「夜トイレで目が覚める 」 を東洋医学で改善させよう
こんにちは。
今日は「夜にトイレで目が覚めてしまい、よく眠れない」といった不調を東洋医学の視点からお話します。
私がこれまでいた鍼灸院の患者様は高齢の方が多かったので、この不調に関する相談を何度も受けてきました。
トイレで目が覚めてしまう
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睡眠の質も下がる
↓
朝起きても疲れがとれない・寝た気がしない
↓
日中眠気に襲われる・だるさが抜けず、やる気もわいてこない
夜間にトイレに目が覚めるようになってしまうと、このような悪循環に陥るケースさえあります。
それなのでこのような状態にならないように、夜間頻尿のケアをしていくことが大切になってきます。
東洋医学からみる夜間頻尿
東洋医学では、尿など水分代謝に関わる臓器は五臓のうちの「腎」と考えられています。
それなので腎にトラブルがあると尿失禁や尿が出にくくなる、頻尿といった泌尿器系の不調が起きてきますし、むくみもこれによるものと考えることができます。
それでは腎のケアをするためにどのようなことをすれば良いでしょうか。
まずチェックしていただきたいことが、
・普段からバランスよく栄養を摂取できているか?
・質の良い睡眠がとれているか?
・冷えがないか?
・過労ではないか?
この辺りです。
先ほど、東洋医学の腎には水分代謝の働きがあるとお伝えしましたが、実は腎にはこれ以外でとても重要な役割があります。
それが、生命活動の源とも呼べる「精」を蔵しているということです。
私たちが生まれて成長・発達をしていき、年ごろになると生殖機能が備わってくるのはこの精が充実することによります。逆にこれが足りないと、発育に影響が出たり、初潮が遅れたり、生殖器系に何らかの不調が起きたりといったことが起きてくるケースがあります。
このような大事な精を蔵しているのが、今回お話している「腎」。
それなので、
生活習慣の乱れや冷え・過労といったような状態が続くと
↓
腎がだんだん弱ってきてしまい
↓
それにより腎の働きと関わりの深い
泌尿器系・生殖器系トラブル
倦怠感
むくみ
腰・耳・髪・骨の不調(これらは腎と関係の深い部位になります)
といったことが起きてきます。
それなので、まずは精を失わないような、腎に優しい、身体に負担のない生活を日頃からすることが重要です。
食事・睡眠・休養・運動といったことを心がけていきましょう。
そしてもし夜間頻尿など、これによる不調が起きてきたら、身体の酷使・睡眠不足・栄養の偏りがないか?をチェックしてください。
また、ツボであれば湧泉や下腹部にある気海・関元(おへその下から指2・3本下にあるツボ)といったツボ刺激もおすすめです。
冷えがある場合にはお灸を日常生活に取り入れることも効果的です。
また、下着や腹巻き・靴下を履く習慣をつけて身体を冷やさないように心がけることも大切。ちなみに下着や腹巻き・靴下などは化学繊維のものではなく、絹や綿といった自然の生地のものを使用するようにしてください。靴下は5本指タイプのものがオススメです。
その他、
足浴の習慣をつけて日頃から足を温める工夫をする
「自然の」塩を摂取するようにする
といったことも良いでしょう。
また、ディエンチャンで夜間頻尿のケアをする場合には、泌尿器系の反射区を刺激したり、腎のツボを押したり(顔の中にも腎のツボがあるんです^^)、全体の気の流れをよくしたり、その他、施術を通して顔の中にある「生きたツボ」を見つけてそこを解消していく施術をしていきます。
最後に
今日は夜のおトイレに関する不調についてお伝えしました。腎にトラブルがあると、今日お伝えした泌尿器系だけでなく、抜け毛などの髪のトラブル・骨がもろくなる・腰の痛みやだるさ・耳鳴りや難聴といったことが起こる原因にもなりますので、日頃から生活習慣を気をつけることで、腎に優しい生活を心がけていきましょう。
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