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「共同親権」法案 国会審議

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離婚後共同親権の導入を柱とした民法改正法案について、通常国会での質疑などを集めました。
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#国会をみよう

2024年6月19日衆議院法務委員会(立憲・道下議員、共産・本村議員)

本日の衆議院法務委員会で、法務委員長から6/11の福岡家裁及び福岡入管の視察の報告がありました。 道下議員(立憲民主党)と本村議員(共産党)が、共同親権に関連した質疑をしてくださったので文字起こしします。 道下議員 立憲民主党の道下大樹でございます。 (中略) 我々はやっぱり立法府の一員として、法案の審議はしっかりともちろんやっておりますが、賛否は別として、この法案が成立し、そして施行された後も審議が終わって採決をしたらそれで終わりっていうわけではなくて、やはり成立後も施

古庄玄知議員(自民)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

古庄議員 自民党の古庄です。大臣がいらっしゃらないということで、基本的に民事局長の方にお伺いしたいと思います。 今回の民法の改正に関しましては、色々改正点は多岐にわたると思うんですけれども、一番争点になってるのが離婚後共同親権を導入することの是非ということだろうというふうに思っております。 私、離婚当事者が合意する場合、これまで共同親権にしてはならないということは行き過ぎではないかなと考えておりますが、各委員の方々からご指摘がありました、合意がない場合に裁判所が共同親権とい

仁比聡平議員(共産)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

仁比議員 日本共産党の仁比聡平でございます。改めて、今日大臣と民事局長の答弁を伺ってまして、 やっぱりこの法案、この国会で採決をできるような状況ではないということ、改めて思いますね。 通告外の問いから入って申し訳ないんですけども、今川合理事が聞かれていた支援策の合算問題、合算、親の収入を支援策の要件について合算するというような件や、 あるいは先ほどパスポートの問題はじめですね、親権者の同意権やかやと、様々な問題が議論されてる件について、先ほど来、大臣、衆議院の附帯決議を強調

福島みずほ議員(立憲)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

※福島みずほ議員は社民党党首ですが、会派名が立憲のため、表記も同様にさせていただきます。よろしくご了承ください。 福島議員 立憲・社民の共同会派、社民党の福島みずほです。 福山さんの質疑でも出てきましたが、1996年の民法改正案、選択的夫婦別姓を含めたものが法制審で全会一致で決められ、国会に上程をされていません。それからもう30年になります。 様々な意見があるとかいうふうに言われて、まだ上程成立されてないんですね。ところが、今回の民法改正のこの共同親権は、法制審で反対意見

福山哲郎議員(立憲)質疑 2024年5月9日参議院法務委員会

福山議員 おはようございます。立憲民主党の福山哲郎です。本日は、佐々木委員長はじめ理事の先生方、法務委員会の先生方にご理解をいただき、 また、自民党、与党の国体にもご了解をいただいて質疑をさせていただきますことに心から感謝申し上げる次第でございます。おそらく10数年ぶりの法務委員会での質疑でございますので、よろしくお願い申し上げます。 もちろん、私は今日、参議院議員として質問させていただきますが、この共同親権の法律に対しては当事者としても質問させていただきたいと考えています

熊上 崇教授 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

田中議員 自由民主党の田中昌史です。4名の参考人の皆様方、今日は大変ありがとうございます。今お話を聞いていてDV、虐待、それから子どもの強奪、こういった事例はできるだけ早くなくしていかなきゃいけないと、心の痛む事例をお聞かせいただいて、強く思った次第であります。 今回の改正案の中で、社会一般あるいは国民全体の共通理解は非常に大事だというふうに私は思っております。で、今回の改正案の附則でもですね、親権の決め方や、あるいは急迫な事情のあり方、あるいは監護や教育のあり方等については

山崎菊乃氏 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

意見陳述からの続きです 古庄議員 参考人の皆様、ご苦労様でした。自民党の古庄玄知と申します。私、昭和60年から大分で弁護士活動をしております。 今回参議院という、こういう席をいただきまして、質問させてもらうことになりました。時間が限られていますので、まず4人の方に質問をしたいと思います。同じ質問です。時間があるので2分以内に何とか回答いただければと思います。 まず本件は、共同親権を導入するかどうかということが1番大きな問題点ですけれども、この本法案が通った場合、 離婚した夫

