dictionary(字引):レビューやポイントなど、サイト内の資源

WEB運営に関わる、モノ・コト・コトバの解説

参照元:dictionary(字引)-サイト運営-

サイトの目的を達成するために、様々な施策を計画・実行、その中で蓄積されたデータを分析・活用し、次の施策につなげていくという、サイト運営のサイクルの中で、レビューやポイントなどは、コンバージョン率を高めるための需要な資源となります。



レビュー

リアル店舗では、試食やお試し体験などで、商品やサービスの良さを実感してもらい、コンバージョン率を高めることができますが、WEB・ECサイトでは、そういった手法がリアルタイムで提案できないため、コンバージョンにつなげるための工夫が必要になります。
そこで重要になるのが、商品やサービスを利用したことのあるユーザーの感想や体験談をまとめた、「レビュー」をサイトに掲載することで、購入・利用前のユーザーに、商品やサービスの良さを疑似体験してもらうことで、コンバージョン率を高めることができます。

レビューの種類

1.自社サイトレビュー

自社が運営するWEB・ECサイト内で提供する、商品やサービスを体験したユーザーが投稿。(自社サイトまで訪問し、購入&レビューまで投稿してくれている為、ファン度:高い)

2.口コミ・レビューサイト

他社の商品をサイト内で紹介。モニターなどでユーザーを募集し、商品やサービスを体験した内容を投稿。(他社サイトでの集客の為、ファン度は低いが、商品やサービスには興味があるユーザーの為、ファン度:中程度)

3.UGC(SNS・ブログなど)

自身のアカウントのフォロワーを伸ばす目的の投稿の為、ファン度:低い。ただ、情報の拡散力は絶大なパワーがある。

レビュー施策の種類

レビューの種類は様々で、ユーザーの行動により、タッチポイントはさらに分岐し、マーケティングの領域はどんどん拡大しているなかで、商品やサービスのターゲットやブランディングに合わせて、レビュー施策の方法を検討する必要があります。

1.カスタマーレビュー

商品やサービスを利用したユーザーが自社サイトへのレビュー投稿。
自社サイトを利用されている為、ファン度が高い傾向。その分好意的でない内容が投稿される可能性も高いため、内容を精査しレビューに対しても、ユーザーへアクションを起こすことが重要。

2.モニターレビュー・投稿

レビューやSNSへの投稿を前提として、ユーザーを募集。
他社サイトやSNSなどからも募集をする為、ファン度は中程度。前提条件で募集をしている為、好意的な内容が投稿されることが多い。
また、自社サイトへの熱量が高いユーザーをサイト側から選出して、レビューや投稿をしてもらうアンバサダー施策は、消費者の目線から、好意的なレビューや投稿を促すことができる。

3.アンバサダー

「ambassador(アンバサダー)」和訳:大使という意味で、サイト側からユーザーを任命し、積極的にレビューや投稿で情報を発信してもらう為、意図的にファン度の高いユーザーを選定することができる。
また、熱量の高いユーザーの為、商品やサービスに対する意見も収集しやすく、アンバサダーが投稿した内容についたコメントも参考になりやすい。

4.インフルエンサー

SNSで一定数のフォロワー数を保有している、影響力のあるインフルエンサーに、商品やサービスを体験してもらい、感想を投稿してもらう施策。
プロモーションとして、投稿をしてもらう為、日常の投稿内容などを精査して、ブランドイメージにあったインフルエンサーに依頼をする必要がある。

5.SNSキャンペーン

SNSで指定の条件を満たす投稿(アカウントフォローやリツイート、ハッシュタグなど)をしてもらうことで、商品やサービスなどのプレゼントを提供し、不特定多数のユーザーの投稿を獲得する施策。
単純なプレゼントよりも、ユーザーが投稿をしたくなるような企画をすることで、多くの投稿をしてもらうことができる。

ポイント

商品の購入やサービスを利用したユーザーへ、割引として使えるポイントを付与するサービス。
ポイントの付与条件により、会員情報の獲得や、CV率の向上。または先に記載したSNSキャンペーンでの投稿数の増加を促すことができる。
ただ、ポイント=値引きとなることや、ポイントシステムの開発・利用に、カートシステム側のコストがかかることもある為、利益とのバランスをみてポイントの付与条件や還元率を設定する必要があるます。

ポイントの種類

1.自社サイトポイント

自社のサイトで独自で付与するポイント、新規購入や会員登録を促すことができるととともに、既存ユーザーへの情報発信により、リピート率の向上を図ることができる。

2.モールサイトポイント

楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど、モールサイト内で共通で使えるポイントを発行。自社負担ではなく、モール負担でのポイント還元キャンペーンも実施されるため、同時にキャンペーンを実施することで、モール内での認知拡大を図ることができる。

3.決済ポイント

サイト内ので特定の決済を使うことで、決済会社側で発行してるポイントがユーザーへ付与される。ポイント付与に付帯してコスト負担はないものの、ポイント還元率を含めた手数料率となっていることや、その決済を導入している店舗すべてでポイントが利用できるため、キャンペーンの期間や還元率などは、決済会社側でコントロールされるため、自社店舗独自の施策ととして計画はしにくい。

4.外部サービスポイント

上記のほかに、サイトのポイントの付与条件を満たすことで、ポイントを獲得できるサイトでは、そのサイト内に自社サイトの露出を増やすことで、新規客へのサイト流入や商品・サービスの利用を促進することができる。

サイトへの流入増加や商品・サービスの認知拡大、コンバージョン率の増加など、課題は数値を見ることで、把握できるが、その対策は多岐にわたる。特に最近では、チャネルが多様化し、同じ手法でもチャネルをまたいだ施策の実行やユーザーの行動分析が必要となるため、サイトの目的にあった施策の設計やチャネルの選定が必要となる。

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