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共同親権をめぐる報道まとめ(2024年6月下旬)

離婚後共同親権をめぐる報道などをまとめました(6月21日~30日)。
(2024年7月1日更新)



6月21日

DVや虐待被害者らの参画を 共同親権ガイドライン策定で法務省に要請

(神奈川新聞)

国会、事実上閉幕で法案成立率は98・4% 「政治とカネ」問題の裏で閣法審議は与党リード

(産経新聞)
"児童手当や育児休業給付の拡充を柱とした少子化対策関連法や、離婚後の親権を父母の双方に認める「共同親権」を盛り込んだ改正民法は当初、立憲民主党が成立に抵抗すると目されていた。しかし、蓋を開けてみれば少子化対策関連法は与党の賛成多数で、改正民法は立民も含む賛成多数で成立した。"

6月22日

<社説>通常国会閉幕/理想なき「改革」が深める不信

(神戸新聞)
"今国会は、元日に発生した能登半島地震の被災者支援をはじめ、国の指示権を拡大する地方自治法改正、離婚後の共同親権導入など慎重に審議すべき課題は山積していた。だが、もたつく規正法改正論議の後景に追いやられてしまった印象だ。"

日本共産党国会議員団総会
田村委員長のあいさつ

(しんぶん赤旗)
"人権をめぐって、新しい運動がわき起こり、自民党政治を揺るがす国会となりました。共同親権の法案は、わが党が「子どもの権利」という立場に徹して、合意のない共同親権が子どもに与える影響を事実に即して明らかにし、これが急速に反対世論を広げる力となりました。"

6月23日

共同親権のリスク=後藤佳怜 /北海道

(毎日新聞)
"離婚後も父母が共同して親権を行使する「共同親権」を盛り込んだ改正民法が5月、成立した。「子の利益のため」と銘打つが、「男性は仕事、女性は家庭」という性別役割分業意識が根強く、DV(家庭内暴力)が絶えない日本社会ではあまりにリスクが大きい。"

離婚後の子育ては? 父母双方が子の養育に関わる「共同親権」 導入控え、歓迎と不安の声

(神戸新聞)
"親権の維持が危ぶまれた兵庫県内の親からは「離れて暮らしても『親』でいられる」と歓迎の声が上がる一方、暴力などが原因で離婚した当事者は「いつまでも縁が切れない」との不安が漏れる。"

多様化する家族、子ども巡る親の在り方 「共同親権」の意義や課題、識者に聞く

(神戸新聞)
"多様化する家族の在り方などが背景だが、ドメスティックバイオレンス(DV)や虐待の被害継続、両親の対立激化なども懸念される。識者2人に意見を聞いた。"

社説:通常国会の閉会 国民の願いに背向けた首相

(京都新聞)
"離婚後に両親が子育てに関わる「共同親権」を選べるようにする民法改正を含め、国民の賛否が分かれる法案が次々と短時間審議で通過したのは、国会の形骸化を象徴していよう。"
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dbf036c109b63277c3214f3ba9e81471760469a

6月24日

人手わずか、裁判所悲鳴 離婚後共同親権で負担増も/裁判所の予算不足

(デーリー東北ほか)
"国家予算のうち裁判所への割り当てが少なすぎるとして、現場から悲鳴があがっている。家事事件が年々増え、今後は離婚後共同親権の導入で子の養育に関する紛争なども相次ぐ見込みだ。"

離婚後の「共同親権」導入、子どもが安心できる制度を
取材ノートから

(京都新聞)
"「結婚すると女は全部、男に権利を奪われて、離婚も自由にできないって誰かに教えてもらった?」。NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公が、…"

夫婦“3組に1組”が別れる時代「もしDV被害が認定されなければ…」「一方的にDV加害者とされたら…」離婚後に父親と母親双方が持つ“共同親権”制度 不安を隠せぬ当事者の思い

(HBC北海道放送)

【メディアCheck】
「連れ去り」というワードを多用するなど、全般に不適切な報道。
ハーグ条約の説明もなく、「国際結婚した夫婦の一方が、【単独親権】の日本に子を連れて行く“子の連れ去り”が、海外から問題視され、日本での法整備が求められ」などという解説は、立法事実の説明になっていない。

6月25日

「共同親権」の円滑運用に向けた連絡会議設置 法務省など9府省庁 小泉法務大臣が明らかに

(TBS)
"連絡会議の議長は小泉法務大臣が務め、教育や医療の現場などでどのような影響があるかなどを議論するとしています。
小泉法務大臣は「2年というと本当にあっという間。できるだけ早く結論が得られるものは答えを出して周知・広報したい」と話しています。"

