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【遊戯王マスターデュエル】大型大会優勝者が閃刀姫を徹底解説!

アロマです。

前回投稿した、【十二獣鉄獣戦線】デッキの記事をとても多くの方に読んで頂けたようで嬉しく思います。


この記事の感想を多く受け、今回はその中でも特に要望の多かった【閃刀姫】デッキについての解説記事となります。


この記事を読むだけで、以下の事について詳しく知れる内容となっています。

◇構築
◇【閃刀姫】デッキの特徴
◇展開パターン
◇各カードの採用理由
◇現在の環境デッキとその対策
◇基本的なプレイング
◇特別に意識するプレイング

遊戯王マスターデュエルで遊戯王を始めた方や、遊戯王マスターデュエルで【閃刀姫】デッキを組んだがあまり勝てずに悩んでいる方へ是非読んでいただきたいです!


1.構築

【閃刀姫】デッキの構築です。

閃刀姫デッキレシピ


2.【閃刀姫】デッキの特徴

まず、【閃刀姫】の特徴は5つで、

◇先攻も後攻も強い為、ジャンケンに勝敗を左右されにくい

◇環境的相性が良く、不利対面は少ないのに有利対面が多い

◇どんな手札でもある程度やりとりのあるゲーム展開が狙える為、安定した勝率を見込める

◇相手の手札誘発に強く、アドバンテージの面で負ける事が少ない

◇デッキの自由枠が多い為、環境の変化に合わせて採用カードを変えるだけでどんな環境にも適応する事ができ、同じデッキを長く使用する事が出来る

です。

順に説明すると、


◇先攻も後攻も強い為、ジャンケンに勝敗を左右されにくい

先攻でのアドバンテージ獲得力が強く、妨害の質も高いです。後攻はどの環境デッキよりも強いので、先攻・後攻の権利のみで負ける要素が他デッキよりも圧倒的に少ないです。

また、デッキに引いていて腐るカードが少ないのもこのデッキのメリットです。後攻では、6枚の手札をフルに使って相手の妨害を乗り越える事が出来ます。

使用し、消費した手札は『閃刀機関−マルチロール』によって回復されていきますので、後続切れで負ける事も少ないです。


◇環境的相性が良く、不利対面は少ないのに有利対面が多い

【閃刀姫】目線で明確に不利対面となる相手は【電脳堺】【プランキッズ】【シャドール】ぐらいです。

その他の対面については圧倒的な有利対面も多く、デッキ選択の時点で相性勝ちとなりやすいので、今の環境との相性の良いデッキだと言えます。


◇どんな手札でもある程度やりとりのあるゲーム展開が狙える為、安定した勝率を見込める

このデッキは召喚権に全く依存していないデッキですし、コンボパーツという物も少ないです。その為、1枚1枚が単体で機能していく事により、「手札でカードが腐ってしまい負け。」や、「相手の妨害を乗り越えられなくて負け。」の試合が他デッキに比べて圧倒的に少ないです。

やりとりのあるゲーム展開にさえ持ち込めば、プレイ次第で勝ちを掴み取る事が狙いやすいので、とても安定した勝率を見込めるデッキとなります。

ただし、代わりにプレイ難度が高い点はデメリットとなってしまいます。


◇相手の手札誘発に強く、アドバンテージの面で負ける事が少ない

【閃刀姫】は、『灰流うらら』や『増殖するG』、『無限泡影』のような手札誘発を相手に発動されたとしても、次の動きが確約されており、途切れないリソースによるアドバンテージの面で手札誘発にはかなり強いです。

どのデッキにも手札誘発が7〜10枚程度採用されている現代遊戯王において、これらの影響を受けずらいというのは、デッキとしての強みとなります。

こちらも多くの手札誘発を採用する事が可能ですので、相手のアドバンテージを獲得する動きを潰しつつ、こちらは一方的にアドバンテージを稼げる。というゲームになりやすい為、時代に合ったデッキとも言えます。


◇デッキの自由枠が多い為、環境の変化に合わせて採用カードを変えるだけでどんな環境にも適応する事ができ、同じデッキを長く使用する事が出来る

自身のデッキの理解度が低いと、なかなか勝率に結び付かないものです。こういった、長い間環境デッキとして使用出来るデッキを選択する事で、自身のデッキの理解度を高める事ができ、結果として高い勝率を生み出す事が出来ます。

また、自由枠が多いという事は、手札誘発を多く採用する事で展開系環境で有利になれますし、『サイクロン』のような伏せカードを破壊するカードを多く採用する事で罠環境を制する事が出来ます。現在のような中速環境であれば、手札誘発や『禁じられた一滴』のようなカードをバランス良く採用する事で、それらに対しても強くなれる。という事となり、有利対面を作りやすいのです。

制限改定による影響もこれ以上受ける事は無さそうなので、オススメなデッキとなります。


これらの特徴を持ったのが【閃刀姫】です。

最後に簡単にまとめると、

・先攻でも後攻でも良い

・事故が少なく安定している

・カード1枚からやれる事が多く、色々な相手に対応する事が出来る

・デッキに自由枠が多く、後攻からでも勝てるカードを多く採用出来る

・相手の手札誘発に強い

・今後も長い間ランク戦で使用する事が出来る

というデッキとなっています!


