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離婚後共同親権をめぐる報道

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離婚後共同新聞をめぐる報道を集めました
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2023年12月の記事一覧

反響広がる "DVで別れた元夫は、4歳の娘をなぜ道連れにしたのか 面会交流中の殺人、悲劇を無視して進む「親権」議論の危うさ"

2017年、兵庫県伊丹市で、妻へのDVが原因で離婚した元夫が、面会交流中に娘を殺害し、自らも命を絶った事件。 遺族となった母親の「同じ思いを、絶対に誰にもしてほしくない」との願いを伝える共同通信の記事に反響が広がっています。 一方、共同親権派は、"単独親権制度下で起きた事件” ”ごく一部の例外” などとこの報道に強く反発。共同親権派の弁護士は、「男性が子と心中する場合の要因は『うつ状態』が最多。長期間父子断絶しない施策が、うつ状態も防ぎ初回の安心安全な面会に繋がる」と投稿し

陸奥新報の社説を読んでみた ―ふわっと共同親権を肯定し、最後は「当事者の心がけ」に丸投げ

2023年12月28日、陸奥新報が社説 共同親権導入へ「子どもの幸せと福祉を第一に」 を掲載しました。 以下、突っ込みを入れながら、読んでみます。 「これまでの単独親権から両親が協力して子どもを養育することが可能となる」って?? <コメント> 第1文から間違っています。事務局から提示された「要綱案(案)」の段階であり、部会として取りまとめしたものではありません。他紙は、要綱案の「素案」「試案」「原案」と表現しています。 法制審議会の調査審議中なのに、「政府は改正案を来

【報道Check】法制審の要綱案をどう伝えたか? -共同親権問題

12月19日、法制審議会家族法制部会が開催され、離婚後共同親権の導入を含む「家族法制の見直しに関する要綱案(案)」が審議されました。 この記事では、各紙の報道の特徴と、その内容への疑問点についてお伝えします。 【時事通信】「選択的共同親権」「DVは例外」と印象付け 離婚後の共同親権導入へ 選択可、「DVの恐れ」は単独親権 法制審要綱案(時事通信) 時事通信は、見出しに「選択可」を掲げており、あたかも、共同親権を自由に選択できるかのような印象を与えています。 今回、提案さ

共同親権をめぐる報道まとめ(2023年12月)

離婚後共同親権をめぐる報道をまとめました。(2024年1月11日更新) <注>SAKISIRUの見出し「共同親権訴訟」について SAKISIRUは「共同親権訴訟」との見出しをつけていますが、この訴訟は「共同親権」について争っているものではありません。 SAKISIRU運営会社と西牟田靖ライターが訴えられた名誉毀損訴訟です(国際指名手配されてないのに、そのように報じたことが論点となっています)。 将棋の元プロ棋士を起訴、滋賀 元妻ら2人への殺人未遂罪 (2023年12月