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朝の環境認識 2021年11月18日

おはようございます。
朝の冷え込みが少しづつ厳しくなってきましたね。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆昨日の動き

昨日は、英国の消費者物価指数が発表され、市場予測を大きく上回り10年ぶりの高水準に達しています。

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10月の消費者物価指数は対前年比4.2%の上昇となり、2011年11月以来の大きな上昇となっています。
10月のCPIの加速は、天然ガス・電気料金の上昇が大きく、英ガス電力市場監督局(Ofgem)は卸売りコスト上昇を勘案して、サプライヤーに最大12%の値上げを容認したことが影響しています。
また、食品、自動車用燃料、中古車、レストランやホテルの価格もインフレ率も上昇しています。
エネルギー、食品、アルコール、タバコなどの価格を除いたコアCPIも、2.9%から3.4%に急上昇し、さまざまな商品やサービスの価格が上昇しています。その一方で、家計では来年4月にも増税が予想されており、消費者が商品やサービスに使えるお金が目減りし、景気回復が損なわれる可能性も懸念されています。
同時に発表された、生産者物価指数も産出価格が前年比8%上昇し、2011年以来の高い伸びを記録しています。投入指数も前年比13%上昇と、2008年以来の大幅な伸びとなり、今後インフレ圧力がさらに強まる可能性を伺わせています。
この結果を受けて、BOEは12月の会議で利上げ決定を行うのではとの観測が高まっています。

国際エネルギー機関(IEA)は16日、世界の原油価格について、米国などの増産により供給量が増えてきており、上昇に一服の兆しが出てきたとの見解を示しています。
OPEC+が毎月進める減産縮小(増産)ペースを変えない場合でも、IEAは世界全体の供給量が11~12月でさらに日量150万バレル増えると予測し、原油相場の回復がシェールの増産を促し、22年も米国が供給増をけん引する構図が続くとみています。この内容に反応したのかどうかは定かではありませんが、原油価格が一時77ドル/バレル台まで下げて、78ドル/バレルで終えています。

米国株式は下落しています。インフレや供給網を巡る懸念に圧迫された、FRBが予想よりも早期に利上げを開始するとの見方も高まっています。
米10年債利回りも低下したことでドルの重しとなり、米国株式や日経平均先物の下落に伴うリスク回避的な円買いも入って終えています。

◆今日の予定

今日は、フィラデルフィア連銀景況指数が発表されます。
先月は事前予測を下回る結果となっていましたが、今月は関連指標での製造業の景況感指数が好調のため、同様に景況感の好調が見られるのかどうか、それを受けてのドルの動きに注目していきたいと思います。

今日も引き続きFRBメンバーの発言が多く予定されていますが、最大の関心事はパウエル議長が再任されるのかどうかであり、これに対しては、バイデン大統領は今週中にも決めるのではと見込まれています。
パウエル議長の再任となるのか、ブレイナード理事の昇格となるのかがポイントですが、この発表があればドルは大きく動くかもしれません。

昨夜の米国株式市場も下落しており、今日の日経がどの様に動くのかも注目です。原油価格も下落してきているので、円にどの様な影響を与えるのか見ていきたいと思います。

コモディティ価格の下落で、今日の豪ドルも弱さが目立つのかそれとも反転の兆しが見えてくるのかも気になります。今週に入って、豪ドルの売りが強いので、この流れに変化が出てくるのか見ていきたいと思います。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足
昨日は、英CPI発表でポンドに買いが入りましたが、夜に入って円が強くなったため少し下げて終えています。
紫MAは上向き、青MAは下向きとなっており、ここから大きく上昇するのであれば青MAの向きが上向きになって欲しい。
紫MAでサポートされれば、紫MAでの押し目買い狙い。
レートが紫MAを下に抜けて紫MAに戻れば戻り売り狙い。
レートが青MAまで下げて来て、青MAが水平から上向きに変われば押し目買い狙い。
下に抜ければ、戻りを待って戻り売り。
東京時間の円の動きに注意が必要かもしれません。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足
昨日はドルに売りが入ったためポンドルは上昇して終えています。
紫MAは上向き、青MAは下向きとなっています。
青MAでサポートされれば、青MAでの押し目買い狙い。
レートが、青MAを下に抜けて青MAに戻れば戻り売り狙い。
レートが紫まで下げてくれば、紫MAでの押し目買い狙い。
紫MAを下に抜ければ見送ります。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足
2日連続で豪ドルが弱い展開が続いているので、大きく上昇しています。
紫MA、青MA共に上向きですが、今のレートと紫MAは約190pipsの乖離があり、4時間足の赤MAがレジスタンスとなっているので、この位置からの買いは少し注意が必要かもしれません。
基本的には買い目線ですが、1時間足基準で買うのであれば、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。
5分足でエントリーポイントを探すのであれば、5分足紫MAの向きに注意しながら、下向きに変われば戻り売り。利確目標は、5分足の青MAまでを狙いたいです。

◆まとめ

インフレ率も高進しすぎると景気減速が懸念されます。米も英も高インフレ状態が続いていますが、これが一時的でなく構造的に定着するのであれば、何らかの対応を行う必要があると思います。
12月の主要中銀の金融政策会議でどの様な議論となるのか注目していきたいと思います。

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