3.展開パターン

基本の展開から、最大限の展開パターンまで紹介します。


まずは、先攻での展開パターンです。

初手:『閃刀姫-レイ』(相手の『エフェクト・ヴェーラー』ケアパターン)
『閃刀姫-レイ』を通常召喚。
エンドフェイズに『閃刀姫-レイ』の効果を発動。『閃刀姫-シズク』を特殊召喚。
『閃刀姫-シズク』の効果を発動。『閃刀起動-エンゲージ』をサーチします。
最終盤面:『閃刀姫-シズク』+ 手札に『閃刀起動-エンゲージ』( + 墓地に『閃刀姫-レイ』)


初手:『閃刀姫-レイ』(相手の『増殖するG』ケアパターン)
『閃刀姫-レイ』を通常召喚。
『閃刀姫-レイ』を素材とし、『閃刀姫-シズク』をリンク召喚。
エンドフェイズに『閃刀姫-シズク』の効果を発動。『閃刀起動-エンゲージ』をサーチします。
最終盤面:『閃刀姫-シズク』+ 手札に『閃刀起動-エンゲージ』( + 墓地に『閃刀姫-レイ』)


初手:『閃刀起動-エンゲージ』(相手の手札誘発を考慮しない最大限の動き)
『閃刀起動-エンゲージ』を発動。『閃刀姫-レイ』をサーチします。
『閃刀姫-レイ』を通常召喚。
『閃刀姫-レイ』を素材とし、『閃刀姫-カガリ』をリンク召喚。
『閃刀姫-カガリ』の効果を発動。墓地の『閃刀起動-エンゲージ』を手札に加えます。
『閃刀姫-カガリ』を素材とし、『閃刀姫-シズク』をリンク召喚。
エンドフェイズに『閃刀姫-シズク』の効果を発動。『閃刀起動-エンゲージ』をサーチします。
最終盤面:『閃刀姫-シズク』+ 手札に『閃刀起動-エンゲージ』2枚 ( + 墓地に『閃刀姫-レイ』)


続いて、後攻での展開パターンになります。

初手:『閃刀姫-レイ』(相手の『増殖するG』ケアパターン)
『閃刀姫-レイ』を通常召喚。
『閃刀姫-レイ』を素材とし、『閃刀姫-ハヤテ』をリンク召喚。
バトルフェイズに入り、『閃刀姫-ハヤテ』で攻撃宣言し、効果を発動。必要な【閃刀】カードを墓地に送る。※2
メインフェイズ2に入り、『閃刀姫-ハヤテ』を素材とし、『閃刀姫-カガリ』をリンク召喚。
『閃刀姫-カガリ』の効果を発動。墓地の【閃刀】魔法カード(※2)を手札に加えます。
エンドフェイズに『閃刀姫-シズク』の効果を発動。『閃刀起動-エンゲージ』をサーチします。
最終盤面:『閃刀姫-シズク』+ 手札に『閃刀起動-エンゲージ』+ ※2のカード( + 墓地に『閃刀姫-レイ』)

※2では、状況に応じたカードを選ぶ必要があります。相手のモンスターを破壊したければ『閃刀術式-アフターバーナー』、次の相手ターンで妨害が必要ならば『閃刀機-ウィドウアンカー』、特に必要なカードが無いのであれば『閃刀空域-エリアゼロ』(墓地の魔法カードの枚数を増やす為)などです。詳しくは後ほど解説します。


初動:『水晶機巧−ハリファイバー』(『アクセスコード・トーカー』召喚展開パターン)
『水晶機巧−ハリファイバー』をリンク召喚。
『水晶機巧−ハリファイバー』の効果を発動。デッキから『エフェクト・ヴェーラー』を特殊召喚。
『水晶機巧−ハリファイバー』+『エフェクト・ヴェーラー』を素材とし、『神聖魔皇后セレーネ』をリンク召喚。
『神聖魔皇后セレーネ』の①の効果を発動。魔力カウンターを置きます。※3
『神聖魔皇后セレーネ』の③の効果を発動。墓地の『エフェクト・ヴェーラー』を特殊召喚。
『神聖魔皇后セレーネ』+『エフェクト・ヴェーラー』を素材とし、『アクセスコード・トーカー』をリンク召喚。
『アクセスコード・トーカー』の①の効果を発動。『神聖魔皇后セレーネ』を対象とし、攻撃力を上昇させます。
最終盤面:『アクセスコード・トーカー』

この展開パターンをする為には、必要な条件として※3で『神聖魔皇后セレーネ』に魔力カウンターを3つ以上置かなければならないです。しかし、お互いのフィールド・墓地に魔法カードが3枚以上存在していれば良いので、この展開パターンを行える状況の際には、ほぼ確実に揃っていると思います。
【閃刀姫】リンクモンスターは属性がバラバラな為、『アクセスコード・トーカー』の効果で相手フィールドのカードを5回~6回破壊する事が狙えます。


これらの展開パターンさえ覚えていれば大丈夫です。先攻での手札誘発のケアと、後攻以降での勝ち筋。この2種類を意識する事が大切です。


4.各カードの採用理由

各カードの採用理由を解説します。

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