ヴィンセント・フィショ氏の離婚訴訟の判決について取り上げた記事について、西牟田靖ライターとソーシャルラボが名誉棄損で訴えられた事件の続報です(ソーシャルラボは、SAKISIRUの運営会社)。
4月22日夜、「スペース」上で開催された対談で、SAKISIRUの新田哲史編集長は、あらためて「当時の取材に問題はなかった」と主張し、「思わぬ形で直面した事故だった」という認識を示しました。
これに対し、西牟田靖ライターは「大阪の釜ヶ崎とか走ってて、(車に)いきなり当たってくるおっさんとかいるんですよ」「そういうのに当たられたような感じですね」と応じました。
新田哲史編集長と西牟田靖ライターの対談
SAKISIRU共同親権スラップ訴訟。皆さんに取り急ぎ御礼🙇♂️
SAKISIRUは「当時の取材に問題はない」と主張
4月21日、SAKISIRUは「闘争宣言」と題する記事を掲載し、「国際指名手配と記載したことに問題はない」と主張しています。
(引用部分の太字はありしんによるもの)
問題の記事では「国際指名手配」を繰り返し強調
今回、訴訟の対象となっているのは、2022年7月の離婚訴訟(地裁判決)についての記事とされています。この記事で、西牟田靖ライターは繰り返し「国際指名手配」という言葉を用いています。
「逮捕状が出て国際指名手配されることは稀だ」と自ら書いているにもかかわらず、実際に国際指名手配になっているのか、事実確認はしなかったのでしょうか?
また、西牟田靖ライターは、記事の中で「国際指名手配されてもなお、夫に子供たちを会わせない妻」よりも、「ヴィンセントさんのほうが、親権者として相応しいのではないか」との私見まで展開しています。
「国際指名手配をされているという事実は存在しない」
ヴィンセント・フィショ氏の事案をめぐっては、誤った報道が続いています。
離婚事件の東京高裁判決を受け、4月16日、「共同親権の問題について正しく知ってもらいたい弁護士の会」は、noteで「国内外で誤った事実が報道された離婚事件について」を発信しました。
同会は、「日本人妻の名誉を回復するために必要な最低限の事項について報告する」として、以下の5点について述べています。
1 虐待の事実がないこと
2 子連れ別居に違法性がないこと
3 面会交流に対する姿勢について
4 DVに基づく慰謝料請求が認容されなかった理由
5 おわりに
「おわりに」では、「国際指名手配をされているという情報が拡散されているが、国際指名手配をされているという事実は存在しない」と付言しています。
日本人妻に対する二次加害に対して、司法がどのような判断を下すのか?
引き続き、今後の動向を注目していきます。