見出し画像

【速報】牧原秀樹議員「親子の絆は大事だという法体系に変えるべき」(3月8日 法務委員会)

3月8日、衆議院の法務委員会で、自民党の牧原秀樹議員が離婚後共同親権について齋藤法務大臣へ質問しました。牧原議員は共同親権の導入を求めましたが、法務大臣からは「充実した調査・審議がスピード感を持って行われることを期待している」と従来通りの答弁にとどまりました。
(牧原議員は、共同養育支援議員連盟の幹事長です)

ダイジェスト

牧原秀樹(自由民主党・無所属の会)
「原則として共同親権を導入すべきだ」
「親子の絆は大事だという法体系に変えるべき」

齋藤健(法務大臣)
「国民から寄せられた意見を参考にしつつ、子の最善の利益を確保するという観点から、充実した調査・審議がスピード感を持って行われることを期待している」

動画

※共同親権については、「6:42:45」から「6:47:26」までの、4分41秒間です。


質疑の全文

牧原秀樹(自由民主党・無所属の会)
次に家族法の検討なんですけれども、私はずっとこの親子の問題をいろんな形で議員としてやってるんですけれども、これもやっぱり世界から見て、日本の欠陥の一つだと思っております。

というのも、ある一方の親が子どもを連れて行ってしまうということが、非常に頻発してて、ハーグ条約で国際的な場合にはそれだめだよっていうふうになってるんですけど、国内の場合には基本的にはいまだにそれが起きている。ある日突然、家帰るといないという形で、しかも行方不明になっちゃったのか、事故に遭ったのかわからない。こういうことがすごくあって、しかもその後、いるとわかっても、なかなか会えないという状況が続いてます。

もちろん、DVみたいな事案というのは最優先で保護しなきゃいけませんので、これはもう必ず保護するということになりますが、そうじゃない場合でも、日本はなかなか親子が交流できないということがございます。
なので、我々はよく面会交流という言葉があると面会って、よく拘置所とかである面会みたいなイメージになっちゃうので、親子交流って言葉に直すべきだという主張もさせていただいておりますが、やっぱりこれをなんとか、日本の欠陥としてしっかり取り組んでいただきたいと言う思いが一つ。

これに関連して共同親権という問題もあって、日本は単独親権なんでどうしても親権の奪い合いというところで、子どもが横で犠牲になりながら、親が本当に激烈な争いをするという例を、私も家庭裁判所の調停等でいっぱい見てきました。
これは本当に子どもにとって不幸なので、私は原則として共同親権を導入すべきだ、そうじゃない場合も、もちろんDVみたいな場合、そんなことは必要ありませんけれども、こういうように変えていって親子の絆っていうのは大事だという法体系に変えなきゃいけないと思っておりますけれども、大臣のご認識を伺います。

齋藤健(法務大臣)
本件に係るケースは本当に様々あるので、一概にお答えすることは困難であるんですけど、一般論として申し上げれば、父母の離婚等に伴って父母の一方と子が別居することになった場合において、適切な形で親子の交流の継続がはかられることは、子の利益の観点から重要であるというふうに認識しています。

父母の離婚後の親権制度や親子交流のあり方については、もうご案内だと思いますけど、現在、法制審議会において調査・審議が進められておりますので、諮問した立場である法務大臣としてですね、現段階で具体的な意見を述べるのは差し控えるべきなんだろうと思いますが、国民の間の様々な意見に幅広く耳を傾けながら、しっかりと議論を重ねるということが重要であると認識しています。

これらの家族法制の見直しにつきましては、昨年12月6日から今年2月17日までの間、パブリックコメントの手続きが実施をされ、非常に多くの団体・個人から様々な御意見をいただいたところであります。法制審議会においては、今後、国民から寄せられた意見を参考にしつつ、子の最善の利益を確保するという観点から、充実した調査・審議がスピード感を持って行われることを期待をしております。

牧原秀樹(自由民主党・無所属の会)
ぜひ、お願いします。私も何年も取り組んでますが、子どもが大きくなっていっちゃうんですよね。それでやっぱり自分の子どもの成長を見届けることができないという辛さというのは、もうこれを苦にして命を絶たれる人も過去何人もいます。私もお会いした方が、その後、命を絶たれたということもございます。

また、これは一概には言えませんけれども、よく児童虐待がある、よく報道でありますけれども、お母さんの交際相手による虐待っていうのは結構あるんですね。これももし、実の父親と会ってたら、恐らく何らかの歯止めが効くんじゃないかと思うんですけれども、やはり誰かに頼らなきゃいけないっていうときに、そういう非常にこう強い男性とやって、男性は自分の子じゃないせいなのか、何かわかりませんけども、虐待になってしまう死亡に至る例も、こういうのはすごく多いです。

ですから、やっぱりいろんな意味で私は、この親子の交流をきちんとそれは原則にしておくということが大事だし、親子の縁というのは永遠の絆だというふうにするのが原則だというふうに申し上げたいと思います。


なお、共同養育支援議員連盟の嘉田由紀子議員も、3月3日、参議院予算委員会で、離婚後共同親権について質問しています。以下の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。


よろしければサポートお願いします。 共同親権問題について、情報収集・発信の活動費として活用させていただきます。