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満月の願いごと。

ナイナイうるさいな。もう。
そればっかりだと、もう既に持っているものまで
手放してしまうのに。そんなことも分からずにさ。

美味しいものを美味しいと言えて、綺麗なものを綺麗と言えて、いい匂いをいい匂いだと言えて、
大好きな人に大好きだと言えることが
どんなに幸せで当たり前じゃないかを
分からないなんて。

それより悲しいことはないと思うの。
貴方が、その冷たい引き出しを探し続けるせいで、
温かい毛布を踏んでいることに気づいてほしい。
そしていつかその毛布で
誰かを温めることができることも
知ってほしい。

私はただ貴方がどれだけ美しくて
強い人か知っているから。
どうか貴方も、心の中で泣きじゃくる小さな貴方を
温めてあげて。

私はここから願っています。


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