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柴山 動きます。―パフォーマンスと印象操作の共同養育支援議連―

昨年2月、柴山昌彦議員らの働きかけにより、警察庁が都道府県警へ「事務連絡」を発出した。子連れ別居の違法化を切望する共同親権派は熱狂し、この「柴山文書」を片手に、(元)妻を刑事告訴する活動が全国に広がった。

それから1年…。2月23日、柴山議員は「明日24日、動きます。」と「匂わせツイート」。翌2月24日、共同養育支援議連は今国会での法改正を求めて法務大臣に申し入れし、記者会見も開いたが、マスコミに取り上げられることはなかった。
いよいよ、共同養育支援議連のパフォーマンスと印象操作の実態が露わになってきている。

柴山昌彦議員の「匂わせツイート」

2月23日、柴山議員は「原則共同親権・共同監護への法改正にご尽力ください」との嘆願に、「明日24日、動きます。」と引用リツイート。
リプライ欄には、共同親権派から「柴山先生、いつもありがとうございます!」「かっこよすぎです!!」「ご武運を❗️」などの声が相次いだ。


期待を持たせつつ責任回避の「柴山構文」

そして、2月24日、齋藤健法務大臣へ共同養育支援議員連盟から提言を申し入れたことを深夜にツイート。

これに対し、共同親権派からは、「本当に有難うございます!」「必ず今国会中の法案提出よろしくお願いいたします」「斉藤大臣の迅速な動きに期待です!!」など、感謝と期待のリプライが相次いだ。

しかし、柴山議員のツイートは、”齋藤健法務大臣が今国会での法案提出に向けて作業を急ぐと明言した”と誤認させる印象操作ではないか。
法制審議会は、大量のパブリックコメントのまとめすら終わっていない。政治情勢を考慮すると、法務大臣が今国会に法案を提出することは明言できないだろう。
つまり、このツイートは、あえて曖昧な文章にすることで期待を持たせつつ責任を回避する、いつもの「柴山構文」だ。

…と書いたところで、やはり、法務大臣は今国会の提出など明示していなかったとの情報が入った。
嘉田由紀子議員は、2月25日、Facebook上で「今国会で法案を提出する」という方針は残念ながら明示的には示されませんでした、と報告している。

嘉田由紀子議員Facebook

「全く報道がない」と、他責への伏線?

共同養育支援議連は、法務大臣への申し入れについて記者会見したが、翌朝、報道各社が取り上げることはなかった。
柴山議員は「不可解なのは、これだけ多くの注目が集まり、また報道陣も取材し、記者会見も行ったのに、全く報道がないことだ。世論を盛り上げるしかない!」とツイートしている。

このツイートは、単なるボヤキにも見えるが、議連会長たるもの、意図なくして弱音を見せることはない。今国会での法案提出が難しい情勢を見越して、「マスコミのせい」「運動の盛り上がりがない」と他責にするための伏線と読み取るべきではないか。

三谷英弘議員「まあ、共同親権が導入されても会えない人は会えない」

一方、共同養育支援議連の三谷英弘事務局長は、2月25日、「まあ、共同親権が導入されても会えない人は会えない」とツイート。

自らの党員獲得ノルマを達成するために、「親子の面会交流を実現する全国ネットワーク」等の会員を利用してきた議員とは思えない発言だ。とはいえ、この発言も共同親権派の期待をコントロールして責任を回避しようという意図なのかもしれない。

注目される「自販機QRコード」事件、「耐えられるDV」発言

柴山議員は「全く報道がない」と嘆いているが、この間、共同親権運動は、(悪い意味で)しっかり世間の注目を集めている。

自動販売機に「共同親権」を訴えるQRコードのシールが無許可で貼られていた事件は、マスコミでも取り上げられ、多くのツイートが広がっている。
【まとめ】自販機に違法QRコード ―共同親権の署名や寄付を求めるサイトへ誘導―|ありしん@共同親権反対です|note

Yahoo!リアルタイム検索(2023年2月25日 午後11:08時点)


また、柴山議員の「耐えられるDV」発言は、東京民報で取り上げられ、本noteでの記事も1万5千ビューに近づいている。

パフォーマンスと印象操作で、離婚後共同親権を望む別居親たちを利用してきた共同養育支援議連。次第に支持が離れており、いよいよ実態が露わになってきている。


お読みいただき、ありがとうございました。
共同養育支援議員連盟については、こちらのマガジンにもまとめてあります。どうぞご覧ください。


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