見出し画像

「盤上の向日葵」読了

「盤上の向日葵(上)(下)」柚月裕子 著
2020年10月30日発行
中央公論社
紙のページでの長さ:285ページ+285ページ

長編小説。ミステリーというよりはヒューマンドラマ的な感じかな。

平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた――

白骨遺体が発見されるところからスタートするストーリー。その事件を追うクセありベテラン刑事と、元奨励会会員だった若手刑事2名の視点と、とある少年をとりまく視点の2つから描かれる。

上下巻に別れているけれど、比較的スイスイ読めちゃうのであっという間。私は2冊を1.5日で読了。将棋のルールを知らないので、時折登場する指手の説明が理解できなくって、「ふーーーん」と思いながら流し読み。クライマックスに近いところでもこの指手が決め手というか、キモだったりするので、将棋についての知識があった方がきっと楽しめるのだと思う。

エンディングは賛否分かれるんじゃないかな。
私はもうちょっと先まで、細かく書いて欲しかったなと思った。でもタイトルがこれだから、こういう終わり方がいいのかな。

知らなかったけど、2019年にNHKでプレミアムドラマになってたんだね。キャストはなんかあんまりイメージと合わないかな。主人公の佐野という経時も、原作だと男性、ドラマだと女性。ひょっとするとドラマ版とはエンディングが違ったりするのかしら?

★★★☆☆ 3.5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?