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水戸ホーリーホック戦簡易プレビュー

こんにちは、今回は最終節の水戸ホーリーホック戦の簡単なプレビューです。


水戸のプレス

最初はエスパルスが自陣で保持している時の水戸のプレスの仕方です。参考は前節の磐田戦。水戸の方は532のフォーメーション。ちなみにその前の藤枝戦は442で少し違いましたが、多分こっちと予想します。

前から奪いに来るときは2トップのうちの片方がボランチをケアしてもう1人がCBへ(相手が3枚になった時はCHが出てきます)、SBへはWBが前に出てきます。その際は最終ラインがスライドして後ろをカバーします。
WBが出てくるのは明確に決まっていて、相手SBが低い位置にいてもかなり早い段階から前に出てきて捕まえにいきます。
後ろのSHはボール側のCBが捕まえます。先程書いたようにこれはかなりハッキリしていて、WBは例えSHが近くにいてもピン止めされることなく前に出てSHはCBに任せます。
そして最終ラインは高く全体をコンパクトにします。

磐田戦の失点(1点目と3点目)

水戸の磐田戦での失点シーンですが、このプレスにいったところから始まっています。1失点目は磐田のCFの後藤が裏に抜けようとしたところへ最終ラインから長いボール。CBが後ろに下がりますがその際に水戸の最終ラインと中盤との間にスペースができてそこで後藤にボールを納められてサイドに展開されます。1失点目の起点はそこから。
3失点目は磐田が上手くて

最終ラインで左右にボールを動かしてから水戸のWBがSBに出てくるのを利用して空いたSHへ。CBのスライドが間に合わずサイドを突破します。

この2つの失点ではプレスを回避されてゴール前まで運ばれたのと合わせて水戸のディフェンスは一旦ペナルティエリア内まで押し込まれたあと、ボールを後ろに下げられると誰がそこにいくか少し寄せが遅く、また配置を取り直そうとするのか中のマークが甘くなります。
CBは高さはありますが、相手を捕まえきれずに前に入られてしまいます。この失点シーンでは両方ともプレスを回避されても一旦は相手を止めますが、そこからボールを戻され、余裕のある状態でクロスを上げられて決められています。

但しエスパルスからすると442のブロックを作ってもボールホルダーにプレスがかからず立っていた状態の大宮とは違って、通常は熊本戦に近いような形でボールホルダーには常にプレスを掛けようとはしてくるので前節のように余裕を持ってボール持てますとはならないかと思います。

水戸の攻撃

次は水戸の攻撃の仕方。これも藤枝戦と磐田戦では少し違うのでFWの人選も含めてどうなるか分かりませんが、一応磐田戦と同じで想定。
水戸は最終ラインからボールを繋いで相手を動かしながらゴールへ向かうスタイル。

後ろはCBの3枚になりますが、特徴はCH(特に10番と14番)が中心となってボールを受けてビルドアップしてきます。
最終ラインで2トップを動かしながら10番か14番がポジションを移動しながらボールを受けます。水戸のボールと人の動き方はその2人を中心によく整理されていて、その先の展開・狙う場所・フォーローに入る位置としっかり落とし込まれていて、各選手の動きもスムーズです。
CHの2人が塞がれていれば空いたCBが運んだりもう1人のCH(7番)がその役目をしたりとかなり上手くできていて、磐田戦でも無得点ではありましたがゴール前まで数多く迫っていました。
エスパルスが直近2戦で戦った熊本・大宮も配置を取って後ろから繋ごうとしていましたが、10段階で熊本を8、大宮を4評価とするなら磐田戦だけ見れば水戸は7.5~8くらいの評価です。
(大宮は配置は取るけどそこから相手を見てどう動くかがまだまだできていない感じ)
今のエスパルスは組織的な守備をしていないので、正直めっちゃ崩されてもおかしくないくらいに水戸のボール回しはあると思います。(熊本の時みたいに)

あと特徴としては結構な頻度でバイタルにパスを差し込んできます。

CHがボールを持った時もそうですが、CBが運んだ時も中央へのルートがあるとすると縦パスを差し込んで降りたCFがフリックして中を割ってこようとします。
サイドから上手く崩すシーンもあったのですが、狙いとしては中央が優先のように感じました。
但しここでその差し込んだパスを前向きに奪われてカウンターに持ってかれるシーンもあったのでエスパルスとしては逆に狙い目になる所かもしれません。

最後に

磐田戦と藤枝戦(前後半少しづつ)見てですが、今シーズンみた中で緩かった大宮より明らかに強いです。どちらかといえば熊本に近いイメージ。
そして気になるのがここ2戦のエスパルスの試合運び。早い時間に先制していますが、そのあと攻めるも中々点を奪えていません。熊本戦も相手が動いてスペースをくれる中で結局点はとれず逆転負け、大宮も先ほど書いたようにほぼ立ってるだけの守備でこちらがボールを持った時はフリーの状態にも関わらず2点目まで時間がかかりました。

特に前節はかなり緩い状態だった大宮に対してこちらも付き合うような状態。水戸の攻撃の質を考えると、あの状態でいってしまうとかなり危険だと思います。
点は取れると思うので攻撃すること第一なチームなのを忘れずに、そこで緩まずさっさと2点目・3点目を取ってしまえ、です。

では今回はこの辺で。



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