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プロセスエコノミー

プロセスエコノミー 〜あなたの物語が価値になる〜(尾原 和啓 著)

■プロセスエコノミー
ものが埋もれる時代の稼ぎ方がプロセスエコノミー。それはコピーできないものだから。現代はネットを通じて品質が上がりやすい。アイデアもコピーされやすい。差別化ポイントはプロセスにある。(地球環境にやさしい過程も製品プロセス)

■アウトプットエコノミー
プロセスでは課金せずにできたものを売る。製品の品質やマーケティングがポイントになる。

■プロセスエコノミーのポイント
1アウトプットの前から資金が得られることでクリエーターが成立する
2クリエーターの寂しさの解消(一人で作業する人のライブ配信など)
3長期的なファンを形成できる可能性

■「役に立つ」よりも「意味がある」(山口周)
・ないものがない社会で育った世代は物資的なモノよりも内面的なコトに価値を感じる
・役に立つは1種類で十分で価格勝負になりやすい。意味があるというストーリーは希少価値が生まれやすい。
・グローバルでハイクオリティもしくはローカルでコミュニティ(所属欲求)なモデルを選ぶべき

■コトラーマーケティング4.0
・経験価値志向のマーケティング(共創)
・全てのサービスは自分が自分らしくなるためにある。自分自身が価値創造に参加したい気持ち。

■キーワード6D
1 Digitized(デジタル化):物がオンライン
2 Deceptive(潜在的):水面下で進化
3 Disruptive(破壊的):いつの間にかの大変化
4 Demonetized(非収益化):モノにはお金を払わない
5 Dematerialized(非物質化):成果物自体がなくなる
6 Democratized(民主化):やる意味を感じる仕事にはお金に関係なく没頭

■プロセスエコノミーの手順
「Me We Now」

・Me:自分の話をして距離を縮める
・We:共通点を見出して連帯感を作る
・Now:自分のやりたいことを説明する
・心が動くのは本物だけ:そのブランドのこだわりや哲学に一致するストーリーがあるかどうか

3つのアップグレード
1共感→熱狂
2愛着→無二
3信頼→応援

■プロセスエコノミーをいかに実装するか
・正解主義から修正主義へ
・オーケストラ型(決まったゴールを正確に演奏)からジャズ型(正解がわからない中で答えを探す)へ
・WHY(なぜやるのか、哲学)をさらけ出すこと
・人を巻き込むには、役割を与えること(いてもいいんだと思えることが大事)

■事例
・BTS:制限をかけずに自発的に応援してくれる、拡散してくれるセカンドクリエーターを増やした
・ジャニーズ:デビュー前の推しを応援するところからデビューへ
・メルカリ:農家生産者との直接販売による共感
・Y combinator:スタートアップ者の面談をYouTube公開

■弊害
・結果が出なくてもよい風潮(わかる人だけわかればいいスタンス)
・夢やチャレンジのインフレ(派手な思いばかりが求められる)
・エベレストの単独無酸素登頂の挑戦の失敗(スポンサーから資金が集まるがゆえ)→Will(やりたい仕事)・Must(やらなければならない仕事)・Can(できる仕事)の順番を間違えない

通常は1Must、2Can、3Will。Willだけにとらわれないこと。

■人生をEX化
・エンターテインメント・トランスフォーメーション(EX)
(プロセスに楽しさを実装する。過程自体をエンタメ化する)
・得意であること、やっていて楽しいこと、誰かの役に立つこと
・ランダムに動くことで、たどり着くアリの砂糖の見つけ方