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Day26 / Day27

1982年リリースの、マイケル・ジャクソン『ビリージーン』。
1986年リリースの、マドンナ『パパ・ドント・プリーチ』。
この2曲は、1セットだと思っています。
どちらも大ヒットしたので、ご存知の方も多いでしょう。

『ビリージーン』は、ガールフレンドから子供ができたと言われ、「その子は俺の息子じゃない」と若い男性が拒絶する歌。

『パパ・ドント・プリーチ』は、ボーイフレンドとの間に子供ができたので「産みたい(堕ろさない)」と若い女性が父親を説得する歌。

どちらも好きです。
しかし、ただ単に曲やMVが好き、という訳ではなく、歌詞に社会問題が取り入れられている事が一番の衝撃でした。

当時日本はアイドル全盛期で、ラブソングがヒットしていたと思います
その波にいまいち乗りきれていなかった私は、マイケルとマドンナの「攻めている」感じを、とても気に入りました。

日本でも、それなりに攻めた歌詞で歌っていたアイドルは居たと思います。
もちろん、日本はアメリカではないし、10代〜20代の行動様式も全く違うので、何をもって「攻めている」かは、一概に比較はできません。

ただ、『ビリージーン』はムーンウォーク、『パパ・ドント・プリーチ』は圧倒的なMVで、双方話題をさらいました。
少なくとも自分の記憶の範疇では、歌詞の内容よりもかっこ良さで、若者たちのハートを掴んでいたと思います。

でもこれらの曲の真の価値は歌詞ではないかと、今になって思いました。
切実に訴える内容が、真っ直ぐダイレクトに伝わる歌詞なんです。
英語圏の方々には、何を今更な話と思います。
しかし、少なくとも発表当時、日本で(も?)成功したプロモーションの影に隠れてしまった歌詞のメッセージ性を、今変化の真っ最中にある日本でもう一度振り返ってみる意味はあるのではないかと思います。

社会問題は、どんな形であれ、エンターテイメントに影響を及ぼします。
そこから目を背けずに、作品作りをできる人たちが、もっと居ていいと思います。

不穏な時代だからこそ、軽いテイストの作品が好まれる事もあるでしょう。
平和な時代だからこそ、戦いや政治、陰謀のような作品が好まれる事もあったと思います。
世界情勢とエンターテイメント作品を、無理やりこじつけようとは思いません。
特に今は、ロシアによるウクライナ侵攻が起こっている最中ですし。

話が大きくなってしまいました。
私は、エンターテイメント作品を、心から愛する人間です。
好みの問題はありますが、今までに発表されている作品と、これから発表される作品への敬意を、忘れずに持ち続けるつもりです。

特に、作り手側の膨大な努力への敬意と、彼らのメッセージを受け取ること。
これらが私の、今後の重要なミッションとなりますね。

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