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置かれた場所で咲く

行動が苦手で具現化力の乏しい私だが、ここのところ珍しくアウトプットに精を出している。アウトプットに忙しすぎて、noteを更新する余裕もないのだけど、記録の意味で今感じていることを書き散らしておこうと思う。

学習のフェイズが一巡し、それを周囲に波及させていく時期に来ているのかな、とも思う。

組織内外で新たな役割を担うことが増えてきていて、気づくと自分とは縁遠かったマネージャーとかディレクターとかファシリテーターといった役回りを背負って活動していて、ふと我に返って愕然とする。

薄氷を踏む思いとはこのことか。そのうち失敗する失敗すると予防線を張りながら、ヒヤヒヤと危ない橋を渡っている感じで、苦手分野に取り組むこのエネルギーがいったいいつまで持続するのかと心配になっている。

組織での新たな役割は、嫌なこともあれば、面白いこともあるなと感じている。しかし、自分がいわゆる「組織人」とはかけ離れた常識や感覚を持っていることを改めて痛感している。世の中のマネージャーってこんなに管理・統制が強いのかとびっくりしている。人を思い通りに動かそうとする人がこんなに多いとは思わなかった。組織であっても人の自由を束縛してはいけないと信じていた自分の常識が瓦解しそうな勢いである。

「うるさいこと言わず、伸び伸びやろうよ〜」と気軽に言い出せない雰囲気があり、息苦しいことこの上ない。
この空気に慣れてしまわないためにも、外の自由な人たちとの世界とのつながりを保ち続けることが大事だと思った。外の世界はそれはそれでマイナスの側面もあるので、意図せず両方の世界に半身ずつ身を置いている今の状況は意外といいバランスなのかもしれない。

組織活動で私が気に入っているのは、チームのビジョンやミッションを自分でデザインできることだ。コンセプトを考え、それを構想と構造に落とし込んでメンバーに理解してもらったり、意見をもらったりするのが純粋に楽しい。そしてメンバーから出た意見を反芻すると、そこから新たな発想が湧いてきて、これまで完璧と考えていた構想がガラッと刷新されてブラッシュアップできてしまうことに驚いている。

メンバーからアイディアをもらい、それを活かすことに価値を見いだせたのは、この役割を担ってみなければわからなかったことかもしれない。

もしかしたら、置かれた場所で咲くのが得意なタイプかもしれない。今だってもともとやりたい仕事ではないミッションを背負わされつつも、気づくと自分やメンバーがやってみたい!と思えるような魅力的な仕事にどうやったら変換できるだろうか?と考え始めている。

そういえば去年の今頃は、新たなチームの一員となり、「心を殺して過ごす一年になるのか」と諦めの境地だった。ところが終わってみれば、チームの個性がフルに活かされ、当初はまったく想像もしていなかったクリエイティブな活動ができて、大満足の一年になった。

今だって、みなが実務面のチェック&コントロールに勤しんでいて、組織の上位概念が空席状態になっているのも、実はチャンスなのかもしれない。どうなるかはわからないけど、自分の力を過信せず、でも可能性だけは限りなく大きく広げながら、置かれた場所で楽しく仕事してみようと思う。

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