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【大学の卒業旅行②】ラオス・バンビエンの宿と町

大学の卒業旅行先としてラオス・ベトナムを選び、その一人旅の記録を旅行記としてまとめている。前回の記事では、ベトナム・ハノイからラオス・ビエンチャン,バンビエンまでの移動について書いた。今回はバンビエンの町の様子について書く。


バンビエンの中心地から離れた宿に泊まる

基本的に現地での具体的な過ごし方は決めずに旅を始めたが、唯一日本出国前に予約していたのがこのバンビエンでの宿である。Airbnbサーフィン(ネットサーフィンのAirbnbバージョン。オリジナルの造語である)をしていて見つけた。綺麗な割にリーズナブル、かつ自然が多い町にあることに魅力を感じ、宿泊を決めた。

中心地から距離があるので、チェックインは夜でもよかったが、荷物を持って歩くのが嫌いだし、昼寝もしたかったので一度宿に行くことにした。

旅行中でも眠くなれば昼寝をするし、その分エネルギーが貯まる。自分のコンディションに合わせて行動を選べるのは一人旅のいいところだ。

中心地を離れて山の方向に歩く。近隣には民家やレンタルバイク屋があった。
バンビエンには不思議な形の岩山が多い。

この道を1kmほど歩くと宿が見えてくる。
優しいホストの方に迎えていただいて無事チェックインをした。ご夫婦でホストをされていて、バンビエン滞在中はこのお二人にとてもお世話になった。

Airbnbあるある:宿の表示名と実際の名前が異なっていて一瞬迷子になる

この宿はいくつかのログハウスが集合している。それぞれのログハウスはベッドが置かれた部屋とシャワー・トイレがついたシンプルな構造である。窓が広いので部屋の中はとても明るく、夜もカーテンを開けておきたくなる部屋だ。

隣にはアジア人家族が泊まっていたが、ほとんど顔を合わせなかった。

窓が大きい部屋。大きい植物を眺めながら一旦昼寝。

ビアラオ、肉、気球とサンセット

ひと眠りして体力を回復させたら、夜ご飯を求めて再び中心地に繰り出す。
「中心地に行くときはいつでも送るよ」と言ってくれたホストに甘えてバイクで送ってもらう。
宿と中心地の間にはナムソン川が横切っており、岸を結ぶ木の橋が架かっている。これがなかなかにボロく、車では渡ることができないので、橋の手前で降ろしてもらった。
また帰りも連絡したら迎えに来てくれるとのことだった。

宿と中心地の位置関係。ナムソン川の東側にバンビエンの中心地があり、生活に必要なものがすべて揃う。
継ぎ接ぎの木造橋。人1人落下できそうな大きい穴もあるので、下を見ていないと普通に危ない。

バンビエンの景色を象徴するのがこの気球である。日の出と日の入りに合わせた時間帯に、気球で飛ぶアクティビティがあるので、町のいたるところから気球が見える。
日本で飛んでいる気球には企業広告が貼ってあるイメージが強い。バンビエンの気球は、絵柄がかわいくて思わず写真を撮ってしまった。

バンビエンの景色といったらこれ。

バンビエンの店はテラス席が多い。ちょうど太陽が傾く時間帯で、風も気持ちよく、外でお酒や食事を堪能するのがよさそうだ。できるだけ空が広く見えそうな店を探した。

ここで飲んでおきたいのが、有名な「ビアラオ」というビール。ラオス国内のインフラや工業製品のほとんどは他国からの輸入に依存しているが、この国産ビールは国内市場の9割のシェアを誇る。ビールのいろいろな賞も受賞しているそうで、人気が高い。
ビアラオにもいくつか種類があるが、ここでは「ラガー」を飲んだ。

ビールを片手に、夕日を堪能する。暖かい国の特権である。

夕焼けとビアラオ。ラベルがかわいい。

外で飲むビールや地ビールは特別感も相まって美味しく感じやすい。しかし、旅バイアスを取り除いても、ビアラオは美味しいというのが個人的見解だ。暑い国のビールだからか、のどごしが非常によく、水のようにさらさら飲める。日本のスーパーに売っていたら一番に手に取るであろうくらい自分の好みではある。

本当は未挑戦のものを食べたいのだが、東南アジアの春巻きは間違いなく美味いので迷わず注文してしまった。揚げた外側の皮がカリカリしているのがよい。

最初から中瓶で頼めばよかった
どのテーブルでも大量のビアラオの空き瓶が並んでいる。まだまだ序盤のようだ。

食後は腹ごなしに町を歩くのが自分の旅のお決まりで、特に暖かい国で夜風に吹かれながら歩くのはとても気持ちがいい。いつまでも歩けそうな気持ちになる。
ナイトマーケットがあったので散策する。

人が多すぎず、歩きやすい

ラオスのナイトマーケットで売られている商品は、ベトナムやタイよりも品質がよい印象がある。Tシャツの生地もしっかりとしていて、購買欲が湧いてくる。

独特な絵柄のミニポーチ。見ていると癖になってくる。色合いもかわいい。
他の東南アジア諸国でもよく見る象ポーチを発見。まちもあって生地がしっかりしている。

今回の旅では、部屋着を現地調達すると決めていたので、日本からTシャツを持ってきておらず、ナイトマーケットでTシャツを探した。
選ばれたのはラオスのトゥクトゥクTシャツである。町を象徴する交通機関が好きなため選んだ。
バンビエンは小さい町なので、バイクや自転車で移動している人が多い。もう少し大きい町に行くとトゥクトゥクが走っている。

現地調達した代物は帰国後も愛用する。デザインもかわいくてお気に入りである。
ラオスミサンガ。ミサンガ好きなので思わず買ってしまった。

バンビエンのナイトマーケットで印象的だったのは客引きが無かったことだ。店の前で足を止めると、お店の人はにこやかにHelloと挨拶をしてくれて、その後は各々のことをしている。それどころか、しばらく商品を物色していると、お店の人の方からディスカウントを申し出てくる(タイのマーケットでは値切り交渉をするのがお決まりだ)。元値もかなり安いので、こちらが申し訳なくなってくるほどである。

声を張り上げながら売ってくる店員に絡まれないように、スリに貴重品を盗まれないように足早に見るのが東南アジアのナイトマーケットだと思っていたので、このように自分のペースでゆっくりと見られることに驚いた。

そんな感じでゆったりとしたマイペースな時間が流れているのがこのバンビエンという町である。

まとめ

今回はバンビエンで泊まった宿や町の雰囲気について書いた。
ラオスは全体的にマイペースな国として紹介されがちだが、そのなかでもバンビエンは特に穏やかという印象を受けた。

ちなみに帰り道は、ホストにメッセージを送ってバイクで迎えに来てもらった。異国で約束を守ってもらえるととても嬉しい気持ちになる。
宿が近づくと、ホストの犬が走って迎えに来てくれて、そのままバイクと並走してくれたのがとてもよかった。

次回はバンビエンで遊んだアクティビティについて書く。自然の中で体を動かすことが好きな人は楽しめると思う。

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