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過去にテストライティングで提出したものの先方と連絡が取れず、闇に葬られていたものをリライトしました。執筆履歴といえるか微妙ですが、しっかり調べ上げて執筆したものなのでここに残します。

【年金問題】今の若者は将来、年金は貰えないというのは嘘!?


「自分が年老いた頃には年金は貰えないのになんで年金を払わないといけないの?」
「仮に貰えたとしても貰える金額は少なくなっている」
「自分が貰う頃には受給開始年齢が遅くなっている」
そういう風に考えていませんか?

年金に関する色んな情報が飛び交い、自分は将来年金をもらえるのか?
少子高齢化の今、そう不安になるのも不思議ではありません。

世間に飛び交う年金問題のウソやホントを整理してみました。

良かったら最後まで読んでみてください。


今払っている年金はどこへいっているか知っていますか?

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今の高齢者の年金になっている
知っている人も多いかもしれませんが、今払っている年金は自分たちの為ではなく、現在の年金受給者の受給年金の一部になっています。
私たち現役世代が受給する年金は、今の子供たちが働き手になったときに払ってくれる年金で賄われます。

国が運用している
少子高齢化が今よりもっと進み、年金が貰えなくなるという不安が強くありますが、GPIFという機関が私たちの払った年金の一部を投資に回し、運用して増やし続けています。
投資運用なので短期的に減ることもありますが、国債や株式など様々な商品に投資をして、リスクの分散を図っています。
長期でみるとその資産は増え続けており、その運用利回りは年率+3.79%、107兆円も増加しています。※2021年度第3四半期運用状況(速報) 出典:年金積立金管理運用独立行政法人

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将来年金を納める現役世代が少なくなっても公的年金(国民年金)が破綻しないための対策ですね。
ちなみにこの運用されている資産は過去まだ一度も使われたことはありません。

貰える年金が少なくなっても、今の若者が得な理由

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平均寿命が延びている
たしかに年間の受給金額は昔に比べると減少しています。
しかし平均寿命は1960年から2000年の40年間では男性で12年、女性で14年延びています。
つまり、2000年生まれの人は1960年生まれの人より10年以上も長くもらえるということ。
繰り下げ受給をしない前提で計算すると、年間78万900円(令和3年時点での受給金額)なので、780万9千円も多くもらえます。
過去とくらべて減ってきた年間の受給金額を考慮しても現代をいきる人のほうが生涯受給額は多そうですよね。
(補足情報:2004年から2017年の13年間で月額1,267円(年額15,204円減少/厚生労働省 年金額の推移)
情報引用:内閣府(平均寿命の推移)

iDeCoや積立NISAなど税制優遇が整っている
さらに現在は老後資金を個人で用意する人向けに優遇されて税制があります。掛け金が全額控除対象のiDeCo、運用益に対して非課税のNISAなどで優遇された環境で個人資産を増やすことが可能になりました。

国民年金の受給開始年齢は一度も変わっていない

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実は1961年に国民年金法が施行されたときから、国民年金の受給開始年齢は65歳のまま一度も変わっていません。
自分の希望により繰り下げ受給(66~70歳)に変更が可能です。
会社員などが入る年金の二階建て部分の厚生年金の受給開始年齢は1954年に55歳から60歳に、1980年に60歳から65歳に変更されています。
年金の受給開始年齢が上がっているというのは厚生年金の部分だけで、年金貰えない問題の国民年金については誤認ということです。

まとめ

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今回は、世間的に不安視されている【年金もらえない問題】について調べてみました。

・ 今払っている年金は今の高齢者に払い、一部は運用され増えていっている。
・人生百年時代の今。昔の高齢者より生涯年金受給額は多くなる可能性大。
・国民年金の受給開始年齢は過去一度も変更されていない。

もちろん未来のことは分かりません。絶対という保障はありません。

しかし、たくさんの情報が流れている現代社会。誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、一次情報を自ら調べてウソやホントを正しく冷静に判断していきましょう。

参考資料:内閣府 平均寿命の推移
参考サイト:ファイナンシャルフィールド
参考サイト:年金積立金管理運用独立法人

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