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学会参加vol.2

今回も前回に引き続き、日本緩和医療学会についての内容です。

学会の中で、疼痛コントロールについての取り上げている演目がいくつかありました。

その中で私が注目したのが、ケミカルコーピングというものです。

オピオイド鎮痛薬を鎮痛以外の心理的利益を得るために不適切に使用することを指します。

私の過去の経験としても、自分で痛み止めを使用した時間を紙にメモして、「そろそろ痛み止め使える時間だからほしい」と痛み止めを希望される方がいました。

実際に痛みのレベルを聞くとNRSでは数字化できず、「ちょっと痛くなりそうな感じ」と苦痛表情もなく言っていました。

その時はご本人の状況を傾聴し、実際に定期薬としても痛み止めのセットはされていたので、その旨を説明して痛み止め服用には至りませんでした。

もちろん、痛み止めの服用は対象の苦痛緩和のために必要なものです。

ただ、日常の関わりの中で、その方の背景にある社会的、心理的苦痛が影響している可能性にも目を向ける必要があるなと感じました。

また、苦痛緩和の紹介の中で、マッサージについて取り上げている演目もあり、看護の中で「触れる」ということも苦痛緩和の一つのツールとして、改めて続けていきたいと思います。



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