西の魔女が死んだ(梨木香歩/新潮社/2001.08.01)

会社員時代、仕事でいろいろ悩んでいたとき、メンター的にしていた小説。中学校時代、学校生活に悩んでいたときにも知りたかったなあとも思う。

学校に行かないと決めた主人公が、田舎の一軒家に住むイギリス人のおばあちゃんの元で一夏を過ごす話。おばあちゃんは実は魔女、その教えを受けて魔女修行をする。魔女というとファンタジーな感じだけど、そういうことは一切出てこなくて、いかに日々を丁寧に暮らすかという話。いわゆる丁寧な暮らしというのではなく、精神がしおれているのを蘇らせていく感じ。そして田舎育ちとしては、自然の描写が懐かしい。

ラスト、心が痛いところもあるのだけど、バッドエンドではなく、雨上がりという感じがする。

https://www.shinchosha.co.jp/book/125332/

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