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「共同親権」法案 国会審議

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離婚後共同親権の導入を柱とした民法改正法案について、通常国会での質疑などを集めました。
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#日本共産党

「子が髪を染めることを認めること」は、別居親の同意がないと訴えられる?! ―生煮え 共同親権法案

監護・教育についての「日常の行為」とは何か? 単独で決定できるのは、具体的にどのような場面か? 今回の共同親権法案の重要かつ基本的な論点です。 法務省は、「子が髪を染めることを認めるか」について、”基本は単独行使できる「日常の行為」だが、 中学生が金髪などにすることで退学になったり、高校進学が難しくなる時は、共同で話し合ってほしい”と、説明していることがわかりました。 この問題については、本日4月23日の法務委員会で、本村伸子議員が質問の予定です。 4月23日(火)衆

法務大臣「面会交流での殺害・性暴力について網羅的に調査・検証したことはない」 ―本村伸子議員、資料提出を求める

4月5日、衆議院法務委員会で、本村伸子議員(共産)が、面会交流と子どもの安全などについて質問しました。 本村伸子議員が「面会交流での殺害・性暴力についてどう検証してきたのか」と質問したのに対し、小泉法務大臣は「法務省において網羅的に調査、検証したことはない」と回答。本村議員は「第三者の委員会で検証すべきではないか」と質しましたが、最高裁も「調査の必要性を含めて検討したい」との消極的な姿勢に終始しました。 本村議員は、最高裁・法務省に対して、面会交流中の子どもたちが命を落と

【国会ダイジェスト】本村伸子議員(共産) (衆議院本会議2024年3月14日)

3月14日、「離婚後共同親権」導入を柱とする民法改正法案が、衆議院で審議入りしました。 この記事では、本村伸子議員(共産)への質問に対する小泉大臣の答弁をお伝えします。 親権の性質について 親権は子に対する支配権ではなく、また権利のみでなく義務としての性質を有しており、子の利益のために行使しなければならないものと理解されております。 親権の定義や用語の見直しについて 法制審議会の議論では、親権を親責任という用語に見直してはどうか、いう意見もございました。しかし、親責任

小泉大臣「父母の合意に基づいて共同親権を選ばなければ、親権を共同で行使することはできない」 法案と答弁の致命的矛盾が露わに

3月22日、参議院法務委員会で仁比聡平議員(共産)が、離婚後共同親権について法務大臣に質しました。 改正案は、父母の合意がなくても裁判所が共同親権を命ずる制度の導入であるにもかかわらず、小泉法務大臣は「父母の合意に基づいて共同親権を選ばなければ、親権を共同で行使することはできない」などと答弁。早くも、法案と大臣答弁の致命的な矛盾が露わになりました。 【質問】子の利益にかなうのは、子の養育については共同して責任を果たそうという父母の関係性が前提ではないか? 法務大臣 まさ

中野英幸政務官「不必要な紛争が多発するとの懸念には当たらない」 水野もと子議員の質問へ答えず

3月26日、水野もと子議員(立憲)が参議院外交防衛委員会で離婚後共同親権について質問しました。 水野議員は、「親権と監護権の定義が曖昧なままで共同親権を認めると、紛争が多発するのではありませんか」と質しました。中野英幸法務大臣政務官は「不必要な紛争が多発するとの懸念には当たらない」と答弁し、水野もと子議員の質問に答えませんでした。 中野英幸政務官「不必要な紛争が多発するとの懸念には当たらない」3月26日、参議院外交防衛委員会での質疑は以下の通りです。中野政務官はDVの場合