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2022年映画館でみた映画

これは人工芝アドベントカレンダー2022 8日目の記事です。10分で何かをポストします。

2022年は映画館から始まった

2022年元旦、ドライブ・マイ・カーを映画館にみに行った。それが映画通の中でも話題になっていた作品だけあって、見ごたえがあり、久しぶりに映画館で映画をみるのは良いもんだなと再認識するきっかけになった。

そこで2022年は月一くらいの頻度で映画館に行こうと思い立って某映画館サイト会員になり、みたいと思える作品が配給されたときに映画館に足を運ぶようになった。

昔に学生だったときは週4とかで早稲田松竹などいわゆる名画座と呼ばれる少し古いが名作とされる作品を2本立てでみられる映画館に通っていた時期もあったが、働き始め、ネットで家で映画が見られるようになったことと映画館で映画をみに行く時間と労力と気力がなかなか割きにくくなったため、ここ数年は年2-3本みられれば良い方だった。

2022年映画館でみてよかった映画

2022年は映画館で12本の映画をみた。結論だけ云うと、なんだかんだ元旦にみたドライブ・マイ・カーを超える映画はなかった。しかし、映画館にみに行ってよかったと思える映画はいくつかあった。そうした作品を以下に紹介しようと思う。

ドライブ・マイ・カー(9/10点)

村上春樹原作の短編、女のいない男たちを映画化した作品。個人的には終わり方は原作の方が好きだが、映画は映画で完全に原作とは別の作品としてみると監督が撮りたい絵が明確にあるのも伝わってきたし、映画ならではの表現がなされていてよかった。元日映画館から外に出たときに寒く乾いた風が作品の世界と繋がっているようにも感じられた。

スパークス・ブラザーズ(7.5/10点)

最近流行り?のドキュメンタリー映画。スパークス兄弟の生き様がそのままクリエイターに刺さるテーマを扱っていて推せる作品だった。

犬王(7/10点)

原作は古川日出男の「平家物語 犬王の巻」なので、おそらくストーリーを堪能する意味では原作読んだほうがあのテンポの良い古川節で語られているのであろうし、楽しめるのだと思う。ただ、この映画自体はストーリーよりミュージカルアニメ映画と呼べるほど歌と音楽とダンスの表現がよくて、こういうアニメもありなんだと思わせる新ジャンル開拓作品になっていた。

メタモルフォーゼの縁側(8/10点)

原作の漫画を忠実に映画化した内容になっていた。老婦人と女子高生がBL好きという趣味を通して交流を深めていくというあらすじだが、役者もぴったりだったし、クリエイターにとって大切なものは大切にというシンプルなメッセージも込められてひたすら幸せな映画になっていてよかった。じぶんは鬱映画好きだがたまにはこーゆー幸せな気持ちになれる映画もいいなぁと思った。

MONDAYS このタイムループ、上司に(8/10点)

タイムループものに駄作なし。話のテンポがよくてグイグイと引き込まれるのと個人的にはコメディパートの音楽の演出が上手いと思った。タイムループを抜ける鍵となるところは日本人には伝わると思うが、これ海外で理解されるのかしら…?と思いながらみていた。作品自体のクオリティは高い。

ミセス・ハリス、パリへ行く(8/10点)

ロンドンの掃除のおばちゃんがクリスチャンディオールのドレスを買いにパリの行く話。途中サルトルの哲学書「存在と無」が引用されていて、掃除のおばちゃんという存在は社会的には透明人間だけど素敵なドレスを着たいという思いはおばちゃんの実存にほげほげみたいな感じで、実存主義がもう少しわかっていれば楽しめそうな気がした。映画としては終わりの展開は100点満点な感じだった(まさにこれぞ映画といった感じの終わり方だった)。

THE FIRST SLAM DUNK(6/10点)

原作の SLAM DUNK のファンなのでこれは外せない作品の一つ。2時間の尺に漫画7冊分を収めるのに随分苦労したんだろうなと感じた。原作の SLAM DUNK 31巻全部読んでおりストーリーや台詞もほぼほぼ頭に入っているからこそ映画版のストーリーに所々「ん?」と思う部分もあったが、アニメと音楽の演出はよかった。原作漫画の山王戦ラストの音がなくなる表現が忠実にアニメ化されていたのが特によかった。

おわり

金曜の仕事終わりにそのまま映画館に行くことが多かった気がする。

以前に「逆向きの電車に乗ること」というブログでも書いたように金曜夜にちょっと普段と違うことをしたいという気分とあっていたのだと思う。

2022年のささやかながらよかった思い出の一つである。

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