「共同親権」導入で関係する府省庁などの連絡会議設置 法務省

(NHK)
"小泉法務大臣は記者会見で「結論を出せるものはできるだけ早く出して、周知・広報をしていく。2年はあっという間なので、さまざまな協力を得て適切な施行に向けて取り組みたい」と述べました。"

共同親権巡り指針策定へ 政府連絡会議、来月初会合

(時事通信)
"改正法は2026年までの施行が予定されており、7月前半にも初会合を開き、制度の円滑な運用に向けてガイドライン(指針)策定などを進める。"
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024062500437&g=soc

共同親権施行へ府省庁の連絡会議を設置 指針作成見据え

(日本経済新聞)

離婚後共同親権の施行に向け、9府省庁が連絡会議 運用指針を策定へ

(産経新聞)
"法務省は25日、離婚後共同親権の導入を盛り込んだ改正民法が2026年までに施行されるのに備え、制度の運用に関する指針策定のため、関係9府省庁の連絡会議を設置したと明らかにした。共同親権下でも単独で親権行使ができる具体例などを示す見通し。小泉龍司法相が議長を務め、7月にも初会合を開く。"

共同親権施行に向け連絡会議設置 9府省庁、運用指針策定へ

(共同通信)
"内閣府や文部科学省、厚生労働省などで構成し、最高裁もオブザーバー参加する。教育や医療の現場にどのような影響が生じるかを議論し、必要に応じて各分野の指針をつくる。ひとり親家庭として受け取っていた就学支援金の扱いなど、社会保障制度の在り方についても協議する見通し。"
https://news.yahoo.co.jp/articles/559fbcac9c9bbde1e10002578510e09736feded7

共同親権に159項目の不安・危惧 「対策の検討プロセスに当事者の参画を」 首相らに要請書提出

(生活ニュースコモンズ)

Gender gap fuels disputes as Japan gets joint custody

(the japantimes)

(仮訳)
ジェンダーギャップが紛争の火種に 日本で共同親権が実現
"現在シングルマザーを支援する団体の代表を務める田中志保氏は、日本の男女間の深い不均衡が是正されない限り、「共同親権について議論する準備すら整っていない」と語った。
「暴力から逃れた母子が、共同親権の下で再び虐待関係に引きずり戻されるかもしれない。"

6月26日

共同親権 指針策定へ連絡会議設置

(毎日新聞)

「共同親権」連絡会議設置へ 法務省、7月上旬 改正民法の運用議論

(読売新聞)

6月27日

「道半ば」で来夏の参院選に意欲か
参院では「共同親権」に全力を注いだ嘉田由紀子氏

(滋賀報知新聞)
"この法律では、子どものために離婚する父母が協議して「共同養育計画」をつくるべきことに一言も触れていません。これでは裁判官がやりたいように決められることになります。だから法案には賛成しましたが、共同養育計画を促進するといった附帯決議を与党に認めさせました。離婚の際、行政の窓口で、父母が子どもの養育費をはじめ、進学といった重要事項説明書も含んだ「共同養育計画」をつくって提出することを促進して、それを予算化すべきだと。"
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0041128

6月29日

高橋氏、各団体と懇談
青森 共同親権や24年問題など

(しんぶん赤旗)
"県母子寡婦福祉連合会は4月、一人親家庭の離婚原因などの調査報告書を作成。懇談で三浦伸子事務局長は、離婚前から先方に経済力がない場合も多く、養育費立て替え払い制度の要望が多いと強調。共同親権への反対意見は賛成の倍はあるものの、それ以上に「わからない」の回答が圧倒的と話しました。"

6月30日

「単独親権」維持660件
「共同親権」の2倍超
意見公募一部公開

(しんぶん赤旗)
"「単独親権」維持を支持する意見には「シングルマザーです。共同親権で法のさかのぼりは絶対にやめてください。離婚しても縁が切れないなんて危険だし地獄」「離婚を考えている身としては、現行の単独親権を強く希望します。夫婦間で話し合えないから離婚するのに、共同で子どもを育てられるでしょうか」などの懸念の声が多数ありました。"

「夫に首を絞められ、赤ちゃんの上に倒れた」DVで離婚した女性が“国に今すぐやめてほしいこと”<漫画>

(女子SPA!)
https://joshi-spa.jp/1306188

DV被害者の意見聴取を 共同親権 3団体が法務省に要請

(東京民報)
"要請書では、▽検討プロセスにDV・虐待の被害当事者と支援者を参画させる▽離婚・別居後のDV・虐待・法的な嫌がらせの実態把握のため、体系的な調査の実施▽ガイドラインやQ&A等の確定前に、専門家や当事者の意見を聴取・反映する▽当事者の不安・危惧リストへの文書回答―など、6項目を求めています。"


お読みいただき、ありがとうございました。
なお、過去の報道関連は、こちらのマガジンにまとめています。


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