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2023.8.2 理科 「慣性の法則」の問題

「物理学入門」(板倉聖宣 江沢洋 著)(P53)より抜粋
(問題)
次の文が正しければ○を、間違っていれば×をつけ、正しく書き換えてください。

「水平な氷の面をすべってゆく石には、すべっている間じゅう、たえず進む方向に力が働いている」

(解説)
この問題は、慣性というものを正しく理解していれば、だれでも満足に答えられなければならないはずのものです。しかし実際にはそうはならないで、大部分の人が間違って答えます。柏木聞吉さんが調査したところでは、高校生(力学未修)196人のうち66%が○を付け、×をつけた34%の中にも「摩擦力もある」とか「重力もある」とかいって、進む方向に力が働いていることを否定したものは、わずか2名(1%)でした。だから、慣性はやさしいようで、難しいというのです。

(感想)
 このように、「慣性の法則」を完全に理解することは生徒にとってとても難しいことです。
いろいろ工夫して授業したあと、上の問題を出してみましょう。さて、何%の生徒が正解となるでしょうか。







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