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風邪・感染症予防のためのアロマセルフトリートメント法

こんにちは。
だんだん気温が低くなり、風邪やインフルエンザなどの感染症が心配になる季節になりました。そこで、その予防のための自分でできるアロマトリートメント法をご紹介します。

なぜ感染症予防にアロマトリートメントなの?

感染症予防のためにできることには沢山の手段があります。まずは食事・睡眠・
運動といった基礎生活習慣を整えることが第一になります。
具体的には、なるべく添加物や農薬を使用されていない飲食物を摂取する、きちんと栄養素を消化吸収できる身体である(消化器系が弱くなっていないか?)、質・量ともに良い睡眠がとれている、運動習慣があるといったことです。

その上で免疫力を高めて感染症予防をする場合にオススメしたいものの1つに「アロマトリートメント」があります。
そもそも東洋医学の世界では、「気」の量が不足していると抵抗力が弱まって感染症に罹りやすくなってしまうと考えられています。それなので基礎生活習慣を整えることで普段から気を補うことがポイントになります。
その上で予防をしたい場合に注目したいこと。
それは、「気」にも種類があるということです。その中の1つである「衛気(えき)」は外から外邪が身体に侵入することを防ぐ役割を担っています。それなので、感染症予防のためにはこの衛気を高めることが大切になります。

それでは、その衛気を高めるにはどうしたら良いのでしょうか?そのポイントとなるのが、衛気は身体の体表部にあるということ。つまり、体表部=皮膚を鍛えたり撫でさすったりすることは衛気を高める=感染症に罹りにくい身体作りにつながるのです。

アロマトリートメントは
精油を植物油などで希釈したものを塗布して皮膚を撫でさするものですよね^^
それなのでアロマトリートメントをすることは衛気を高めることになりますし、
さらに精油の効能も期待できるので、感染症に負けない身体作りのために適した手段と言えます。

感染症予防のためのオススメ精油

五臓のうちで呼吸器系などに関わるのは「肺」になります。この肺に属する精油にはユーカリやティーツリー、スコッツパイン、ニアウリなどがあります。

その他、
体が冷えている場合にはジンジャーやブラックスプルースなどの「陽」の性質を持つ精油、
筋肉が凝り固まっている場合にはローズマリーカンファーやマジョラムなど筋緊張を和らげる作用を持つ精油
など、その時のご自身の体調に合う精油をブレンドしてトリートメントをしてください。

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セルフトリートメン方法

感染症予防のためのトリートメント方法には多くのやり方がありますが、今日は呼吸を深めたり、呼吸器系のツボを意識したデコルテ&後ろの首肩周りのトリートメント法をご紹介しますので、ぜひやってみてください^^

セルフトリートメント① オイル塗布の前に耳周りをケアしよう

早速オイル塗布!と言いたところですが、まずオイルの前に耳の周りを刺激していきましょう。人差し指と中指で耳を挟むようにして、上下に擦っていきましょう。耳の周りにはリンパ節があるので、そこを刺激することが目的です。また、
「耳ツボ」があるように耳には全身のツボや反射区がありますので、日頃から耳を温めることも重要です。


人差し指と中指で耳を挟むような手の形にして、耳の周りを上下に擦る


セルフトリートメント②  デコルテのトリートメント

耳のケアをしたら、オイルをデコルテに広く塗布していきましょう。そして先ほどケアした耳から鎖骨の下・脇の下に向かってリンパを流していきましょう。


矢印の順にリンパを流していきましょう

この時のポイントとして、上のイラストの青い部分である胸鎖乳突筋をほぐすことを意識することです。この筋肉は呼吸にも関わっていますので、しっかりケアしましょう。

さらにデコルテのトリートメントをしながら呼吸器系のケアに重要なツボ押しもやっていきましょう。ここでは「雲門」と「中府」をご紹介します。


鎖骨の下を肩の方向に向けて滑らせた時に行き止まる箇所が「雲門」、そしてその雲門から指2本分下が「中府」になります。この辺りはゴリゴリとして硬くなっている方も多いかと思いますので、しっかりほぐしてあげてください。
スマホやPC作業が多いと肩が前に出て、この部位が縮まることが多いので、普段からケアしたい部位でもあります。

セルフトリートメント③  首の後ろのケア

そうしたら次に首の後ろ側をケアしてていきましょう。まずは「風池」というツボを指圧。この風池は首の後ろにある大きなくぼみの外側・髪の生え際にあるツボです(下のイラストを参考にしてください)。押す時は上の方向に向けて指圧するのがポイントです。風邪の他、眼精疲労や頭痛・肩こりにも効果が期待できるツボです。

そして風池を刺激したら肩の筋肉に沿って(下の矢印の通りに)オイルを塗布していきましょう。その時に硬くなっている部位を見つけたらほぐしていくことも忘れずに


風池を刺激して、肩の筋肉(僧帽筋)に沿ってマッサージしてください。


セルフトリートメント④  呼吸器系のツボが集まっている部位にもオイル塗布を

体の後側の首肩には呼吸器系に関わるツボが集まっていますので、そこの部位にもしっかりオイル塗布をしていきましょう。精油が体の中に入って効能を発揮してくれることでしょう。


呼吸器系のツボが集まっている部位


この部位は日頃から温めてあげることも大切なポイントです。ストールやマフラーを身につけたり、ハーブボールやお灸で温めたりなどすると良いでしょう。

さらにこの部位の中で特におすすめのツボを2つご紹介します。
「大椎」と「風門」です。


大椎と風門の位置


大椎は首を前に傾けた時に1番出っぱる骨の下の窪み、
そして風門はそこから2つ骨を下がり、指2本分外側にあります。
これらのツボはどちらも呼吸器系への効果があるとされており、
特に大椎は「風邪のひき始めかな?」と感じたときにしっかり温めてあげると良いでしょう。
風門は、風邪や感染症の原因となる邪気はこのツボから身体に侵入すると考えられているので、予防のためにしっかりケアしたいツボです。


まとめ


今日は風邪や感染症予防のための自分でできるアロマトリートメント法についてご紹介しました。
身体を冷やさすよう日頃から気をつけて、基礎生活習慣を整えながら、
免疫力を高めるのに最適な精油を選び、それを用いたトリートメントをすることでリンパの流れを促したり、呼吸に関わる筋肉をほぐしたり、呼吸器系への効果があるツボを刺激することで、感染症に負けない身体作りをしてくださいね。



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