借り過ぎは禁物!会社がおかしくなる可能性大
こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。
「業績ご順調ですね」
「来期も盤石に推移されると思いますので、ぜひご提案をさせて頂きます」
こんな銀行担当者からの話で始まり、想定していた融資金額よりも大きな金額を提示されたら、社長としては思ったよりも評価をしてもらえて嬉しい気持ちになりますよね。
銀行担当者としても、より多くのお金を借りてもらえれば自身の成績にもなることから前のめりです。
「3,000万円で良かったけど5,000万円借りちゃおうかな」
そう考えてしまうこともあると思います。
社長、ちょっと待ってください!
今日はそういった内容の記事になります。
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銀行が想定より大きな融資額を提示する理由
まずは、なぜ銀行が想定よりも大きな金額を提示してくるのか、その理由を「銀行サイド」と「企業サイド」に分けて見ていきます。
銀行サイドの理由
銀行はいろいろなタイミングが重なると、その会社の本来上限である借入額よりも多く調達ができることがあります。
銀行側(保証協会)の新商品
3月を含めた決算(仮決算)
銀行側の御社へのプッシュ(応援)
例えば、銀行側の新商品がある場合、少し審査が緩くなる傾向です。
また、3月を含めた決算については、銀行都合で目標達成のためにいつもより少し多く融資が検討される場合があります。
これはとても良いことなのですが、銀行側の御社へのプッシュがあり、前向きな担当者が普段の担当者よりも融資を頑張ってくれた結果、融資額が大きくなるケースもあります。
企業サイドの理由
企業サイドの理由としては、以下のようなものがあります。
良い意味で想定していない決算時点のキャッシュフロー
借りられるならより多く借りたいと銀行への要請
期末で大きな回収があり、本来の実力以上に良い決算書ができたり、借りられるならより多く借りたいと銀行への要請をしたりすると、予想を上回る融資額を提示される可能性があります。
借り過ぎるメリット・デメリット
借り過ぎるとどんなメリットデメリットがあるのでしょうか。
それぞれ詳しく解説します。
メリット
メリットとしては、順調にいけばその余分な資金を使い、さらなる成長につなげられる可能性がある点が挙げられます。
ただし、必ずしもうまく進むとは限りません。
デメリット
デメリットとしては、予定通りの売上利益であれば余分な借入の分だけキャッシュフローが悪化し、場合によっては余計な返済の分だけ手元資金が減少する点が挙げられます。
また、キャッシュフローマイナスのため返済原資が出ず、前期と同じような銀行対応でなくなる可能性もあるでしょう。
私たちとしては、このデメリットが最大の懸念点になるのです。
「社長の経営判断による」というのは間違いありませんが、持続可能で安定した経営を望んでいるのであれば、必要な金額を適宜調達をすることが肝要です。
必要なタイミングで適切な額の融資を
いくら借りても、使ってしまえばお金は無くなります。
使わなかったとしても借りたお金なので、毎月返済しなければなりません。
必要なタイミングで借りられる状態づくりを一緒にしていきませんか?
おそらく融資金額が5,000万円を超えてくる頃から、我々と一緒に仕事をした方がメリットが大きくなってきます。
まずはご相談ください。
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