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化野念仏寺、竹林を独り占め

涼しさに心躍らせていたら、また台風発生の予感、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今月初めに怒涛の京都観光をした私。
怒涛の、というか、何年ぶりかに訪ねた京都に、その2日後また行っただけなのだけど。
その2日間とも訪ねた金閣寺。
2回目の後は、嵐山に行きました。

嵐山の主目的が竹むらさんの湯豆腐であることは、以前の記事を読んでくださった方なら、分かるはず。
詳しくは、こちら。他の京都観光シリーズも、合わせて読んでね。

さて、とは言え、湯豆腐プラスアルファの目的が欲しい。
そこで母に勧められたのが、化野念仏寺。
「あだしのねんぶつどう」と読む。流石にもう覚えたけど、私的に覚えにくい名前だったみたいで、「あ」から始まる・・・何だっけ?と何度もなった。

金閣寺から嵐山の方に車で向かう中で驚いたのは、その郊外感。
京都の都市のイメージが強かったので、長閑さが新鮮だった。その長閑さは、観光客の少なさ故かもしれない。

さすがに嵐山の中心部、渡月橋周辺は人がいたけれど、それを知るのはもっと後。
適当に車を停めて、化野に向かって歩いていく道中も、本当に人がいなかった。おかげで、素敵な街並みを静かに堪能できた。

茅葺屋根の素敵な建物が軒を連ね、その向こうに広がる青い空。
暑さも少しマシだったのは、緑が近いからだろうか。
そうして、テクテク歩いて辿り着いた念仏堂。なんとなく、中国の兵馬俑坑を彷彿させるような、たくさんの小さなお墓が一つの区画に連なっている。

奥の方には、竹の細道、とでも呼びたくなるようなスポット。両サイドに高く天に伸びた竹、その間を通り抜けることができる。竹が擦れる、サラサラという音に気持ちが涼む。五感で得る涼夏。


その先には、一般のお墓があり、そこに六面六体地蔵さまがあった。天道から人道に時計回り水をかけてお参りする。「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」と言ってお参りします、と横のボードに書かれていたけれど、この呪文は何なのだろう。

念仏堂を後にし、折角だからもう少し進んでみようと思ったのが大正解。
とっても素敵なスポットがあった。
「鮎司 平野屋」
冒頭の写真の右手の建物がそれ。
軒先でお茶ができるようだったので立ち寄る。ねじったお団子にきな粉がかかった和菓子が頂けるようなのだけど、お餅はいらないのでお抹茶だけ頂いた。
周りの苔むした様子に癒されつつ、たくさん歩いた後の一休み。
調べてみると、鮎料理屋さんらしい。折角シーズンだったのに不覚。再訪を誓う。

その後、湯豆腐を求めて嵐山の中心へと向かう。途中に、縁結びの神様がいるとGoogle mapが教えてくれたので向かうことに。
「野宮神社」
すると、その周辺が竹林だった。
ああ、よく言う嵐山の竹林って、ここのことだったのか、と合点。
化野念仏堂の閑散ぶりに、竹林って人気スポットのはずなのになあ、と首を傾げていたのです。

そんなわけで、わきゃわきゃという群衆(と言うほどごった返してもない)を横目に、程よく竹林を堪能し、縁結び祈願。とてもこじんまりとした神社。
後ろにいた青年4人組、「俺は別にいいわ」と言ってお参りしていなかったけれど、なるほど既に相手がいるという若気の至りのか、あるいは神の力なんか借りねえ、という男気なのか。

この後は湯豆腐ランチからの天龍寺。天龍寺についてはまたの機会に。

兎に角、観光客が戻りきっていない京都。味をしめたので(?)、近いうちにまた行こうと目論んでおります。

ではまた、ごきげんよう。





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