取引銀行は常に他行の状況を見ている。(特にメインバンク)
こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。
今回は、「取引銀行は常に他行の状況を見ている」という点について、詳しくお話していきたいと思います。
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融資を行う側の鉄則
融資を行う側の鉄則として、「自分たちが一番最後の出し手にならない」ということがあります。
これはどういうことか?
企業の業績変化および他行の取り組み状況を把握できていない中で融資をしてしまい、当行が一番返済を受けられずロス(貸し倒れ)を出すことは許されないということです。
取引支店の担当者から支店長まで、評価が下がる可能性のある事象となります。
銀行が常に他行の状況を見ている理由
それでは、なぜ銀行は常に他行の状況を見ているのでしょうか。
追随する可能性がある
御社が複数の金融機関と付き合っていた場合、他行の動向について面談の度に聞かれることはないでしょうか?
最初に後ろ向きな話をしてしまいましたが、それだけではなく他行のポジティブな行動があれば、追随する可能性があるのです。
メインバンクが当社の好調な業績を背景に追加融資を出してくれた場合、サブ以下の銀行も金額や条件面で劣る可能性もありますが追随してくれると、会社としては大きいですよね。
なぜ追随するのか?
なぜ銀行は追随しようとするのか?
銀行には、「取引シェア」という考えがあります。
例えば、メインバンクが50%で当行が30%、それ以外が20%の融資取引だった場合、メインバンクが追加融資をして比率が80%になったとしたら、当行は「もう少し融資を行いたい!取引シェアの維持をするため。」といったコメントで追加融資を検討するものなのです。
「取引シェア維持のため」
この言葉は、銀行員が稟議上でも使う言葉です。
そのため、私たちがお客様対応を行う際にも他行の取引状況表を作り、「御行の取引シェアが落ちていますがどうしますか?」といった声かけをすることもあります。
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