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だから私はやめられないのか…

「みんなと同じことが同じようにできないならこの仕事は辞めた方がいい」

自衛官時代に上司に言われ、今でも忘れられない言葉です



初めての育児休業から復帰してまもなくの頃のことでした

長女を1歳で保育園に預け職場復帰したのですが、長女はよく高熱を出す子で、毎月のように急な体調不良で保育園から呼びだしの電話を受け、その後は回復まで数日休む…ということを繰り返していました。

その上、主人も同じ仕事をしていたので、演習や訓練や災害派遣や特別勤務などについても、主人と日程の重なるものに参加するには相談が必要でした。子供の急病への対応や、泊まりがけで子どもの面倒を見てくれる人がいない状況だったので、子供が小さい時期は仕方ないこと…とはいえ、とても心苦しく肩身の狭さを感じながら過ごしていました。


そんな私でしたが「大丈夫だからな!こんなことで辞めるなんて言うなよ!!」と、時に肩を叩いて、時に背中を押して、どんな時でも支えてくれる人がそばにいてくれて、その度に救われてきました。

そんな声に応えたくて「応援してくれる人たちのために、仲間のために、組織のために…」と、自分にできる範囲のことは一生懸命やっていたつもり…でした。

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…でも、私の想いが伝わらない相手がいることを知ります。


それも現実…

自分と他人は違う…

今の私なら、しっかり受け止めて学びにさえ繋げられますが…、当時いっぱいいっぱいで張り詰めていた私には受け止めきれませんでした。



そしていつしか、私は「自分は底辺の人間なんだ」「みんなと同じことが同じようにできない人は認められないんだ(価値がないんだ)」と思い込むようになっていました。


その後、子どもの成長と共に少し落ち着いて仕事ができる状況になった時「なんでみんなと同じこと(それくらいのこと)ができないの?」「向いてないんじゃない?」「やる気あるの?」「それぐらい自分で考えて何とかしてよ」…等々

当時の自分が心の中で「助けて!」と叫んでいたことを、大切な仲間である後輩にも課するようになっていた時期がありました。



自分の心の内側に目を向けることなく、自分の気持ち一つで他人をジャッジして、自分の中の悲しい気持ちや悔しい気持ちを自分の中で消化できず、、他の誰かにぶつけていたのかもしれません。

もちろん、そんなことはいくら繰り返しても、何の解決にもなりませんし、イライラも哀しみも寂しさも収まるどころか増す一方でした。



そもそも、そんな風に私が思い込むようになった根っこには、私自身の幼少期の大人(特に親)との関わりが影響しているのかもしれませんが(それは後日深掘りしていこうと思います)、大人になってもその時々にその人の状況によっては、掛けられる言葉の一つ一つが影響力を持ってしまうんだ…と、今になってその怖さに改めて気付かされます。

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私は今、マザーズコーチングスクールの認定講師として活動しながら(TCS(トラストコーチングスクール)の講座も受講済)コミュニケーションについて学び続けています。

対自分、対相手(対子供)とのコミュニケーションについて学び、試行錯誤で実践を重ねる日々ですが、「コミュニケーションについて学ぶ」とは、とても奥が深くて「これで大丈夫!これで完璧!」がないと感じています。難しいし、モヤモヤするけど、ハッと気付く、発見する瞬間が面白くて止められません。



私は上司とのこの一件に関しても、コーチングに出会えたことで、物事の捉え方が変わり、それによって成長できる(感じられる)ようになった…と実感しています。

「自分と相手は違う」という当たり前のようだけどしっかり実感できていなかったことや「対自分とのコミュニケーションの大切さ」を体感させ、私に成長のチャンスを与えてくれたその上司にも、今なら感謝できます(笑)


過去の出来事も、その捉え方を変えたら、今を動かすきっかけになることだってある…

だから私はコーチングを学ぶことがやめられません



…それにしても、冒頭の上司の一言もそうですが、私が後輩にしてきたこと(思ってきたこと)も今では完全にパワハラの域ですね…怖い…苦笑

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