自民党筆頭理事、パブコメの国会提出を拒否! ほか 日刊「共同親権」#04
「共同親権」について気になる話題を取り上げるコーナー第4回。
今日のトピックは、民法改正案の衆議院法務委員会での審議。
早速、見ていきましょう。
相変わらず趣旨不明確な小泉法務大臣の「趣旨説明」
衆議院法務委員会での審議入りにあたり、小泉法務大臣から趣旨説明がありました。
「この法律案は、父母の離婚に伴う子の養育への深刻な影響や、子の養育の在り方の多様化等の社会情勢に鑑み、子の利益を確保する観点から、民法等の一部を改正しようとするものであります」
相変わらず、「多様化等」というマジックワードで粉飾し、結局、立法事実を明確に示していません。
今回の法案の焦点は、「非合意・強制型」共同親権の導入なのですが、小泉法務大臣の説明は、ふんわりぼんやり。
「父母が離婚する場合に、その双方を親権者と定めることができるようにする規定を設ける」
これでは国民に意味が全く伝わりません。
というか、伝える意思がないのでしょう。
小泉法務大臣より民法等改正案の趣旨説明 2024年3月27日衆議院法務委員会|七緒 (note.com)
苗字が違う者同士が親権を行使することで、子どもの利益が損なわれることがありうる??
寺田学議員(立憲)からは、夫婦別姓と絡めて共同親権について質問。
法務省のHPには、選択的夫婦別制度の導入に対する反対意見として、「家族が同じ氏となることで夫婦・家族の一体感が生まれ、子の利益にも資する」という理由があげられているそうです。
小泉大臣は、のらりくらりの答弁を続けますが、最終的なやりとりはこちら。
(寺田学議員)共同親権を導入して、名字が違う者同士が親権を行使することになりますから、子どもの利益が損なわれることがあり得るんですね。
⇒(小泉法務大臣)損なわれることが絶対ないとは言えない、そういう趣旨を申し上げたいわけです。
すごい答弁が出て来ました。矛盾だらけ。
導入の声が高まっている夫婦別姓については法制審の答申を長年にわたり放置。一方、共同親権については国民の認知すら進んでいないのに、拙速な導入をゴリ押し。意味わからん。
寺田学議員(立憲)2024年3月27日衆議院法務委員会|七緒 (note.com)
自民筆頭理事、パブコメの国会提出を拒否!
8,000件を超えるパブリックコメントの内容がいまだ明らかにされていない、いわゆる「消えたパブコメ問題」。
本村伸子議員(共産)によると、パブコメの提出を求めたところ、自民党筆頭理事からは拒否するとの回答。
マスキングの作業で職員が過労になると自民党は主張してるけど、1年以上たってもパブコメが公開されないこと自体が異常事態。
そんなに職員が足りないのであれば、法務省内の業務分担や、与党の予算配分がおかしいのでは??
来週4月2日に質疑(3時間)、4月2日に参考人質疑(8名)へ
小泉法務大臣すら法案を理解できていないお粗末な状況にもかかわらず、与党は、急ピッチで衆議院を通過させようとしています。
来週は、3時間の質疑、8名の参考人質疑との審議日程が決まりました。
牧原議員は、拙速ではないと、つらつらと強調しています。
その他、池下卓議員(維教)も共同親権に関連して裁判所通知の発出について質疑をしているのですが、紙面(?)も尽きてきたので、リンク紹介までとします。
池下卓議員(維教)2024年3月27日衆議院法務委員会|七緒 (note.com)
ではでは。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました~。
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