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映画『おいしいコーヒーの真実』その黒さは闇の如く

【ブログからのお引越し記事】

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日紹介した映画『Cowspiracy』
一見の価値があるのは間違いないのだけど、「無知は罪だから、知って行動変えていこうね」と偉そうに締めくくりました。

ちょっと思い当たる節があり、はて?と考えてみるとコレでした。
映画『おいしいコーヒーの真実』

原題は、"Black gold"
ということから察せられるように、コーヒー豆の取引におけるダークな部分を暴くドキュメンタリー。

例えばスターバックスのコーヒー1杯の値段の100分の1しかコーヒー農家の元に渡っていない等々。

この作品を見た時は、私はフェアトレードのコーヒー豆を買っていた。

そして、メモには「他の豆が安売りしてる時とかそっちを買ってしまいそうになるけど、そういう時にこの映画を思い出す。そういう意味で、やっぱりビジュアルの情報を得るのは効果的かもしれない。自分さえ良ければ、という考えをみんなが少しずつでも捨てていったら世界は少しは良くなるはず。」
と書いている。
ところがどっこい、最近は専らジュピター(カルディみたいなお店)の安い豆を買って淹れている。200gで500~600円。
ネスカフェやAGFのインスタントコーヒーを飲むことも多々。

コーヒー産業に関わる格差、不平等さが問題視されて久しいけれど、相変わらず破格の豆が売られていたり、チェーンのカフェが人気だったりするのは、私のような消費者が多いからなんだなと。

もし、コーヒー産業にまつわる影の部分を知らないのであれば観た方がいい。
知っているけれど、行動を変えていない人、私と一緒にもう一度観ましょう。

無知は罪、これは間違いないから。

インフレを抑えるために需要を変える
とはアメリカFRBのパウエル議長のコメントだけれど、それほど需要は供給サイドにインパクトを与えることができる。

消費者が変われば、世界は変わる。

そういえば、先日コーヒーを飲まないという人に出会った。
その人の場合は単純に味が苦手、ということで衝撃を受けたのだけど、ある意味、最もフェアなスタイルかもしれない。

コーヒーを飲みにスターバックスに行ったり、安い豆を買ったりすることで、アンフェアな取引や遠い国での労働搾取に加担していないのだから、よほど良い。

コーヒー言えば、そのお供はタバコ、というのは過去の産物、あるいは映画の話。

そう、それだけで映画ができた。
ジム・ジャームッシュ監督の映画『コーヒー&シガレット』とか。いいよねえ。

シガレットと言えば、前に知人が「イギリスは歩きタバコ天国だった」と言っていて驚いた。
そもそも「歩きタバコ」の概念が日本的。マナーに即したタブー。
日本では喫煙者への風当たりが強い。
安らぎの対価として自らの健康を犠牲にし、プラス納税もしているにもかかわらず。
とはいえ、私にスモーカーの肩を持つ義理はない。

さて、基本的にヨーロッパの多くの国では、外で吸うのはオッケー、中はダメ。日本と逆。
彼らがカフェやバルのテラスを愛している理由の1番が、太陽を享受するため、であることは間違いないと思うのだけど、その次くらいに「タバコを吸えるから」が理由として入っていること間違いなしだと思う。

スペインでバルに行くと、グラス片手の人が外に溢れていることが多い。
これは人気店すぎて中に場所がないから、というのもあるけれど、タバコ吸うために外に出てきている人が多いということもある。

フランス人の友人が日本に来た時、すごく驚いていたのは、
外で吸ったらダメなのになんで中(居酒屋)では吸えるの?!という点。

私はほとんど居酒屋に行かないから気付かなかったけど、確かに中でも吸えるところはある。

ヨーロッパと一口にまとめてしまったけど、国によって違いはある。
ドイツは喫煙者が少なかった印象。
友人がライターを忘れて、近くにキオスクもなくて、誰かに借りようと思った時、なかなかスモーカーが見つからなかった。
スペインなら一瞬なのに。「ちょっと火くれる?」ってやり取りはスペインでは割と普通の光景。
エコ&健康大国ドイツの意識の高さゆえなのだろうか?
それを言うと、北欧諸国はもっと喫煙者の肩身が狭そうだ。

とにかく「歩きタバコ=悪」が必ずしも世界中で当てはまるわけではないことをお伝えして、ではなく、コーヒー産業にも平等を!というメッセージを再掲して、今日はこの辺で。

ごきげんよう。

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