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「ラストマン-全盲の捜査官-」初回放送を視聴して、ものすごく良かった話

2023年4月23日夜。

面白いだろうとは思っていた。なんといっても福山さんと大泉さんだし。主役以外のキャスト陣の重厚さもすごいし。福山さんのラジオで繰り広げられるさまざまな裏話や、番宣の楽しそうな感じからしても。

ただ、主人公の設定盛りすぎじゃない?さすがに大丈夫?といういちファンながらの勝手な心配もちょっとあったりした。全盲という設定については、事前のラジオやさまざまな媒体で、かなり丁寧に作り込んでいる話を聞いていたので大丈夫な感じはしていたけど、それにしたって設定盛り盛りだな、とは思っていた。

でも。初回放送が始まって15分くらいで、ああ全然大丈夫だ、むしろこんだけ盛り盛りだから面白いと思った。こんな現実離れした設定を、現実離れしていると理解しながらも、フィクションとして自然に受け入れ楽しんでしまう、そんな役作りをできるのが福山さんであり、それが福山さんだからこその味だったと思い出した。

だって天才物理学者ガリレオで大ブレイクした方だもんなあ。私の福山ファン歴はあそこから始まった。あれも今でこそ普通に受け止めてるけど、負けず劣らずだいぶ盛り盛り設定だよ。

初回放送開始前はなぜか緊張しながら見はじめたけど、途中から物語ぐいぐい引き込まれて、面白い、これは面白いぞってなっていった。皆実さん(福山さん)と護道さん(大泉さん)の掛け合いは本当に今さら言うまでもないだろうけども、やっぱりさすがで。全然まったく違和感なく、でも福山さんと大泉さんじゃなくてちゃんと皆実さんと護道さんで。

お二方だけじゃなく、ほとんどあるべき人があるべきところにいる配役で、物語に入りこむのに全然ストレスがない。す~っとぐ~っと引き込まれる。

(この物語への入り方の感じ、『沈黙のパレード』もそうだった。)

そんな感じで、うっかりリアタイつぶやきするのも忘れそうなくらい集中して見てたところに、皆実さんと犯人との乱闘シーンが来て、蹴られてるんだけども、やられてるんだけども、福山さんってめちゃかっこいいなって今さら改めて心を射抜かれた。

最近の福山さんに対しては、歳を重ねたかっこよさにしみじみする感じの気持ちだったのが、ガリレオでハマったときの感じを思い出した。これは最後の犯人制圧シーン見てさらに強化されて、ほんとにほんとにこの方かっこいいな、ってずっと余韻がきてる。

そしてそれはさておいても、一話完結でテンポよく、25分拡大なのを忘れるくらい、日曜夜に見てて楽しい初回放送だった。これから月曜朝がちょっと明るくなるなあ。

そういうエンタメのスカッと感のなか、現実につながるメッセージもちゃんとあって、週明けからの行動のなにかの小さなきっかけになるかもしれない。楽しみながら、心を柔らかくして、そこに何か大切な種をまく、っていうことができるのは、エンタメの力だと自分は思っている。

あと、福山さんご自身が、スーパースターということを笑いにできるくらいスーパースターだけど、ただあがめたてまつられるままでなく、周囲の人たちと手を取り合いながら良いものを作っていくという方だと、ただの視聴者や観客やファンながら感じていて、皆実さんの役はなんだか象徴的だなと思ったりもした。

そんなこんなで、来週からますます楽しみだなと思ったラストマン。思わず文章にしておきたくなるくらいに。TVer配信もたくさん回そう。

そうそう、ラストの福山さんと大泉さんの関係性が出ているアドリブも地味にしっかり楽しみだなあと思いました。


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