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朝の環境認識 2021年10月28日

おはようございます。
秋らしい過ごしやすい日が続いていますね。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分

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◆昨日の動き

豪のCPIが発表されました。コアインフレ率に当たるCPIの中銀トリム平均値は前期比0.7%上昇し、前年比では2.1%上昇、6年ぶりに中銀の目標レンジである2-3%に戻ったことから、市場ではRBAによる早期利上げの観測が高まっています。
ただ、賃金上昇率が3%を超えない限り、RBA政策当局者は利上げの検討を始めないのではとの見方もあり、大きく豪ドルが買われる展開には至っていません。RBAはインフレ率を2%程度で維持するためには3%以上の賃金の伸びが必要だと考えており、原油価格高やここ数年低迷していた家賃の上向きなど、物価上振れのリスクもあるため、次の期のCPIなどを判断して利上げに向かうのかどうかの判断になるのではと思っています。その意味では、今回のCPIは、次回への土台としては十分な内容だったと思われます。

英国債利回りは急低下。10年債利回り、2年債利回り共に下げており、BOEの利上げ期待が高まっていましたが、一部のBOEメンバーの利上げに対する慎重論があることなどから少し慎重な見方になっているのかもしれません。
EUとのBrexit交渉についてですが、昨夜、仏政府は「漁業・英国のEU離脱の状況が改善されない場合、明日までに英国に対する将来の対策のリストを発表する可能性がある、英国に対する制裁措置は11月1日に発効する」とコメントしており、またジョンソン首相は「北アイルランド議定書の急速な進展が見られない限り、第16条を発動するための条件が満たされている」と述べています。仮に、仏政府が英国に対して経済制裁を行えば、最も影響が大きくなるのがエネルギーで、英国は、電力供給の最大10%とガスの12%を、EUと接続する海底ケーブルとパイプラインに依存しており、仏は、Brexitと漁業権の交渉で改善されない場合は、英国への2ギガワットの電力ケーブルを遮断するとすでに表明しています。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響、エネルギー、供給ボトルネックの深刻化など今の世界基準での懸念事項が全て当てはまる英国経済は、少し楽観視できる状況ではないのかもしれません。

国内主要生保の21年度下期の運用計画が出揃いました。国内主要生保の多くが、足元の円安進行の持続性について懐疑的に見ており、オープン外債への投資に慎重な方針が目立っています。米国の利上げは23年以降との見方も多く、FRBが利上げを急がないとの姿勢の理解が進めば、足もとの円安傾向は一定程度是正されるとみて、年度末のドル円予想を111円で前後で見ている会社が多いですが、一部の会社では、早ければ22年後半にも利上げが開始されると想定。日米金利差に起因した緩やかな円安が基本線として、年度末のドル円を115円と予想しているところも見受けられます。日本の機関投資家の中でも、米国の利上げに関しては慎重論と早期利上げの積極論がありますが、短期的には円安の流れは続くとの見解ですので、暫く円安傾向は続くのか慎重に見ていきたいところです。

◆今日の予定など

原油価格は少し軟調になってきています。週間の米原油在庫は、前週比430万バレル増と、市場予想の2倍以上の積み増しとなっており、原油在庫の増加を背景に供給逼迫懸念が後退したことが要因ですが、一部の国での新型コロナウイルス感染再拡大の兆しも影響していますので、まだ、パンデミックからの世界基準での回復への道のりは厳しいのかも知れませんが、原油価格が下落傾向になるのは、円にとっては重しが取れる好材料となっています。
昨日も、アジア株を中心に株価が下げており、中国企業のデフォルト懸念や、台湾をめぐる米中の緊張感の高まりあどから、リスクオフの動きが出てくれば円が強くなる場面が出てくるかもしれません。

米国、英国の2年国債の利回りの動きにも注目です。今月初めからのポンドの強さは、BOEの早期利上げの観測が高まり、英国の2年債債利回りが高騰していましたが、先週末から徐々に利回りが低下傾向にあります。逆に、米や豪の2年債利回りは上昇しているので、この利回り差が通貨にどの様に影響を与えるのか注目しています。

ECBの政策金利発表は、物価圧力が無視できないほど大きいとECBが認めるかどうか、それが超緩和的な金融政策スタンスにどのような意味を持つかが焦点となりますが、主要政策金利の変更は予定されていないものの、ラガルドECB総裁よりユーロ圏金利の上昇抑制を図る発言が出てくる可能性が残されているため(含む債券買い入れペースの再加速示唆)、ラガルド総裁記者会見後のユーロの下落リスクには注意が必要です。

日銀金融政策決定会合はノーサプライズに終わるでしょうが、黒田総裁記者会見で円安牽制発言が出てくるか否かに注目です。黒田総裁は2015年6月に「実質実効レートベースでかなり円安になっている」「これまで円安が経済にとってプラスだったからといって、更なる円安が更にプラスということではない」と発言しており、もし今回の会見で黒田総裁より円安牽制発言が出てくる場合には、円ショートの巻き戻しを通じてドル円には強い下押し圧力が加わるかもしれません。

米第3四半期GDP速報値については、市場予想の2.7%に対して、アトランタ連銀が発表するGDP Nowが0.2%となっている為、仮に市場予想を大幅に下回る結果となった場合には、米経済の先行き不透明感再燃から、米金利が低下しドル売りの流れと、米株下落がリスク回避の円買いの双方の圧力を通じて、ドル円には強い下押し圧力が加わるかもしれません。

IMFの円ショートポジションが過去最高水準に増加しており、この巻き返しが起こると、ドル円・クロス円を中心に大きく動く可能性もあります。結果次第でボラティリティが大きく高まる可能性があるので注意が必要です。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足

昨日は、円買いの動きがあり欧州時間に大きく下げましたが、NY時間に入り戻りをつけています。
156.0円-157.50円のレンジの動きとなっているが、高値を切り下げてきているのでここからどう動くか?
紫MAは上向きからやや下向き、青MAは下向きで、デッドクロスしている。
紫MAまで上げてくれば、MA向きに注意してエントリー根拠を探します。
基本は、紫を根拠に売り狙い(MAGIC31)、青まで上抜けることも想定して売り(MAGIC41)
買いの圧力が強ければ紫と青で買い狙い(MAGI31・MAIGC43)

今日は円の動きに注意したいです。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足

ポンドドルも、欧州時間に入りドル買いの動きとなり大きく下げましたが、NY時間に入り戻りをつけています。
紫MAは下向き、青MAは上向きで、デッドクロスしそうな動き。
基本は、紫まで上げてくれば青の根拠も合わせて戻り売り(MAGIC32・MAGIC)
上抜けそうであれば、紫と青で買い(MAGIC31・MAGIC43)

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足

ポンドオージーは、4日連続下げており、紫MA、青MA共に下向きとなっています。
下降トレンドが継続中ですが、日足では青MAがサポートとなるポイントに到達しており、4時間足では下降ウェッジとなっているので、今日の動きに注目。
基本は、紫まで上げてくれば戻り売り(MAGIC32)
MAの向きと買い圧力が強ければ、紫MAとローソク足の動きを見て買い(MAGIC31)もあり得るか?

◆まとめ

各国中銀の金融政策の予測ででマーケットの期待値が高まっていますが、実態経済を冷静に判断して機敏にポジション調整を行っている気がします。
まずは目の前のチャートを冷静に分析して、根拠のあるポジションを持ちたいと思います。


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