朝の環境認識 2021年10月21日
おはようございます。
昨日はいろいろニュースが流れていました。今日はどの様な相場になるでしょうか?
◆トレード手法
スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分
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◆昨日の動き
昨日のマーケットの概況は、NY株式市場では、ダウ平均が一時210ドル超上昇し、取引時間中の史上最高値を更新する場面があり、原油は、米エネルギー省(EIA)週間在庫統計の結果で在庫量が減少したことから、供給ひっ迫への懸念が高まり、一時84ドル台に乗せて7年ぶりの高値を更新しています。これを受けて、米国債はインフレ懸念で売りが出て利回りが上昇し、リスクオンの状況となって、ドル安・円安となっています。
日本では、貿易収支が発表されました。貿易収支は6227億円の赤字となっており、自動車輸出は前年同月比40.3%減の5863億円となり、月間の自動車輸出金額が6000億円を割り込むのは、コロナの感染拡大で貿易取引が一斉に止まった2020年4~6月以来となっています。
但し、今回は需要の減少というより、供給側の事情による減産という点が大きく、減産の規模が縮小すれば改善の兆しは見えてくるとは思いますが、原油の輸入が90.6%増えており、数量ベースでも15.1%増えています。このまま原油高が続けば、貿易収支の改善は厳しくなってくるかもしれません。
また、この冬はラニーニャ現象で厳冬となる予想も出ています。冬場の電力需要に向けて、石炭などの輸入も増えてくるとは思いますが、中国に買い負けている状況もありますので、円が売られやすい環境はまだまだ続くかもしれません。
英国の消費者物価は、、前年比3.1%に低下。英国版GoToEat「Eat Out to Help Out」が終了した昨年に比べて、外食の価格上昇が抑えられたため、インフレ率の上昇が緩和されています。
しかし、英国の物価水準は昨年の9月以降は5か月に渡って停滞しており、今年は既に前月と比べて今月も物価が上昇しているため、インフレ率の低下は一時的かもしれませんが、今月のエネルギー価格は12%上昇しており、燃料価格の高騰が原因とみられ、食料品の価格も高騰しているため、今後も警戒が必要かもしれません。
英国も、燃料価格の高騰、サプライチェーンの混乱(供給のボトルネック)が原因でインフレ率の上昇が見られています。
BOEは、年内にインフレ率が4%を超え、2022年は目標の2%を大きく上回る水準で推移すると予想しており、企業の価格政策や労働者の賃上げ要求に物価上昇が定着する恐れがあるかもしれません。
この結果を受けて、BOEがマーケットの予測通り11月に利上げを決定するのかどうかを探る神経質な展開になるかもしれません。
◆今日の予定など
中国恒大集団は、不動産管理部門を合生創展集団に約200億香港ドルで売却する交渉をしていましたが、売却交渉を打ち切ったと発表し10月21日からの株取引再開を申請したと報道されました。
中国の先月の新築住宅価格は6年ぶりの下落に転じており、不動産業界の低迷が鮮明になりつつある中で、利払い遅延した債権の30日の猶予期間が残り少なくなるので、今後の動きに注意が必要かもしれません。
中国関係の情報は、なかなか正しい情報をリアルタイムで入手しづらい状況です。昨夜も、「売却を合意した」、「売却は白紙となった」と情報が錯綜していましたので、ヘッドラインの内容確認には注意が必要です。
米国では、新規失業保険申請件数の発表があります。FRBが20日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は「緩慢ないし緩やかなペース」で拡大しているが、一部の地区は成長の減速を報告し、供給面の制約と新型コロナウイルスのデルタ変異株に対する懸念が活動に影響したと説明しています。また物価上昇については、供給不足と輸送面での障害、労働力の制約が影響しているとの認識が示されています。
米国では今年4月から8月までの間に自ら離職した人が2000万人近くに上り、前年同期から60%以上増えています。求人の多さや賃金上昇、企業の人材獲得競争が重なり、労働者にとってこれほど有利な「売り手市場」の状況はめったになく、企業側では従業員の離職を防ぐために賃上げを行ったり、新たな求人の賃金を上げるなどで、賃金は上昇しています。新規失業保険申請件数や失業保険の継続受給者の推移で、雇用のミスマッチの状況が探れるか注目していきたいと思います。
利上げに関しては、米国では11月にテーパリング開始決定されることは、市場のコンセンサスとなっていますが、利上げに関しては依然不明な状況です。FOMCメンバーの発言を見ても、テーパリング開始に関しては11月決定のシグナルが出ていますが、利上げに関しては先送りのコメントが相次いでいます。
英国も、BOEが12月に利上げを開始すると予想されています。ベイリー総裁はインフレ警鐘で早期利上げを示唆していますが、金融政策委員会(MPC)のマン、テンレイロ両委員は利上げを急がない姿勢を示しています。昨日のCPIの決定を受けて、英国の利上げもどの様な決定になるのか注意が必要です。
今日も原油価格が円の重しになるかもしれません。その他のエネルギー資源については、昨日、中国政府が石炭高騰を抑制する方針を示しましたが、人為的・投機的な介入では、コモディティ価格の上昇抑制も難しく、原油をはじめエネルギー不足を根本的な解決ができない限り、円は売られやすく、豪ドルなどの資源国通貨は買い意欲が継続すと思われます。
◆ポンド円 GBPJPY
9:00時点 1時間足基準
昨日は、英国CPI発表後に下げる展開となりましたが、紫MAと157.00円のキリ番で反応し、再び上昇しています。
紫MA、青MA共に上向き。
引き続き、紫MAまで下げれば押し目買い(MAGC33)を狙いますが、ポンドの上値も重くなりつつあるので、調整の売りの動きがあるか注意が必要です。
売り圧力が強くなれば、紫MAの向きに注意して戻り売り(MAGIC31)も想定しておきたいところです。
◆ポンドドル GBPUSD
9:00時点 1時間足基準
ポンドルも英国CPI発表後に下げる展開となりましたが、リスクオンの状況でドルが売られたことが要因で、紫MAとキリ番で反応し再び上昇しています。
紫MA、青MA共に上向き。
引き続き、紫MAまで下げれば押し目買い(MAGC33)を狙います。
ポンドドルも、売り圧力が強くなれば、紫MAの向きに注意して戻り売り(MAGIC31)も想定しておきたいところです。
◆ポンドオージー GBPAUD
9:00時点 1時間足基準
昨日は、コモディティ価格の上昇を受けて豪ドルに買いが入り、ポンドオージーは3日連続の下落となっています。
今日も引き続き、豪ドルの底堅さから下げる展開になるか注目です。
紫MA、青MA共に下向き。
紫MAまで上げてくれば戻り売り(MAGIC32)狙い。
上抜ければ見送ります。
◆まとめ
円安・ドル安の流れは継続するかもしれませんが、ここから大きく続伸するためにはポンドに買いが入る必要がありますが、昨日のポンドはあまり動いていません。
今朝の日経も下げて始まっていますので、今日も円とドルがチャートを動かす主役になるかもしれません。
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