全く希望しない部署に異動した私の2ヶ月半後
2023年度を迎えて約2ヶ月半が経過した。
日々忙殺される会社員にとって、4月は気づいたらあっという間に終わり、5月はゴールデンウィークでちょっとリフレッシュ、6月は天気や気温の変化で身体が重く、その上祝日がないので疲労も溜まり、心身のバランスが崩れ始める…という流れはあるあるなのではないだろうか。
かく言う私も、というか私こそがそのうちの1人。
2023年度から新しい部署で働き始め、慣れない仕事内容や人間関係、残業に”忙殺”される日々を送っている。
今回の記事は、3月に公開した「全く希望しない内示が出た時の考え方」と、「全く希望しない異動を控えている私が、今やっていること」の続編。
「全く希望しない部署に異動した私が約2ヶ月間半働いて思っていることや感じたこと」を綴っていきたいと思う。
この春新しい環境に身を投げた方、自分が望まない環境に身を置き奮闘している人に是非読んでほしいと思います。
これまでの流れ
前述の記事に詳しく書いているが、私が勤務する大手金融機関には、その全てを事細かに理解している社員はいないのでは?と思うくらい部署が多く、業務内容も多岐に渡る。そのため、部署の異動によって転職レベルに環境が変化することもある。
大手企業の会社員である以上、年度末の内示や新年度の異動は避けて通れないもの。そう理解はしているものの、誰でも行きたくない部署ややりたくない仕事はあるだろう。
もちろん私にもそれがあったわけだが、2023年3月、あろうことか、「そこに飛ばされるくらいならいっそ会社を辞めたい」と本気で思っていた部署への異動を言い渡されてしまった。
内示を受けたときの私の衝撃たるや。
言われた部署名を手帳にメモしたが、後から見るとその字が震えていたくらい、信じられない、信じたくない思いだった。
異動した結果
当たり前だけど、一長一短ある
さて、異動して2ヶ月半が経過した今の私の感想を一言で表すと、
「嫌なことや文句を言いたいこともあるけど、そこまで悪いわけじゃない」と言う感じ。何とも普通ですみません。でも、本当にその一言。
例えば、
・勤務時間が圧倒的に延びて体力的に厳しかったり、自分の時間が取れない。
・勤務地が超大型ターミナル駅・繁華街なので会社は駅近なのに到着するまですごい混雑。
など、「(ほぼ定時で帰れて、比較的閑静なオフィス街で働いていた)前の部署の方が良かったな〜」と思うことはある。
けれど、残業すれば給料は上がる(この労働時間が評価されるみたいな仕組みは嫌いだけど、それはさておき)し、勤務地自体はそんなに好きな土地ではないけど、通勤時間は短くなった。
同じ事柄でも見方を変えれば違う側面が出てくるし、全てが悪いことばかりではないのだ。
何でもネガティブに捉えていては損。
良いところとまでいかなくても、「これくらいならいいや」と思えるような物の見方をして、自分の心を助けてあげたいと思う。
恵まれていることもたくさんある
そして、日々忙殺されていると心が荒んで気付きにくくなるが、今与えられているもの、恵まれていることも実際にはある。
幸いなことに上司や同僚、後輩などの人間関係にはおそらく今までの部署で1番恵まれているし、オフィスも綺麗で周りには美味しいご飯屋さんやカフェがたくさんある。(実際にはそれを楽しめる余裕はないのだけど)
何度も繰り返すが、嫌なことや文句を言いたいこと、まだ割り切れないこともある。
けれど、それは仕事に限らずどんなことでも同じだ。
ないものねだりをしていても仕方がない。
今思っていることと気づき
と、偉そうに語ってみたけれど、結局は「運が良かった」のだと思う。
…..いや、全く希望していない部署なのは間違いないので、「運が悪くはなかった」「不幸中の幸い」と言うところだろうか。
大変と言いつつも許容できる残業時間で
対価にある程度納得できる給料を受け取り、
1番の”ガチャ”と思われる人間関係もクリアし、
長くなる可能性だってあった通勤時間も
往復で30分程度短くなった。
