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実際に旅先で何をしているのか



前回の記事では、自分が一人旅に行く理由や目的について書いた。
今回は、実際に旅先で何をやっているかを書いてみようと思う。

自分の「旅」には2つのフェーズがある

自分のたびには、大きく分けて「行く前」「行っている最中」の2つのフェーズがある。
自分が最も楽しめる選択をし続けるには、十分な情報と判断軸が必要になる。情報収集と判断軸をつけるために「行く前」という旅フェーズがある。
具体的には、以下のような準備をしている。

旅に行く前フェーズ

  1. 最安飛行機を調べる
    大学生の頃からまとまった休みを取りづらかったので、現実的に行ける日程で最安の飛行機を調べていた。行き先は決めていなかったが、大体アジア諸国に行きたいことが多かった。この段階で安くチケットを取れる国をいくつか仮決めしておく。

  2. 街(国)の雰囲気を知る
    自分は自然が豊かで景色がいい場所,人が生活している場所を好む傾向がある。そのため、1で仮決めした土地から、Youtubeでざっくりの土地名を検索し、なんとなくの雰囲気を掴む。ここで心が引き込まれたら行き先として決定することが多い。

  3. 色々な人の過ごし方を知る
    YoutubeやTwitterやブログでその土地に行った人の体験を覗きに行く。10個ほど目を通すと、その体験が典型的な観光なのか、その人独自の体験なのかが判断できようになる。この段階でできるだけ多くの体験の選択肢を知っておく。これは後ほど自分だけの体験のアレンジのもとになるし、「楽しい」の判断基準にもなる。ちなみに私は「体験」という言葉にはままごと味を感じるので、あまり好きではない。

  4. 土地勘をつける
    ざっくりの土地勘をつけておく。行きたい街が複数ある場合は地図上でどのあたりに位置するかを把握しておく。

  5. 交通手段を調べる
    行きたい街同士をつなぐ交通手段を調べる。限られた時間内で現実的に行ける距離に位置しているかを把握することが目的なので、細かいことは調べていない。乗り物酔いはしないし、長時間の移動も苦ではないので(自分の許容範囲を知るためにいろいろ試した)、ここでは実現可能性だけを重視している。

  6. できるだけ荷物を減らす努力をする
    自分は基本的に何日の旅でもリュック一つで行くようにしている。怠惰なので、荷物が多いだけでやる気が削げる。預け入れがないだけで、到着国の空港をすぐに発って移動できるし、ドミトリーに泊まっても楽に荷物を収納できる。最近はYoutubeで荷物を減らすコツを発信している人が多くいるので、定期的に動画を見ては新しい技術を取り込んでいる。

  7. 言語を調べる
    最後にその国の言語を調べる。英語話者は世界で一番多いようだが、世界には数多もの民族がいるのに、どの国に行っても英語しか使わないのはあまりにも傲慢だと思っている。とはいえ、すべての会話をその国のメイン言語にできるほど有能ではないので、せめて挨拶や感謝の言葉などだけでも話せるように準備しておく。

旅に行っている最中フェーズ

私には、私に与えられた有限の時間のなかで、最大限の努力によって自分を楽しませるというミッションがある。
そのために、「行く前」にあらゆる選択肢の情報収集をする。
行こうとしている街はどこにあるのか、どんな人がいるのか、そこに住んでいる人は何を食べているのか、どんな風景が広がっていて、どんな天気が多くて、どんな交通手段でどこに行けて、誰がどのように楽しんでいるのか。
できるだけイメージを膨らませて、選択肢を網羅して、自分を一番楽しませられるところに身を置く想像をする。これだけ選択肢という名の可能性を広げれば、旅先で「期待と1ミリも合わない」と放心状態になることはないし、後は自分の心の声と向き合い続けるだけである。(そもそも何かを「期待」して旅に出るということ自体に違和感を感じているが、それもここでは触れないでおく)

いざ旅先に着くと、当初立てていた予定に対して「今は気分じゃない」となったり、訪れて初めて知った選択肢に心を奪われる。全力で決めた、持っていた選択肢を保留にして、あっちを見てこっちを見て、「今の自分」が最大限喜ぶ選択をし続ける。旅先のテンションに負けず、「今本当に楽しいと思っているか?」と問いかけ続けて、数ある選択肢のなかから自分のためにひとつのものを選び続ける。

街を練り歩いたり、山や谷を超えたり川を下ったり、高いところに登ったり、知らない食べ物を食べたり、人と話したり、酒を飲んだり、猫と遊んだり、博物館に行ったり、太陽が昇ったり沈んだりするのを見ることが多い。文章で書くとそっけない過ごし方だが、これらはただの行動に過ぎず、自分の頭の中には色々な思考が渦巻いている。具体的な思考については、今後旅行記などで書いていきたい。

まとめ

今回は旅を決めてから行っている最中にやっていることについて書いた。
旅に行く前からがっつり調査をするので、その時点から旅が始まっている感覚があり、一連の動きを楽しいと感じる。探究学習やプロジェクトを進める感覚に近い。
旅の最中も、常に問いを持っていて、それが楽しい。観光地では予め「楽しみ方」という形で答えも問いも用意されているけれど、自分が選ぶ旅先では自分だけの問いを持てるのがよい。
このアカウントでは旅行記も書いていきたいと思っていて、次は直近1年間の旅に関連することを書いてみるつもりである。

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