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アイドルに会いに行った

25歳の夏休み。別に初めてではないけど、今まで職場に黙って行っていたので今年は宣言してみた。

夏休み、頂きます。最愛のアイドルに会いに行ってきます。

末っ子わたくし、所属課の大好きなお姉さんたちに見送られて横浜へ。


横浜駅で健人担の彼女と3年ぶりに会ったとき、大学時代の思い出がいっぱいに浮かんだ。社会人になって地元に帰ると、東京の友人は疎遠になりがちというか、何もせず関係を維持し続けることってほとんど不可能だと思っている。お互いに思い出したり、連絡を取る手間を惜しまなかったり、会う時間を作ったりしないとこれまでと同じ関係性、距離感で居続けるのって難しいんじゃないかなと個人的には思う。だから社会人になって物理的距離ができても、こうして今も関係を続けてくれているひとがいるだけで、私はこうやって夏休みここに来る価値があったなとしみじみする。
一緒にご飯を食べるためだけに、平日にも関わらず大学時代の共通の友人が集まってくれた。地元に戻って殊更強く思うのが、会いに来てくれることの想いの深さ。時間を作って、時間をかけて、移動の手間を経て来てくれること。私も同じだけあなたのことが大切ですと伝わっているかな。会いに来てくれるひとがいること、会いに来てくれたからこうして会えていること、感謝を忘れずにいたいね。

私はアイドルに会いに来たけど、友人に会いにも来ている。私をアイドルに会いに連れてきてくれた友人にも、友人に会いに連れてきてくれたアイドルにもありがとうを伝えに。

健人担の友人とも、大学時代の松島担の友人とも、あんなことあったねって思い出せるハイライトが沢山あった。語れる出来事も、見返す写真も、こういう瞬間のために思い出って存在するんだろうなと思うくらい幸せだった。

アイドルに会わずとも、友人たちと会って満足でしたが、横アリへ。暑い。ほんとうに暑かったけど台風来なくてよかった。去年台風の名前と健人くん(女装ver)の名前が混ざったせいで、未だにメアリーとエミリーがどっちがどっちか分からない。私が思ってる方を言うと逆だよってツッコミ受けてたから、じゃあ健人くんはメアリーだな。

中高時代は地方から遠征していたから、旅行だし一大イベントだった。家族総出で行ったこともあった。それが大学時代は都内の家から行けるようになって、少し日常寄りになった。大学終わり、バイト終わりにライブ行くこともよくあったから。
こうして今また遠征民に戻ったけど、やっぱりイベントみたいに遠征するのってすごく楽しい。日常の延長でも楽しいけど、遠征は非日常のフィルターが何層も増えている気がする。日常のわたしを置いてきて、ただアイドルが好きなだけの何者でもないわたしになれる時間。

わたしがアイドルに会いに行く時、アイドルもまたわたしに会いに来てくれている。
つまらないなぁって思う毎日を、それでも生きていくための力をくれる。アイドルもまた、私たちにパワーをもらっているんだよと教えてくれる。
アイドルとファンの関係性はアイドルの数だけある。だからこそ今の関係性を作り上げてくれたのは紛れもない貴方たちなんですよ。

わたしはSexyZoneと会えたとき、ようやくしっかり呼吸ができたような心地でいる。不思議なんだけど、SexyZoneのことしか考えられない位きらきらときめいているのに、明日からも生きていくための深い深い呼吸ができる。大好きな人たちと同じ場所で、同じ時間を共有できること。
去年コロナ以降やっとライブに行けたとき、ようやくちゃんと呼吸ができたと、公演後1番に感じていたことを思い出した。

アイドルに会いに行くことは、イベントであり、日常の延長であり、非日常でもある。
アイドルに会いに行くとき「人生って平均取ったら全然最高なんかじゃないけど、少なくとも最高の瞬間は存在する」と思う。
その最高の瞬間を見届けずに生きていく未来なんて想像できない。自分が生き抜くためにもわたしはアイドルに会いに行く。いろんなことがあるけれど、アイドルに会いに足を運びつづける、この人生を選んでよかったと心の底から思う。歳を重ねても、その時隣にいてくれる人たちが私にいてくれて、よかった。


職場に帰って大好きなお姉さんたちに迎えてもらった。

SexyZone、どうだった?かっこよかった?それだけで半年生きていけるね。

そうなんです。その丁度半年後にドームツアーが決まったんですよ。ほんとうに年末の最終週なんですけど…、月曜お休み頂いてもいいですか?

クリスマスくらいいいじゃん。行っておいでよ。私たちも子供の都合で急に休むことあるし、いつも助けてもらってるからお互いさまだよ。

そんなわけで、次回東京ドームのための休み予約を取りました。仕事戻るのは嫌だったけど、おかえりと言ってくれるお姉さんたちの顔見てほっとした気持ちになったのは成長でしょうか。
わたしの大好きなアイドルにとって自慢できるようなファンでいたいので、日々ちゃんと生きます。ほどほどに。

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