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朝の環境認識 2021年11月29日

おはようございます。
今月も残り2日となりました。今日の相場はどうなるでしょうか。

◆トレード手法

スタイル:ディトレード
取引通貨:GBPJPY GBPUSD GBPAUD
チャート設定:水平線(キリ番毎に50pips) 
       SMA(紫:60 青:240 赤:720 茶:2880)
監視足:1時間 5分

4本の移動平均線と水平線を基に環境認識を行い、ローソク足と移動平均線の位置関係を基にエントリー根拠を定めています。

基本はテクニカル分析を基にエントリー判断を行いますが、レートは市場参加者の総意で形成されており、また、様々な事象を網羅しているとの考えから、ここで述べている最低限度のファンダメンタルズは重視しています。

◆先週金曜日の動き

先週金曜日は、米国の感謝祭休暇の最中に、新型コロナウィルスの変異株「オミクロン」に関するニュースが市場に大きな動揺を与えました。
感染源とされる南アフリカのハウテン州の実効再生産数は1.93で、強い感染力がわかっており、既に、イスラエル、ドイツ、イタリア、チェコ、デンマーク、オランダ、オーストリア、英国、香港、豪州と感染が拡がっており、今朝の速報ではフランスも疑わしい症例が発見されています。

オミクロン

市場はリスクオフが進み、日本を始め世界の株式市場は大きく下落し、NYダウは一時1000ポイントも下落、原油価格も68ドル/バレルと大きく下落してインす。
為替は、円やスイスフランが買われる展開で、ユーロも上昇しており、上位3通貨はマイナス金利採用国通貨ですので、投機筋などのキャリートレードのアンワインドが起きたのかもしれません。

欧州では制限強化の動きが見えてきており、再び世界が渡航制限を厳格化するのではとの思惑が原油の急落をもたらしたのかもしれません。

◆今日の予定など

今日は、重要な指標の発表はなく、引き続きオミクロンに対する警戒感からリスクオフが継続するのかを見極める動きになるかもしれません。
ここからの焦点は、オミクロン株感染拡大で世界が再び厳格なロックダウン措置をとるのかであり、厳格に渡航制限をとるようならリスクオフ継続となるかもしれません。
感染力が強いだけでなく、重症化しやすいのか、従来型のワクチンの効果などが気になるところです。
モデルナ、ファイザー社は今後2週間で従来のワクチンの効果の有無を判断するデータが得られる見通しとしており、もし改良が必要な場合は100日以内に供給を開始する方針としめしています。
南アの専門家によると、オミクロン変異株による症状は、軽度から中程度となっており、かなり軽いとの見方ですが、ただ、まだ初期の段階にあり、何も確かなことは言えないと付け加えています。
もし、従来のワクチンが効かない場合は、最悪3ヶ月の経済の停滞のリスクもあるということになります。

いずれにせよ、先週金曜日から今朝までの情報だけで判断はできないので、しばらくは、市場の動向を注意深く観察していく事になると思います。

◆先週の通貨強弱

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先週は、金曜日にリスクオフが強まり、円、フラン、ユーロが強く、原油価格の下げなどから加ドル、豪ドルが売られる展開となっています。NZドルは、今年2回目の利上げを発表しましたが、市場期待を下回る結果だったため、利上げ発表直後から大きく売られる展開となっています。

◆ポンド円 GBPJPY

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9時時点 1時間足
先週金曜日はリスクオフの流れで大きく下落しています。
今朝は、50pips位上に窓を開けて始まっていますが、直ぐに窓埋めもされ、その後100pips上昇しており、少し荒い値動きになっているようです。
紫MA、青MA共に下向きですので、戻り売りが優勢な展開かと思われますが、少し様子を見て判断した方がいいかもしれません。
基本は、紫MAまで上がってくれば戻り売り狙い。

◆ポンドドル GBPUSD

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9時時点 1時間足
先週金曜日は、上昇して終えていますが、方向感が乏しい動きとなっています。
紫MA、青MAは下向きですが、レートは紫MAの上にあります。
このまま、紫MAが下向きのままであれば、紫MAを下抜けした後に戻り売り狙い。利確目標は1.3300付近。
紫MAが水平から上向きに変われば、紫MAでの押し目買い狙い。利確目標は1.3350,1.3400付近。
欧州時間以降のドルとポンドの動きを見極めてから判断したいと思います。

◆ポンドオージー GBPAUD

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9時時点 1時間足
先週金曜日は、豪ドルなどリスク選好通貨が売られたため大きく上昇しています。
紫MA、青MA共に上向きとなっています。
基本的には、紫MAまで下げてくれば押し目買い狙い。利確目標は、1.8700、1.8750付近。

◆ドル円 USDJPY

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9時時点 1時間足
先週金曜日は、リスクオフで円が強く買われたため、ドル円は大きく下落しています。
紫MAは下向き、青MAは水平になっており、今朝の段階では、買い戻しの動きも見ていますが、赤MAを超えることができるかどうかがポイントです。
売るのであれば、赤MAまで上がってきて戻り売り狙い。利確目標は、113.00円付近。上に抜けた場合には、青MAまで待って戻り売り狙い。利確目標は、赤MAまで。

買うのであれば、赤MAまで上げてきて赤MAで押し目買い狙い。利確目標は青MAまで。青MAが水平から上向きになれば、青MAで押し目買い狙い。紫MAまで上がると売りが強くなるかもしれないので持ち過ぎには注意です。

◆まとめ

今朝の日経平均は下げて始まりましたが、この後の株価の動きには注意が必要かもしれませんが、直近の中国恒大問題での世界同時株安時のときのリスクオフの円買いも長く続かなかったため、冷静にチャートを見て判断したいと思います。


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