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柴山昌彦議員「耐えられるDV」発言に、批判の声が相次ぐ

共同養育支援議員連盟の柴山昌彦会長が、テレビ番組のインタビューで、耐えられるDVであるかを判断する仕組みが必要との発言をしていたことが明らかになりました。この発言に対し、DV被害者や弁護士から批判の声が相次いでいます。

問題の発言があったのは、KNB北日本放送で放映された「子どもの共同親権 当事者の声は」でのインタビューです。
(後編 4分10秒から)

柴山昌彦議員の「耐えられるDV」発言 全文

「共同親権推進派の柴山衆議院議員は、DVをめぐる判断に疑問を投げかけます」とのナレーションに続き、柴山議員は以下のように発言しました。

被害者とされる方々の一方的な意見によって、子どもの連れ去りが実行されてしまうということが本当に問題がないのかどうか。
公正な中立な観点から、DVの有無とか、それが本当に耐えられるものか耐えられないものであるかということを判断をする仕組みの一刻も早い確立が必要だと思っているんです。

【金曜ジャーナル】子どもの共同親権 当事者の声は 後編

Twitter上で批判の声が広がる

この発言に対し、Twitter上では、懸念・批判の声が相次いでいます。

耐えられるDVと耐えられないDVの基準...怖い

耐えられるDVという発想自体が、DV防止からは大きく離れた考え方にしか思えない。支配の継続を是とするということだ。

耐えられるDVなんて世界に存在しない、柴山議員が如何にDVを軽視し容認してるか、彼の本音を測らずも露呈しています。

耐えられるDVがあるなら、耐えられるイジメも、耐えられる虐待も、耐えられる性加害も、耐えられるパワハラも、耐えられるセクハラもあるのか?

耐えていた時代もあったけどそれは耐えられるDVだからではなく、耐えるしかなかったから

なじられ、無視され、一方的に家事を押しつけられる日々を、今だってずっと耐えている。ストレスで体のあちこちに異常が起きている。どこまで苦しめばいいのか。

DV被害者からしたら、耐えられるDVなんてないのだけど。耐えられるDVがあると思うのはDV加害者だけだよね。

耐えられるDV - Twitter検索 / Twitter

弁護士によるTweet

また、福岡の弁護士 水野遼氏は、以下のようにTweetしています。

性行為の強要もDVではない?!

「このくらいは許容範囲なのに」という認識は、共同親権派の言動にしばしば表れています。

例えば、共同親権運動の活動家としても有名な西牟田靖ライターは、「DV防止法」を問題視し、精神的DV・性的DVを「夫婦喧嘩」「夜の営み」として片付けようとする認識を示しています。

成立当初、法律が定めていた「DV」は、殴る、蹴るといったいわゆる身体的暴力だった。ところが、法律は改正を重ねられ、04年には「精神的暴力」もDVに加えられた。これによって「大声でどなる」「何を言っても無視して口をきかない」「誰のおかげで生活できているんだなどと言う」といった、夫婦喧嘩のひとコマと区別のつかないような事例や、「見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる」「いやがっているのに性行為を強要する」など、夫婦の“秘め事”である夜の営みまでもが、何でもありで「DV」と訴えられる可能性が出てきたのだ。

西牟田靖 「DV防止法」成立15年で急増した「冤罪DV」実態報告(デイリー新潮 2015年09月26日)

この記事は以下のように結ばれています。
共同養育支援議連の認識と通底するものがありそうです。

「犬も食わない」夫婦喧嘩に法の手が入って15年。今後も法の規制強化は続いていく見通しだ。世の男性にとっては、誠に生き辛い世の中になったものである。

西牟田靖 「DV防止法」成立15年で急増した「冤罪DV」実態報告(デイリー新潮 2015年09月26日)

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