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観光マーケティングのこと

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観光業や訪日インバウンドついて
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#ニューノーマル

どうしようもない僕たちは食を求めて旅をする〜ニューノーマルのフードツーリズム

01 何もできないけどお腹はすく第二波が過ぎたと思えば、第三波がやってきました。さらに敵は新型に形を変化させ、あの手この手で私たちを脅かしています。各地で緊急事態宣言も続々と名乗りをあげ、事態の深刻さは増すばかりです。またGoogleの提供するCovid19-感染予測ダッシュボード(※1)では感染者の予測数は右肩上がりで上昇しています。(水色が過去、濃い青は予測数) 図1:コロナダッシュボード(Google) 本来、GoToトラベルキャンペーンやGoTo EATキャンペー

【事例】インバウンド客激減もニューノーマル時代の新たなターゲット策定と観光地の深層ニーズを調査

背景と課題現時点(2020年12月時点)において、海外からのインバウンド客はどの観光地においてもゼロに等しい状況です。しかし、2021年の7月に予定される東京オリンピック、8月のパラリンピック目的のスポーツ観戦客、そしてその後、9月以降の秋の観光客、10月は中華圏の国慶節連休など。 2021年の中期的なインバウンド対策として、何をすれば良いのでしょうか。それぞれ様々な課題がありながら、世界中の生活様式が変化しているのは共通認識だと思います。どんな興味関心の変化があったのか、

私たちの知らない新しい旅行者ニーズ〜ニューノーマルターゲットレポート〜

■ はじめに〜私たちの知らない新しい旅行者ニーズ〜 ニューノーマルという言葉がすっかりと自然に聞こえるものとなりました。日本でもご存知のとおりGo To キャンペーンのニュースが連日のように飛び交い、賛否があるものの国内旅行は段階を踏んで前に進んでいます。2020年9月15日にはJNTO(日本政府観光局)理事長の清野氏らからもYouTube上に海外市場の動向を積極的に公開していく方針が出されました。また理事長代理吉田氏の言葉によると「インバウンドは必ず元の水準以上に回復する」

可視化のすすめ〜ニューノーマル時代の旅行者変化を掴む〜

01 はじめに私たちは何の前触れもなく、心の準備も対策も不足したままニューノーマル(新しい生活様式)に突入しました。メディアではこぞって過去に起きた様々な感染症の事例や経済悪化の事象を例に今後の推測が行われてきました。しかし、やはり私たちの期待どおりの曲線を描くことはなく予測しづらい感染状況が続いています。それにより、私たちの生活に強制的な変化が起きたのはご存知のとおりで、特に移動を伴う観光業界に関しては顕著であると思います。 数えればきりがないですが、一般的には以下のよう