朝の環境認識 2021年10月22日
おはようございます。
今朝は少し冷たい雨が降っています。今日の相場はどうなるでしょうか?
◆トレード手法
スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線 SMA
監視足:1時間 5分
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◆昨日の動き
昨日は、東京市場で日経株価が下落し円買いが強まり、一時は米10年国債の利回りも低下してドルが売られやすい展開でしたが、米労働省が発表した16日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比6,000件減の29万件と、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月半ば以来の低水準を付け、労働市場の引き締まりを示唆されたことから米10年国債の利回りが上昇しドルが買われる展開になりました。
原油価格も、一時は83ドル/バレルを超える展開もありましたが、利益確定の動きや米国の暖冬予報を受けた売りに押され下落しています。
米国の経済指標は好調で、中古住宅販売戸数は年率換算で前月比7%増の629万戸と、今年1月以来の高水準に達しています。
米国の5年債利回りも上昇しています。5年債利回りは金融政策の中期的な軌道を反映するとされており、5年債利回りは昨夜に3.5bp(1bp=0.01%)上昇し1.2001%となり、2022年末までに49bp程度の引き締めがあるとの見通しが織り込まれたかもしれません。この見通しは25bpの利上げ2回程度に相当し、FF金利誘導目標が2022年末までに0.5ポイント近く引き上げられるとの見方となります。
パウエル議長などの金融取引でFRB高官の進退問題となっていますが、米金融当局は、政策当局者を含む高官が個別の株式と債券を購入することを禁止するほか、積極的な金融取引を制限する新たな規定を発表しました。新たな規定の下では地区連銀総裁と連邦準備制度理事会(FRB)理事を含む高官が購入できるのは、ミューチュアルファンドなど分散投資商品に限定されています。何か問題がおこれば、禁止規定が生まれるのは日本も米国も同じ構造ですが、海外の金融機関ではこの様な規定は30年以上も前からあったことから考えると、少し遅い感じがしています。
◆今日の予定など
今日は、英国の小売売上高と製造業PMIが発表されます。昨日発表された、CBI製造業受注指数は、事前予測18に対して結果は9と大きく下回る結果となっています。また、景気楽観指数も7月の27から10月の2に急落しまし、英国が再ロックダウンに入った1月以来の最低値になっています。
製造業者は、引き続き、供給ボトルネック(材料費の高騰や人手不足など)に直面していることが表れており、これが今日の指標にどの様に反映されているのか注目です。
懸念されていた、ガソリンスタンドの燃料在庫は徐々に回復傾向にあるみたいですが、英国では現在、10万人以上の重量物運搬車(HGV)の資格を持つドライバーが不足していると推定されています。これを受けて、英国は、5,000人のHGVドライバーが英国で働くための一時的なビザを導入しましたが、これまでに申請された300件のうち、承認されたのは20件強に過ぎませんでした。
英国政府は、軍による継続的な配送によって、今月初めにはすべての地域で燃料レベルが正常に戻ったとしていますが、根本的なドライバー不足の解決には至っていません。
ヨーロッパ全体でHGVドライバーが不足していますが、英国では、HGVドライバーの多くがEU圏からの労働者で賄われていたため、BrexitによってこれらのドライバーがEU圏に戻り、そこで新たな職についたことと、税制の変更により、ヨーロッパの他の場所からのドライバーが英国で働いたり雇用されたりするのに費用がかかるようになったため、HGVドライバーが英国で働くための一時的なビザを導入しても効果として表れてきません。
また、英国のHGVドライバーの平均年齢は55歳であり、若い労働者が敬遠しがちな職種となっています。これにより、HGVドライバーの待遇の改善につながり、HGVドライバーのための施設環境整備や賃金上昇につながり、配送コストに反映されつつあります。