木村草太教授 2024年5月7日参議院法務委員会(参考人に対する質疑)

参考人聴取からの続きです 古庄議員 参考人の皆様、ご苦労様でした。自民党の古庄玄知と申します。私、昭和60年から大分で弁護士活動をしております。 今回参議院という、こういう席をいただきまして、質問させてもらうことになりました。時間が限られていますので、まず4人の方に質問をしたいと思います。同じ質問です。時間があるので2分以内に何とか回答いただければと思います。 まず本件は、共同親権を導入するかどうかということが1番大きな問題点ですけれども、この本法案が通った場合、 離婚

木村草太教授 2024年5月7日参議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)

本日行われました木村草太教授の参考人聴取を文字起こししました。 木村教授 私の専攻は憲法学です。私は、子どもの権利と家庭内アビューズの被害者の権利の観点から、共同親権の問題を研究しています。現在審議中の民法改正案には、非合意強制型の共同親権が含まれています。この点について意見を述べます。 共同親権の話をすると、「別居親が子に会う・会わない」の話を始める人がいます。しかし、これから議論する親権とは、子どもの医療や教育、引っ越しなどの決定権のことであり、面会交流とは別の制度です

山崎菊乃氏 2024年5月7日参議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)

特定非営利活動法人 女のスペース・おんの山崎菊乃氏の参考人聴取を文字起こししました。 山崎菊乃氏 山崎菊乃です。本日は私のお話を聞いていいただける機会をいただき、本当にありがとうございます。私はDV防止法が施行される前の1997年に3人の子どもと共にシェルターに避難した経験があります。その後20年以上DV被害者支援現場で、シェルター活動や自立支援活動を行っております。 現在、全国女性シェルターネットの共同代表であり、普段は北海道でシェルターの運営をしています。 まず、私の被

熊上 崇教授 2024年5月7日参議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)

熊上教授 和光大学の熊上と申します。 1994年から2013年まで19年間、家庭裁判所調査官として、北海道、東北、関東の5ヵ所の家庭裁判所で勤務し、 少年事件、家事事件、従事してまいりました。大庁でも支部でも勤務しておりました。 困難な状況にある子どもたちのために仕事をしてきたつもりでございます。2013年から大学研究者をしております。 本法案での共同親権は、子の転居、 教育や医療について双方の合意がないと子どもは希望する進学や医療を受けることができない。父母の合意が必要とい

友納理緒議員(自民)質疑前半 2024年4月25日参議院法務委員会

友納議員 自由民主党の友納理緒でございます。 この度は理事の皆様、質問の機会をいただきましてありがとうございます。 今回の民法改正についてですけれども、子の利益を確保するために、子の養育に関する親権・監護等に関する規律、養育費の履行確保、面会交流、財産分与の請求期間の伸長、考慮要素の明確化など多くの改正を含むものでございます。 気になる点は多々ございますけれども、時間の関係がございますので、本日は子の養育に関する親権・監護等に関する規律を中心に質問をさせていただきたいと思いま

友納理緒議員(自民)質疑後半 2024年4月25日参議院法務委員会

前半の続きです。 友納議員 次に私、もともと看護師ですので、やっぱり医療現場における課題についてはお伺いしておかなければいけないと思いますので、ちょっとお伺いをさせていただきます。 医療現場でこの新しい制度が導入されることで混乱やそれによる萎縮が発生しないかという懸念です。 これまでも衆議院の質疑で多く挙げられていたかと思いますけれども、医療機関が共同親権であることを把握するタイミングですとか方法、あと説明をし同意を得る際に親権者双方との調整をするということは、すごく負担に

牧山ひろえ議員(立憲)質疑 2024年4月25日参議院法務委員会

昨日の参議院法務委員会、牧山議員の文字起こしです。 重要なところばかりで前後半に分けることができませんでした。 長いので休み休みお読みいただければと存じます。 牧山議員 立憲民主・社民の牧山ひろえです。離婚後の家族法制を中心とした民法改正案の質疑を担当いたします。よろしくお願い致します。 離婚後の家族法制に関しましては、一人ひとりの子どもの幸福に非常に大きな影響を与えるものでありまして、法制審においても非常に激しい議論が行われてきたことはご承知のとおりでございます。 途中ま