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ラベンダーの種類と梅雨時期の香りの好み

6月に入って梅雨時期に入る、ちょうどいま、

ラベンダーに花穂がついて最盛期を迎えます。

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こちらはラベンダーの中の種類でいうと、「ラベンダーグロッソ」と言いう種類のラベンダーで、

精油になっているものでいうと、「ラバンディン」に当たります。

ラバンディンには、ローズマリーと同じカンファーやボルネオール、1.8シネオールという芳香成分が含まれており、ハーブっぽい力強い感じです。

そのため、ハーブ系とよく調和しますが、お花のフローラルな香りからは少し遠ざかります。



アロマで使われるラベンダーは主に、「真正ラベンダー」という種類で

フローラルなお花の香りがします。

より高地で育てられると、虫や菌などが少ない環境で育つため、

「生きるために」「負けない」といったたくましい成分よりも、

いい香りを出して、なんとか虫に来てもらおうとするため、

よりフローラルなラベンダーになるのです。

高地で育つラベンダーを、「ラベンダー・ハイアルト」なんて言います。

ハイアルトになると、ハーブというよりもフローラルなお花の香りになるため、

ローズやネロリのように、ラベンダーを主役にした香りにしてもよいですよね。



真正ラベンダーともう少し低地(標高600m以下)で育つスパイクラベンダーとの交配種が、

さきほどの「ラバンディン」です。

日本の夏ような高温多湿な気候にも比較的強く、育てやすいため、

関東にあるラベンダー畑はほとんどラバンディンではないかと思います。

香りも強く、採油率も高いため、混ぜものして偽物ラベンダーとして売られていることもあります。

(ラバンディンのほうが悪いという意味ではありません。)


ラベンダーの生育には通気性がよいことがとても大切で、

放射線状に、1本1本の枝の間に距離間があるのが特徴です。

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ラベンダーは、リラックスできる香り、ホッとする香りと言われますが、

赤ちゃんがお母さんにくっついて甘える、そういった距離の近い安心感ではなくて、

「煩雑なもの、自分がかかえている仕事、課題から少し距離を取りたい」

そういった距離を取りたい、離れたいリラックス感です。



「真正ラベンダー」のうち、

北海道の富田ファームさんで開発された「おかむらさき」というラベンダーは日本産の貴重な真正ラベンダーです。

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1本1本の距離感はあるものの、

生え方からしてラバンディンと異なりますね。

小ぶりで華奢。可憐な見た目通り、とても華やかなラベンダーの香りです。



このラベンダー畑は千葉県佐倉市の佐倉ラベンダーランドさんにて、撮影した写真です。

毎年5月下旬より「ラベンダー祭り」が行われていましたが、

残念ながら今年は外出自粛期間中と重なり、中止に。

しかし、車や自転車でしか行けないnot三密な場所なので、

規模を縮小されて、現在、苗の販売や蒸留などは行われているようです。


一昨年食べたラベンダーソフト...また食べたいです。

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爽やかなラベンダーの「香り」が口の中に広がりました。


昨年の冷夏で、ラベンダーが少しダメになってしまったようですが、

佐倉ラベンダーランドさんのラベンダー畑はこんなに広大!!

(こちらは2018年頃の写真です)

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こちらで買ってきた苗を実家の庭に植えていたところ、

2年目にあたる今年、見事に花が咲きました!!

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ラベンダーって実は、「花」というより「つぼみ」の花穂なんです。

てのひらの中のラベンダーに3つ紫の花が咲いているのがありますよね。

アロマになるときは、この花が咲く直前に刈り取られるそうですので、

「つぼみ」での収穫になります。


ラベンダーがキレイなうちに、いくつ収穫しました。

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せっかく香りがよいので、ラベンダーを束ねてリボンでしばった

ラベンダースティック、「ラベンダーバンドルズ」にしてみました。

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切り落とした余分なつぼみたちも小さな容器にいれて。

ラバンディンなので、香りは強めです。




梅雨に入ったということでムシムシ湿度が高くなってきましたが、

この梅雨の時期、以前ほどラベンダーの香りがしっくり来ないという方はいらっしゃいませんか。


アロマブレンドデザイナー講座で生徒様に、ひとつひとつ香りをかいで印象を書いていくという作業を行っていただくのですが、

なぜか夏に開催するクラスはラベンダーを使うのを敬遠する傾向にあります。


これは、ラベンダーの香りの持つ、もわんとした湿度ある特徴のせいではないかと思っていまして、

湿度が高いこの時期にはあまり好ましくないと身体が判断してるようです。


「認知症対策によいアロマ」なんて呼ばれる

ラベンダーとスイートオレンジの組み合わせは、両方とも湿度ある精油なので、

安眠できると言われるけど、この時期は寝る前に枕元に垂らすと不快な人もいるんじゃないかな。。。なんて。


香りの好みはとてもパーソナル(個人差が大きい)なので、一概には言えませんが、こういった傾向も踏まえまして、

私は梅雨時期のラベンダーは、爽やかな香りのものとブレンドしております。


例えば、柑橘系ならレモン。

ハーバルな香りにしたいなら、ローズマリーというように。

ラベンダーが軽やかになる香りと合わせています。


梅雨の時期にはうつのような症状が出る方もいらっしゃると思いますが、

スーッと氣を通してくれてスッキリする

ラベンダーとユーカリラディアータの組み合わせもオススメです。

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普段は癒し系のラベンダーですが、

ユーカリと合わせるとスッキリします。

わたしは、この組み合わせでアロマトリートメント受けるのが大好きです。


あなたはラベンダーと何をブレンドするのがお好きですか!?



2020.06.12

アロマブレンドデザイナー / アロマ講師

片見 真希

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