これら全てが1つも揃わない可能性もあったことを考えると、「運が良かった」と言える気がしてくる。(再三繰り返すが、内示が出たときは本当に嫌だったし、別に今の仕事は好きではない)
そんな運に味方してもらった私だが、この件で感じたことが2つ。
最初の心持ち、超大事
「全く希望しない内示が出た時の考え方」にも書いたが、内示後にすぐに気持ちを切り替えられたことが本当に大きかった。
私の基本スタンスは、
・自分でコントロールできないことは考えない
・退職しない決断をするなら、前向きに待つのみ
ということ。
会社から言い渡された内示をひっくり返すのは絶対に無理だ。
それなら悩んでも仕方ない。やれることをやるしかない。
一方で、私たち会社員は、会社を辞めようと思えばいつだって辞められる。
それでも色々ひっくるめて辞めないと自分で決めたのであれば、ごちゃごちゃ言うのは本当に不毛。腹を括るしかない。
最初のマインドセットと、「こんな部署に来たくなかった」という気持ちと決別したことが、今となっては良好な人間関係の一歩にもなったと思う。
前回の記事にも書いているが、昨年以前からその部署で働いている人たちにとって、(その人たちがその部署を好きかどうかは別として、)「こんな部署に来たくなかった」という顔や態度の新参者が来たら気分は良くないだろう。
ダラダラと内示を引きずって着任することだけは避けたかったし、避けたつもりだ。
100%満足できる部署なんてない
これを言ったら元も子もないけど、100%理想を実現できる部署なんてきっとない。
勤務時間、勤務地、人間関係(特に上司)、業務内容などなど。何かしら不満を感じる点や文句を言いたくなるところはあるはず。それは今までの部署や、学校だってそうだってではないか。
私は今まで、大学受験も就職活動でも、比較的自分が望む場所へ身を落ち着けることが出来ているけれど、意気揚々と入った大学や会社だって、100%満足できるものではなかった。
一生を誓い合って結婚した相手や血の繋がった肉親にだって文句を言いたくなることが誰にだってあるんだから、会社や部署に多少の不平不満があるなんて当たり前なのだ。
その環境を早く受け止め、自分に変えられることやコントロールできることに注力するのが懸命だと思う。
まとめ
いざとなれば自分で決める、という強い気持ちを持つ
繰り返しになるが、今のところ、新しい部署での生活は思っていたほど悪いものではない。
もし本当に悪いものであったとしても、会社員であること、この会社で働くと自分が決めている以上は毎日の通勤や仕事に対して(なるべく)文句を言わないのが私のポリシー。
何故なら、物理的にも金銭的にも、辞めようと思えばいつだって辞められるのに、それを選ばないのは自分だから。
私はあの絶望的な内示が出た後でも、大手企業勤務のそれなりの安定性や現在の年収(※そんなに高いわけではないが)を捨てられなかったのだから、今の置かれた場所で咲く努力をするしかない。
ただ、自分はそこでは咲けないと気づいた後も、
いつまでもそこで咲く努力をしようとは思っていない。
例えば、
残業時間が許容範囲を超えたり、
上司からパワハラを受けたり、
極端に理不尽な思いをしたりと、
自分にとって”耐えられるライン”を超えるようなことがあれば、迷わず会社を辞めようと思っている。
それまではキチンと頑張るけど、自分の心身を限界まで捧げるつもりはないよ、と。
この、サラリーマンである以上ある程度のことは割り切る気持ちと、最後の決断権は自分にあるという気持ちを持ち合わせておくことが自分のメンタルのバランスにとても大切なのではないかと思っている。
私は、明日からもそれなりに一生懸命働いて、成果にも拘るつもりだ。
会社や組織の一員として、自分の役割を全うする気持ちもある。
ただ、どこまで頑張るか、どこまで許容するかの線引きは持っていて、そのラインは全力で死守することを心に決めている。その気持ちを持っているだけで、「会社にコントロールされる自分」ではなくなる気がするので、おすすめです。
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