これらが供給ボトルネックの混乱と輸送コストの上昇に繋がっており、経済指標にどれだけ反映される、インフレ率の上昇圧力になるか注目したいと思います。
デフォルトが懸念されている中国恒大集団に関しては、オフショア債権者は、猶予期間が終わる23日までに同社が利払いを実施しない場合、権利行使を留保するスタンドスティル合意と債務協議を求める可能性があると報道されています。債権者からすれば破綻となるよりも、実現可能な債務履行を中国恒大集団との交渉で導き出したいとの意向だとは思いますが、中国恒大集団がこれに応じるかは不明です。
中国恒大集団は、昨日、株式取引が再開されましたが、株価は急落しており、不動産販売の売上もピーク時に97%減少したと発表しています。
中国政府は、不動産市場のリスクは制御可能であるとしており、金融当局も不動産の完成と個人投資家への返済に焦点を合わせながら、ドル債の短期的なデフォルトを回避するために可能なすべての措置を講じることを中国恒大集団に奨励しており、基本は、国内の混乱を制御することが目的かもしれません。
何れにせよ、猶予期間が終わる23日までには何らかの動きがあるかもしれないので、引き続き警戒をしながら注目したいと思います。
今日も引き続き、原油価格の動向には注意が必要です。米国の暖冬予測で一時は80ドル/バレル台まで下げていますが、、82 ドル半ばまで戻したことを見ると、依然としてエネルギー需要が高いといえます。原油価格が高止まりしている以上、クロス円の下支え材料にはなると思います。
ただ、クロス円の上値も重くなりつつあるので、今週初めの様にロング一辺倒という訳にはいかなくなるかもしれません。
◆通貨強弱
昨日の通貨強弱は、一昨日とは逆の様相になっています。円、ドルが買われて、豪ドルは売られています。
ただ、1週間を通してみると、豪ドルは底堅く、円とドルは弱い展開となっていますので、流れが大きく変わったと見るには、まだ早いかもしれません。ポンドは、昨日は大きな動きがなく、週を通しても底堅い展開となっています。波の反転を見るには、もう少しチャート上の根拠が必要かもしれません。
調整局面の動きの時は、上下に振られやすくなりますので、前のめりになるよりは、一歩引いてチャートを見て根拠を探すことが大事かもしれません。
◆ポンド円 GBPJPY
9時時点 1時間足
昨日は円高で、下げる展開。
紫MAは水平から下向き、青MAは上向き。
調整の動きとなりながら、紫MAと青MAの乖離を埋める展開となるのか?
今のレートから、紫MAまで上げてくると戻り売り(MAGIC31)狙い。
買い圧力が強ければ、紫MAの向きに注意しながら買い(MAGIC31)狙い。
調整の動きに注意しながら慎重にポジションを取りたいと思います。
◆ポンドドル GBPUSD
9時時点 1時間足
昨日のポンドドルは調整の動き。
紫MAは水平から下向き、青MAは上向き。
ポンド円と同じように、紫MAと青MAの乖離を埋める展開となるのか?
今のレートから、紫MAまで上げてくると戻り売り(MAGIC31)狙い。
買い圧力が強ければ、紫MAの向きに注意しながら買い(MAGIC31)狙い。
◆ポンドオージー GBPAUD
9時時点 1時間足
昨日は、反発して上昇しています。
紫MAは、緩やかながらも下向きのまま、青MAは下向き。
ここからの動きは注意が必要です。
今のレートの位置から、青MAまで上げてくれば戻り売り(MAGIC42)
買い圧力が強ければ、青MAの向きに注意しながら買い(MAGIC41)も想定したいところ。
紫MAまで下げてくれば、押し目買い狙い(MAGIC32)を狙いたいが、紫MAの向きが重要。売り圧力が強くなり、紫MAの向きが下向きとなれば売り(MAGIC33)も想定しておきたい。
神経質な動きとなるかもしれないので、振り回されないように注意したいです。
◆まとめ
今月初めからの円安の流れに変化の兆しがあるのか?それとも継続するのか?注目したいです。
今日は週末ですので、週足形成の動きに注意しながらポジションを取りたいとは思いますが、あまり前のめりにならない方が良い相場環境かもしれません。
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