくなるかもしれません。

<今日の主な経済指標など>
22:30 米国 シカゴ連銀全米活動指数
00:00 米国 中古住宅販売件数・中古住宅販売件数前月比
00:00 EU 消費者信頼感指数
03:00 米国 2年国債・5年国債入札

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足基準
紫MAは下向き、青MAはほぼ水平で、先週金曜日の下落も茶MAでサポートされている。
153.00-154.00円のレンジの動きとなるのか。
青MAで抑えられ、戻り目となれば戻り売り。目標は茶MAまで。
青MAの上にレートが抜けて、押し目となれば押し目買いい。目標は紫MAまで。
紫MAまで上がってくれば、戻り売り。目標は青MAまで。

◆ポンドドル GBPAUD

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9時時点 1時間足基準
紫MAは水平からやや下向き、青MAも水平からやや下向き。
1.3400-1.3500のレンジの動きとなるか。
青MAまで上げてくれば、戻り売り、上抜けした場合は紫までまって戻り売り。目標は1.3400まで。
買いが強く、紫MAの向きが上向きに変われば、紫MAでの押し目買い。目標は1.3500まで。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足基準
紫MAは上向き、青MAは上向きで赤をゴールデンクロスしそう。
但し、茶MAでレートは抑えられている。
紫MAまで下げて来て、紫MAが上向きなら押し目買い。目標は茶MAまで。
紫MAが水平から下向きに変化して、紫MAで戻り目となれば戻り売り。目標は1.8500,抜ければ青MAまで。

◆ドル円 USDJPY

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9時時点 1時間足基準
紫MAは下向き、青MAは上向きで赤MAも青MAのすぐ近くにあり上向き。
紫MAまで上がってくれば、戻り売り。目標は青MAまで。
青MAまで下げてくれば、押し目買い、下抜けしても赤MAで押し目買い。目標は紫MAまで。

◆まとめ

急激なリスクオフの場合、下落の恐怖から投げ売りが多くなります。この場合には想定以上の下落となる場合があるので、テクニカル分析が効きづらくなります。飛び乗りするより、少し落ち着くのを待ってテクニカル的根拠を探してエントリーした方が勝率は安定します。

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