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薬局マネージャーの、後ろ向きだけど【いま始めたいこと】

こんにちは!
アロマを暮らしの片隅に置く薬剤師 こと 調剤薬局マネージャー ”あき” と申します。

現在、わたしは、病院含め6社の転職キャリアをもつ調剤薬局薬剤師。
今の勤め先に入社してから6年が経ちます。

この度、アドビ株式会社開催のnoteお題「いま始めたいこと」を機に、これから閉局を迎える薬局様とのエピソードを綴ってみようと、筆を執りました。

薬剤師でなくても、調剤薬局の ”今” が気になる方の、知的好奇心を少しくすぐることができれば幸いです。




わたしと閉局を迎える薬局との関係

わたしと、この度閉局を迎える薬局との関係は、約6年になります。
わたしが現在勤める会社に入社してすぐ管理薬剤師を務めた店舗の、一番近い薬局です。
調剤薬局どうしは、おたがい在庫不足で困ったときは【零買(れいばい)】という薬価ベースで取引し助け合います。
今回閉局を迎える薬局も、わたしが勤めている薬局とそのような関係でした。

1年くらい前だったか…その薬局の門前クリニックが閉院して更地になりました。
そのときから嫌な予感はしていましたが、事業継続が難しくなって閉局すると正式に連絡があったのが、先月の4月でした。

実は、この地域は、前月も別の薬局が閉局していて、徐々に薬局が減ってきている地域でもあります。
それもあって、他社であっても、今まで一緒にこの地域でやってきた薬局が立て続けに閉局に追い込まれたことに、寂しさをおぼえました。

今回、先に閉局したのは大手企業の支店でしたが、今月で閉業する薬局は個人経営。
大手の薬局と異なり、まだ使える調剤機器や薬が、廃棄せざるを得ないと考えている可能性があるのではないかと考え、閉局のお手伝いをさせていただきたいとその薬局に申し出ました。


なぜ、他社の閉局を手伝うのか?

ニュースでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、一部の医療用医薬品は供給不足で、その状況は深刻です。
さらに、調剤機器については、医療機関や薬局くらいしか使わないものも多く高価なものがほとんどです。

そのため、医療用医薬品を中心に、必要とする薬局へ振り分けていく事業も、弊社は時折行っています。

ただ、そもそも、わたしは、たとえ仕事が増えたとしても、まだ使えるものを使えないものになってしまうまで放置するというのが許しがたい性分です…。
よって、すぐ単身で乗り込みました。
結果、こちらができる内容を理解していただき、どうしたらいいか困っていた…と率直にお話ししてくださったので、スムーズに閉局のお手伝い決定!となりました。


閉局を手伝う今後の展望【まとめ】

直談判から約10日たった昨日、実は2度目の訪問をしてきました。
閉局までのスケジュールをもう少し詳しく確認しておきたい!と思ったためです。

というのは若干口実で、もともと知っている仲とは言えど、前回が急な話で驚いただろうとは思っていて、もう少しお互いの胸の内を話しやすい関係になって安心してもらえれば…という思いがありました。

やはり昨日会ってみて、お話しする回数を重ねることは無駄ではなく、さらに、先方の人柄が丁寧で穏やか…尊敬しかない~と感じる瞬間もあって、わたしが逆にほっこりしてしまいました💦

✿ ✿ ✿

今回の一件は、ライバルの薬局がなくなって、幸運じゃないか!という考え方もあるかもしれませんが…
わたしはやっぱり、この6年間、同じ地域で困ったときは助け合ってきた薬局がひとつなくなることが、とても寂しく思います。

でも、わたしも、先方の薬剤師も、まだまだ薬剤師のライセンスを使った仕事は続けていくわけでして…
また、ご縁があったときは、そのときは共に楽しく薬局業務に携われたら…と願い、閉局のお手伝いをしていきたいと考えています。

✿ ✿ ✿

そして、今回の閉局によって廃棄されるかもしれなかった医薬品を、必要とする薬局に振り分けることで、昨今の医薬品供給不足という課題に対して、一瞬ではあっても貢献できると考えています。



それでは、ひとつでも多くの薬局の未来が、少しでも明るくなることを願って…
この度は、最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました!

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